カテゴリー「競馬」の記事

2009年7月11日 (土)

前半戦のベストレース

 いささか旧聞に属する話だが、ウオッカの安田記念の直線は、漫画『ありゃ馬こりゃ馬』の岡村ファイアスター(父ミスタープロスペクター)の競馬そのものだった。ファイアスターの皐月賞、ゴール前はこうである。

岡村の述懐「ファイアスターにはこの最後の20メートルのために残しておいた脚がある...氷室ボーイ、お前はまだなにもわかっちゃいない」

 前半戦ではこの安田記念のウオッカがベストレース。この果報者め。

 次点は皐月賞のアンライバルド。スプリングステークスとの合せ技で強烈なインパクト。三番手は宝塚記念のドリームジャーニー。この2頭の対戦が札幌記念ででもあればブエナビスタもいて最高に面白い。その場合ブエナビスタは3着だろう。

 東京優駿は道悪だったので、なかなか評価しづらい。プリティキャストの天皇賞、オーバーレインボーのサンケイ大阪杯、あるいはレインボーアンバーの弥生賞のような気がするし、騎手がうまく乗ったとは思うが、あまり今後の参考になるレースとは思えない。

 シーザスターズのエクリプスステークスは食い下がるリップヴァンウィンクルを引き連れてのゴール。3着のコンデュイットはちぎられていて、三歳の普通のレヴェルに古馬がついてこれない、といった趣き。キングジョージ、インターナショナルステークス、アイルランドのチャンピオンステークスはアイルランドの三歳馬とフランスの古馬の争いとなるだろう。タレントの絶対数に欠く印象。

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2009年6月27日 (土)

阪神のディープスカイ

 神戸新聞杯2400m、サンケイ大阪杯2000mをJRAの画像で見ると、ディープスカイが1、2コーナーの小回りを嫌がってかその後しばらく首を高めに立てて走っているのがよくわかる。しかもサンケイ大阪杯は内回りなので3、4コーナーもやや小さく、直線でのエンジンのかかりが悪そうだ。ドリームジャーニーがピッチ走法で首を下げてとっとこ走る姿は、ディープスカイと比べると理にかなっている。神戸新聞杯は外回りなので、直線に向いたときのディープスカイには伸び伸び感がある。毎日杯1800mとなると、向こう正面の直線から始まるので、走り出しから首が下がっている。ストレスなく4コーナーを回ると素晴らしい伸び脚である。

 ということは今回の宝塚記念G1はコーナー4つの内回りなので、サンケイ大阪杯と同様に本人にはストレスの多い競馬になるだろう。また、ジャパンカップG1でスローペースに泣かされたように、機敏に先に動いてという競馬ができない馬でもある。

 とは言ってもこの馬をG1で負かすことのできる馬は限られるだろう。

マイネルキッツ(父チーフベアハート~チーフズクラウン、母タカラカンナ、母の父サッカーボーイ) あのヒシミラクルのようにサッカーボーイ再び、はない線ではない。

スクリーンヒーロー(父グラスワンダー、母ランニングヒロイン、母の父サンデーサイレンス)有馬記念5着がこの馬の実力だろう。したがって今年のメンバーでは展開次第で勝ち負けの可能性がある。

ドリームジャーニー(父ステイゴールド、母オリエンタルアート、母の父メジロマックイーン)ステイゴールドがサッカーボーイの近親なので、この馬も勝って不思議はない。

 この3頭とも春の天皇賞経由。

 一方宝塚記念勝ち馬の前走は、

安田記念3頭(いずれも2着。グラスワンダー、ダンツフレーム、スイープトウショウ)

金鯱賞2頭(いずれも1着。タップダンスシチー、エイシンデピュティ)

春の天皇賞4頭(テイエムオペラオー、ヒシミラクル、ディープインパクトは1着、メイショウドトウは2着)

クイーンエリザベス2世カップ1頭(アドマイヤムーン3着)

 国内戦経由の9頭は前走1着か2着と好調を宝塚記念にも持ち込んでいる。したがって次の2頭も候補ではあるが、

アルナスライン(父アドマイヤベガ、母エラティス、母の父エルグランセニョール)菊と春天の2着だけが光るが、有馬記念と宝塚記念では実力落ちを露呈。

サクラメガワンダー(父グラスワンダー、母サクラメガ、母の父サンデーサイレンス)秋天と宝塚がもう一息の成績。したがって勝つにはいたらない。

 なので勝つのはマイネルキッツかディープスカイ。2着はスクリーンヒーロー。

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2009年6月21日 (日)

コーナーは少なくて大きいほうがいいウオッカ

 ウオッカのここまでの成績。

 コーナーが2つ(カーヴが1つともいう)だけのレース(京都、阪神の1600m、1800m、東京の1600m):7-3-0-0

 コーナーが3つ(カーヴが2つ)のレース(東京の1800m、2000m、ナドアルシバの1777m):1-1-0-3

 コーナーが4つ(カーヴが2つ)のレース(京都の2000m、2200m、阪神の2200m、東京の2400m):1-0-2-3

 コーナーが6つ(カーヴが3つ)のレース(有馬記念):0-0-0-1

 単純明快。ゆったりとした東京競馬場のカーヴを1回だけならストレスにならず最後爆発するのが彼女。なので昨秋の天皇賞でダイワスカーレットを破った星が彼女の競走歴のハイライトと言える。先日の安田記念は最強馬が最適の条件で最強の競馬をした、ということ。男馬たちは案外だなあ。ウオッカの宝塚記念回避は成績表の美しさを維持する観点からは正解。最初の1~2コーナーを苦にするのが見えている。ただしオーナー生産・持ち馬だから失うものはなく、走らせてみても楽しかったのに。

 秋は昨年のステップと同じだと面白くない。どうせなら秋2戦、マイルチャンピオンシップ~ジャパンカップのオグリキャップ型連闘で引退、なんてのがエキサイティングだ。

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2009年6月15日 (月)

ディアーヌ賞G1勝ち馬の血統

 ドイツ式生産のこの馬の血統表の美しさ。http://racedb.com/cgi-bin/p.cgi?id=031814

 フランスとドイツのすばらしい血縁関係。

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2009年6月13日 (土)

シーザスターズの進路

 いまさら三冠なんて誰も歓迎しない。競馬ファンは知能が不足しているときめつけているのがJRA。そのホームページだからといって前時代的なコメントを書く必要はない。

 インターナショナルS・G1からクイーンエリザベスS・G1、ニューマーケットのチャンピオンS・G1から香港カップG1に転戦して、日本馬と走ってくれたら楽しい。

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2009年6月 7日 (日)

ウオッカに何を配合する?

 ウオッカはこれでG1・3勝である。血統上の特徴は、4頭の祖父母全員の父系がネアルコ系であること。(父の母タニノクリスタルはクリスタルパレス~カロ系、母の母エナジートウショウの父はトウショウボーイ)良績は府中に集中する。トニービンと同じ傾向なので、ジャングルポケットを付けたら東京優駿馬を出さないかな。

 ジャングルポケット×ウオッカの場合、グレイソヴリン、ノーザンダンサー、ネアルコのインブリードが生じるが強くない。ウオッカの良さがストレートに出て、種牡馬の母となるのではないか。

 同じG1・3勝のアドマイヤムーンだと、違う意味で府中得意なミスタープロスペクター系で楽しく、こちらはヘイルトゥリーズンのインブリードが加わるので、皐月賞や香港でも見所があると思う。

 スマートストライク×ウオッカ。スマートストライクの血統表にはネアルコは5代前と6代前に登場するので過剰にはならない。メアジードーツを出したハイペリオン系ノーダブルが見え、府中向きを補う。このハイペリオン系、及び英愛で発展してきた血統はは府中向きという想定がある。

 タップダンスシチー×ウオッカ。こういう血統が凱旋門を勝つのではないか。

 チチカステナンゴ×ウオッカ。スカーレットと張り合う。

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2009年6月 5日 (金)

ダービーステークスG1

 こちらはぱっとしない。

 良家のおぼっちゃま(『野球狂の詩』の国立玉一郎のような)のスター・シーザスターズ(父ケープクロス)にいどむオブライエン厩舎のフェイムアンドグローリー(父モンジュー)。ところがムルタ騎手は2000ギニー4着のリップヴァンウィンクルに乗る。こっちが強いんだろう。

 知り合いのリサイクルショップで手に入れたサディスティック・ミカ・バンドの「タイムマシンにおねがい」が頭の中で回っているのでリップヴァンウィンクル。

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府中1600mでの最強馬戦

 どうしても今年の春の天皇賞馬を思い出せなくなった。調べたらマイネルキッツ・松岡正海。これが重賞初制覇。2着のアルナスラインは前走が重賞初制覇で、前走1、2着の入れ替わり。もうやめてくれ、というレベルの低さ。NHKを見てないが、「古馬最高の栄誉を賭けて」と今年も言ったのだろうか。

 安田記念G1は素晴らしいメンバー。香港のチャンピオンも出走して、いいぞ。

サイトウィナー(父ファルタート~ミスタープロスペクター、母キンジネットその父キンジテ~センテーン~センチュリー~ベターボーイ~マイバブ~ジェベル~トウルビヨン)

 イジプシャンラーと3回目の戦いで初めてこれを下してG1初制覇。グッドバーバも4着にしりぞけていて、強くなりつつあるのかと思える。過去の香港馬の安田記念勝ちはいずれもノーザンダンサー系(フェアリーキングプローン=デインヒル、ブリッシュラック=ロイヤルアカデミー)また、昨年2着のアルマダはトウケイ~ラストタイクーン、タイキシャトルの2着のオリエンタルエクスプレスはグリーンデザート~ダンツィヒ、で全てノーザンダンサー系。たぶんこの時期に北、やや東に輸送するという環境の変化に強い資質があるんだろう。ついでに(秋だが)ジャパンカップ2着のインディジェナスもマルジュ~ラストタイクーンでノーザンダンサー系である。香港のスプリントチャンピオンで安田記念3着したサイレントウィットネスは父エルモキシー~コンキスタドールシェロ~ミスタープロスペクターで本馬と同系。あそこまで強い馬なのに3着とみるかだが、同系のアドマイヤムーンは香港出走後宝塚記念を快勝した。ミスタープロスペクター系は府中が良いのでこの馬も好走すると考える。

アルマダ(父トウケイ母ダンスインタイム母の父レッドテンポ~ムソルグスキー~テューダーメロディ~オーエンテューダー~ハイペリオン)

 この馬の府中得意の根拠は母の父の父系。東京四歳ステークスでイーストボーイをぶっちぎったサルノキング(父テュデナム)と同じテューダーメロディ系。しかし今年は前走着順の悪さよりも、昨年ウオッカの2着にきた後は勝ち馬とのタイム差が以前より悪くなっている。下降線かなと考える。今年の多士済々では入着は難しい。

スーパーホーネット(父ロドリゴデトリアーノ母ユウサンポリッシュその父エルセニョール~バルデ~イクスクルーシヴネイティヴ)

 2度の安田記念で惨敗しているのがこの馬の限界だろう。また逆に安田記念が真のG1であることの証明でもある。暮の香港ではグッドバーバの5着は良く走っているがこれも完敗。

ウオッカ(父タニノギムレット母タニノシスターその父ルション)

 2~4着は重賞未勝利馬という前走は差をつけて勝っていてもあまりいばれない。秋はジャパンカップG1で三度目の正直を期待したいから、ここが試金石。昨秋の天皇賞、ジャパンカップをそのまま評価すると、ハイペースでウオッカ、スローペースではディープスカイとなるが、ディープスカイの前走はかなり良い(次につながる)負けと思うので、今回はディープスカイ。

ディープスカイ(父アグネスタキオン母アビその父チーフズクラウン)

 ここを勝てなければ案外勝ち味を忘れてしまうかも、という窮地でもある。でも四位はアグネスデジタルで素晴らしい勝利をしたこともあるからちゃんと勝つとは思う。

ファリダット(父キングマンボ母ビリーヴその父サンデーサイレンス)

 ここ何走も人気になって勝てないが、時計をみるとこの馬の能力通りに走っていると思う。着順は相手関係だけ。よって四位と武豊で引き出せない力を安藤勝己が引き出せるか、という興味は大きい。安田記念、府中コースは特に得意で、武豊と走るとさらに良い騎乗が期待できる人である。

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2009年5月29日 (金)

東京優駿への道

アプレザンレーヴ(父シンボリクリスエス母レーヴドスカー母の父ハイエストオナー~ケンマーレ~ゼダーン系)

 青葉賞では隣に馬がくると気持ちを強くしてまた伸びた。弱いものいじめの好きだった父を彷彿とさせるレース。伸びやかなフットワークは府中向き。青葉賞はその昔タケホープの勝った四歳中距離特別(2勝クラスの条件戦)が、東京優駿の4週前という条件だけはそのままに、オープンとなり重賞となり名称を変更したレースであり、本番の勝ち馬こそ出ていないが2着馬は4頭を数える重要な前哨戦。漫画ではあるが、サルノキングの代表産駒のシンケンがここを1位入線(降着)して東京優駿をレコード勝ちしている。ゼダーンの芦毛。道中決して無駄な力を使わせず、追い出しのタイミングについては針の穴を通すほどの技術を持つ内田博幸がこの馬の能力を出しつくす。

ケイアイライジン(父ケイムホーム~ゴーンウェスト~ミスタープロスペクター母ポストパレード母の父エーピーインディ)

 プリンシパルステークスはフサイチコンコルドの2着ダンスインザダークがステップに選んだレースだが、当時は2200m。このステップでこの10年連にからんだ馬はいない。2000mに短縮された2003年以降はさらに悲惨で、名前を記憶している馬がいない。今年も勝ったケイアイライジンよりも、余裕しゃくしゃく、お先に行きたければどうぞで2着を確保したアントニオバロース(父マンハッタンカフェ母リトルアロー母の父キングマンボ)のほうに魅力がある。ただしちょっと長いかもしれない。ここ入着で札幌記念、神戸新聞杯など先々で力を発揮する期待。

トライアンフマーチ(父スペシャルウィーク母キョウエイマーチ母の父ダンシングブレーヴ)

 皐月賞勝ち馬は東京優駿でも(この10年で)3勝していて信頼できるが、2着馬はどこかに行ってしまう。タヤスツヨシまでさかのぼらないと東京優駿勝ち馬がいない。それだけ皐月賞と東京優駿は違うレースになってしまったということ。皐月賞を勝つレベルでやっと通用する。それはこの2つのレースのコーナーの半径が違うフットワークを要求するからだと考える。「追い込み」という表現も、府中と中山では内容が違う。トライアンフマーチの皐月賞の上がり3ハロン34秒4はアンライバルドの34秒6とさほど変わる時計ではなく、レースではこの2頭の間にいた先行馬がどんどん脱落していったので派手に見えただけである。何も考えずに後ろにつけて最後に追い込ませるというワンパターンの競馬が得意な武幸四郎でもあった。血統は府中向きでもレースっぷりは府中で頭にくるという感じは持てない。

リーチザクラウン(父スペシャルウィーク母クラウンピース母の父シアトルスルー)

 さて逃げるか。この馬のような戦歴で今回のように逃げて活路を、というレースなら武豊でなく田原成貴が面白い。ジョーカプチーノとどっちが先に行くかだが、案外2番手に控えるかもしれない。この馬には府中の大きなコーナーが合うと思うが、きさらぎ賞で一番強いレースをした通り、コーナーの数は少ないほど良い。逃げて5着、逃げなかったら着外だが勝ち馬の1秒以内にはくるだろう。

アンライバルド(父ネオユニヴァース母バレークイーン母の父サドラーズウェルズ)

 父は二冠馬だが、決して府中向きでもなく皐月賞の余勢をかって、という表現がぴったりに東京優駿を勝ちすすんだ。ネオユニヴァースの真骨頂はサンケイ大阪杯勝ちに見るように、小回り2000mにあると考える。なのでアンライバルドも有馬記念まで出番は一休み。この馬が東京優駿を勝つようなら今年のレベルはそうでもないと言える。前の馬をつかまえ切れない、最後脚色が同じになる、そんなゴール前を期待する。

ジョーカプチーノ(父マンハッタンカフェ母ジョープシケ母の父フサイチコンコルド)

 東京優駿が10戦目で使いすぎがどうかという巷のうわさだが、NHKマイルカップは強かった。NHKを使って本番、という王道が今の普通だ。父に勢いがある。去年のタキオンのように。芦毛はこの馬とアプレザンレーヴ。この馬の芦毛はフォルティノ。

セイウンワンダー(父グラスワンダー母セイウンクノイチ母の父サンデーサイレンス)

 勝っておかしくない戦歴。グラスワンダーもスクリーンヒーローがジャパンカップを勝っている。スクリーンヒーローはJCでウオッカ、ディープスカイを負かしているので、グラスワンダー本人が2400mの府中を勝っているわけではないが、産駒は府中はよさそうだ。

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 というわけで多士済々。好みから芦毛の2頭。ジョーカプチーノとアプレザンレーヴ。少し考えを変更。アンライバルドはビンゴガルーやアズマハンター、ハイセイコーのように、中山のチャンピオンが3着に敗れたレースを再現しよう。

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2009年5月24日 (日)

ジェルミナル

 三歳牝馬に過酷な府中の2400mは、桜花賞との関連はやや薄く、父の系統にかたよりがある。

1999サクラユタカオー(ナスルーラ系)
2000ブライアンズタイム(ヘイルトゥリーズン系)
2001トニービン(ナスルーラ系)
2002ホワイトマズル(ノーザンダンサー系)
2003サンデーサイレンス(ヘイルトゥリーズン系)
2004サンデーサイレンス(ヘイルトゥリーズン系)
2005スペシャルウィーク(ヘイルトゥリーズン系)
2006キングヘイロー(ノーザンダンサー系)
2007コジーン(ナスルーラ系)
2008ジャングルポケット(ナスルーラ系)

 ただし今年のナスルーラ系は不在で、ノーザンダンサー系も押せる馬がいない。なので今年はサンデーサイレンスの孫たちの争い。ブエナビスタと阪神1600mで3度戦い、1.1秒差、0.6秒差、0.3秒差と徐々に差を詰めてきているジェルミナル。アグネスタキオン×母の父ノーザンダンサー系で、ディープスカイ同様の府中での強さを期待する。鞍上は安藤勝己の勝っていないオークスを3勝している福永祐一。

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2009年5月20日 (水)

ブエナビスタの凱旋門

 報道も言葉を知らない。凱旋門賞「挑戦」とか書くのは見識も批判も定見もなく、語彙にも乏しい。またそんなつもりでレースに臨む調教師や馬主であるなら、ただの田舎ものだ。馬にふさわしいレースを選択するのが調教師の仕事であって、中央競馬会のちょうちん記事を書くことしかできず、競馬ファンを無知のまま進化しない動物ときめつけているマスコミにくだらない見出しを提供するだけなら笑いものになってもしかたがない。

 ブエナビスタは、凱旋門賞G1に全く実績のないヘイルトゥリーズン系のスペシャルウィークが父で、凱旋門賞で生涯初の敗戦となったニジンスキーの3×4のインブリードを持つ。血統的に縁のなさそうなレースを海外出走の第一目標にあげるのは、変だ、とマスコミは指摘しなければ嘘だ。

「ブエナビスタお前もか」とか

「何がチャンピオンを凱旋門にひきつけるのか」とか、問題点を指摘する記事を書くのが正当。

 どう考えてもロベルトの出世レースになったインターナショナルステークスG1を狙うのが、可能性としても、勝った場合の評価の上がり具合としても、彼女にふさわしい。勝つのは非常に困難だが。エルコンドルパサーは、フランス得意なミスタープロスペクター系で、母の父も柔い路盤と長距離に実績抜群のサドラーズウェルズであって、全然違う種類の馬。(タイキシャトルはブエナビスタと同じヘイルトゥリーズン~ヘイロー系でありながらジャックルマロワ賞G1を勝った。彼は史上に残る名馬の一頭。でもね、そんなギャンブルよりも適鞍を選んだほうが楽しい)

 優駿牝馬G1を勝ったら、とかでなしに勝っても勝たなくても行きたければ行けばいいし、今年のメンバーなら東京優駿でもチャンスがあると思う。

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2009年5月15日 (金)

ジョーカプチーノの東京優駿、他の考察

 マンハッタンカフェの代表として2400mに向かうのは理にかなっている。1600mの血統ではない。府中のコーナーを得手にする馬だけがアンライバルドに歯向かうことができるだろう。

(追記)マンハッタンカフェのもう一頭ベストメンバーは、京都新聞杯の走りはサクラユタカオー的な中距離の走り。首の使い方がまだぎこちないので、2400mは長いかも。確かに府中は合うかもしれないが、また5着かな。

(追記2)カプチーノのNHKマイルは平均ペースにうまく乗ったとはいえ、タフな走り。2400mでもこうならないとは限らない。フサイチコンコルドが後押ししよう。そこに視点をおくと、アンライバルドはアズマハンターのように典型的な中山2000mのタイプのように見える。

(追記3)近年の東京優駿は、

1)前走が皐月賞、前々走が皐月賞トライアル重賞。ネオユニヴァース、ディープインパクト、メイショウサムソン、アドマイヤベガ、ジャングルポケット。アドマイヤベガを除き、前2走のいずれかで勝利。

2)前走がカーヴが一つの1600m戦。ウオッカ、キングカメハメハ、ディープスカイ、タニノギムレット。いずれも前走はJRAG1で、最悪でも3着。

3)前走京都新聞杯勝ち。アグネスフライト。

 してみると今年のメンバーは、3)ベストメンバー、2)ジョーカプチーノ、レッドスパーダ、グランプリエンゼル、1)アンライバルド、リーチザクラウン、ロジユニヴァース。

 走りっぷりから、アンライバルド、ジョーカプチーノ、リーチザクラウンの3頭。久しぶりの芦毛のダービー馬もいいな。

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2009年5月 3日 (日)

Sea the Stars

 馬名の意味、出典を解読する楽しみは、幸田露伴の『芭蕉七部集』、それも俳諧の評釈における句の読み解きに似ている。

 シーザスターズのシーは母のアーバンシーのシーで、海。ザスターズとは、父のケープクロスからの連想で、ケープをケープタウンとし、そこから見えるクロスは南十字星なので、それをザスターズとしたと考える。よって海と南十字星となり、これはミクロネシア連邦の国旗のこと、さて。

 血統は、父がダンツィヒ系の有力な分枝のグリーンデザートの直仔で、ウィジャボードの父。母はミスタープロスペクター系の凱旋門賞馬で、ガリレオ(父サドラーズウェルズ)を出している。

 2000ギニーのレース(一番手前の黄色い勝負服)では、中段に構えてじわじわ進出。キネーンの豪快なアクションに良く応えて闘志を見せて2着馬デレゲイター(父ダンシリ)をふりきる。おつりがないようなレースだが、そこからさらに伸びる器だろうと思う。ガリレオの下というスタリオン入りの根拠があり、今引退しても数十億円の価値がある。

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2009年4月26日 (日)

ディープスカイの変な目標

 安田記念、宝塚記念を連勝したら凱旋門賞へ、だそうだが、堅い馬場と大きなカーヴが好きなこの馬には、インターナショナルステークスG1からクイーンエリザベス二世ステークスG1、チャンピオンステークスG1という路線を歩めば世界最強と呼ばれる結果も残せるのに。

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2009年4月25日 (土)

クイーンエリザベス2世カップG1、チャンピオンズマイルG1

クイーンエリザベス2世カップG1

プレスヴィス(父サキー母フォレストファイア母の父ネヴァーソーボールド)

 父サキーはネヴァーベンド系バーリの仔の凱旋門賞馬。ブリーダーズカップ・クラシックはティズナウの2着。インターナショナル・ステークスG1勝ちがあり、馬場は硬軟問わず、長い直線が良いが小回りも苦にしない。プレスヴィスの前走は勝ち馬の大逃げに、レースが決まってから差してきて強さはなんとも言えないが、差し脚は良かった。

サムズアップ(父シンコウキング母Regelle母の父エクスプロウディングプロスペクト)

 母の父はミスワキの直仔。父はフェアリーキングの仔。前走の香港ダービーは勝ち馬に先にスパートされて最後は脚色が同じになったがよく伸びている。勝ち馬はチャンピオンズマイルを選んだ。こちらはアンダーカードらしい。この2頭。

チャンピオンズマイルG1

コレクション(父パントレセレブル母ラスティングチャンス母の父アメリカンチャンス)

 父はあのプライドの父。グッドババ、イジプシャンラー(エジプト人ラー?)、モアバウンティフル、アレクサンドロスなど多士済々だが、先行して抜け出すだろう。ここ勝って安田記念か?

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2009年4月21日 (火)

アンライバルドの特長

 向こう正面で鋭く小脚を使って上がっていく姿は本当に小回り向き。直線向いてからの獰猛さは並んだ馬がひるむだろう。かなり強い皐月賞馬。しかしながら府中の2400mでは少し効率の悪い走り方かもしれない。府中向きの馬はまだ探せる。

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2009年4月17日 (金)

マンハッタンカフェ対ネオユニヴァース

 マンハッタンカフェは菊花賞、有馬記念、春の天皇賞というやや古臭い長距離三大レースを、スローペースから上がりの競馬で差しきった、後半にかけるスピード馬。産駒はなかなか大物感たっぷりの馬がいて、スペシャルウィークほど小回りを苦にしない良さがある。この皐月賞は種牡馬選定の一つの頂点レースであり、ここで勝ち馬を出すようなら、現在のリーディングサイヤーの勢いをそのままに最後まで独走するのではないか。

 ベストメンバー(母グレートキャティその父サクラユタカオー)は、坂のある小回りでは3戦3勝、京都は2戦2敗と極端で、今回は好走するはずの中山。中山2000mの持ち時計では一番。四位洋文に皐月賞勝ちがあるのは大きい。

 アントニオバローズ(母リトルアローその父キングマンボ)は、恐らく府中向き。ここ好走して東京優駿で人気になる。

 メイショウドンタク(母ミスティックライトその父マキャヴェリアン)も、厳しいペースで忙しい競馬は不向き。青葉賞に出れば好走。

 ネオユニヴァースは皐月賞、東京優駿の二大レースを完勝。種牡馬として、これ以上の勝ちは必要ない。産駒は小回りコースで先行できるし、差しに回ってもヘアピンカーヴがストレスにならず末脚を発揮する。

 ロジユニヴァース(母アコースティックその父ケープクロス)は、戦略家横山典弘の思惑どおりに走って強い。重賞で2着に負かした3頭が揃って皐月賞に出走するのも、この馬のレベルの高さを証明。

 アンライバルド(母バレークイーンその父サドラーズウェルズ)も、必ず伸びてくる信頼性の高い馬。そのようなレースをさせたら天下一品の鞍上。

 という訳で、アンライバルド、ロジユニヴァース、ベストメンバーの3頭から勝ち馬は出るだろう。ただ一頭ならベストメンバー。ここ目標にふさわしい戦歴。

 

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2009年4月10日 (金)

松永幹夫

 熊本県は八代の出身。中央競馬での大レース勝ちは全て牝馬でのもの。秋の天皇賞まで牝馬のヘヴンリーロマンスでさらっていった。あたりの柔らかい、馬の気持ちを大切に乗る騎手だった。

 四位洋文のエルフィンステークス、レッドディザイアも、馬の気持ちにさからわず、後方になればなれ、前が壁になるなら割ってみよう、本番はそれが必要だ、という意図が明確なレース。素直にそれに応えた馬は非凡であると思った。

 ブエナビスタの派手な勝ち方と遜色はない。牝馬のミッキーが調教師として初めての中央競馬の大レース勝ちは、桜花賞がふさわしい。

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2009年4月 2日 (木)

ディープスカイの阪神

 阪神で重賞を二度勝っていても、この馬が好むのは東京競馬場。それは母系曽祖父のダンツィヒからくるものと思う。ピルスツキのジャパンカップからの推定で、大きなカーヴで力を発揮できる。従って敗れるなら今回。金星をもらうのは、逆に小回りを好むドリームジャーニー。

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2009年3月28日 (土)

デュバイワールドカップほか

デュバイワールドカップG1

アルバータスマキシマス(父アルバートザグレイト~リボー系、母チェイスザワイルドウィンドその父フォーティナイナー)ドンH・G1勝っての本番。このステップはシガーと同じ。リボー系は、おととし2着のプレミアムタップが印象深い。

カジノドライヴ(父マインシャフト~A.P.インディ、母ベターザンオナーその父デピュティミニスター)藤澤調教師が、「日本のペースに慣れる前に連れていった」という馬が、日本のペースに慣れての本番。相変わらず2000m級に勝利のないままでは勝ち負けにはならない。

 と、ここで気づいたが、今年のメンバーで2000m級で勝ち鞍のあるのが、アジアティックボーイ、ムハンナク、ハッピーボーイ、ジョールイス、ミュラー、パリパーフェクト。ダートのグループ(グレード)レース勝ちに限るとアジアティックボーイただ一頭。今年はレベルが例年よりかなり落ちるようだ。

アジアティックボーイ(父ノットフォーセール~フォルティノ系、母S.S.アジアティックその父ポリッシュネイビー)昨年の2着馬。今年の2戦で調子を上げてきている。この馬でしょうがないかな。

デュバイデューティーフリーG1

 バリウスとジェイペグをウオッカが逆転できるか、という興味。昨年3着のアーチペンコも出走し、ウオッカにはライヴァルの多いレースだ。以下レースを拝見。

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2009年3月27日 (金)

ファリダットとは本当はどんな馬なのか

父キングマンボ母ビリーヴその父サンデーサイレンス

 ここまで勝ち味が遅いと力の限界ではないかと思いたくもなり、特に最も得意と思われる阪神の1400mでも重賞を勝てないのは、そう考えるのが正しいのではないかとあきらめたくなる。

 キングマンボ(父ミスタープロスペクター母ミエスクその父ヌレエフ)の日本での代表産駒は3頭。

エルコンドルパサー(母サドラーズギャルその父サドラーズウェルズ)ジャパンカップG1、サンクルー大賞典G1、NHKマイルカップ、凱旋門賞G1・2着、イスパーン賞G1・2着。明らかにステイヤーの成績で、産駒も勝ち距離が長い。サドラーズウェルズの重い血をうまく生かした馬。瞬発力でなく、持続するスピードが特徴。思えば凱旋門賞の逃げはあれしかなく、直線でもっともっと早めにスパートして安全圏に行けたのではとも思う。

キングカメハメハ(母マンファスその父ラストタイクーン)東京優駿、NHKマイルカップ。府中のコーナーをリラックスして回ってきて強烈な末脚でつき抜ける。唯一の敗戦は中山2000mで、それがこの馬の特徴を表している。府中で走らせる限り、どんな相手にもひけをとらないだろうが、皐月賞向きではないということ。

アルカセット(母チェサプラナその父ニニスキ)ジャパンカップG1。祖母の父もハイトップであり、ばりばりのステイヤー血統にして、ジャパンカップで持続するスピードを披露。

 この3頭から、キングマンボとは、1)ステイヤーであり、2)母系のステイヤー血脈と融合してA級馬を作る、3)府中コースが合う、という種牡馬であることがわかる。ダートの王者を出していて、ふかふかの馬場も得意だ。

 ビリーヴ(父サンデーサイレンス母グレートクリスティーヌその父ダンツィヒ)スプリンターズステークスG1、高松宮記念。1200mでのみ強かった。母系のスプリント能力にサンデーが底力を補強したと言える。

 なのでキングマンボとビリーヴの配合は特徴の違いすぎる馬同士の配合で、お互いのよさが補強されていないと感じる。長めの距離ではビリーヴの気性がブレーキをかけ、短い距離ではキングマンボが平均ペースで走りたがってうまくいかない。直線レースが試されていないので、新潟でどうか。フランスの直線レースも面白い。高松宮記念G1は忙しすぎてだめだろう。

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2009年3月22日 (日)

シンボリクリスエスVSマンハッタンカフェVSネオユニヴァース

シンボリクリスエス(父クリスエス~ロベルト~ヘイルトゥリーズン、母ティーケイその父ゴールドメリディアン~シアトルスルー)秋の天皇賞2回、有馬記念2回。春後半から本領発揮。勝ったレースより、宝塚記念とジャパンカップのもろい敗戦の原因にこの馬の特長が隠れているように思う。何にもないキャンバスに絵を描いていくのは苦手で、自分の想像力の範囲で、ライヴァルを競り落として力を誇示するのが好き、そんなタイプ。

マンハッタンカフェ(父サンデーサイレンス~ヘイロー~ヘイルトゥリーズン、母サトルチェンジその父ロウソサイエティ~~リボー系)菊花賞、有馬記念、春の天皇賞。スローペースでの末脚勝負でねじふせる。ダンスインザダークと同様の決め手。

ネオユニヴァース(父サンデーサイレンス、母ポインテッドパスその父クリス~シャープンナップ~エタン~ネイティヴダンサー)皐月賞、東京優駿。守備範囲では強く、そうでなければばんざい。

 アグネスタキオン旋風の去年と違って、今年の皐月賞の注目はこの3頭の産駒。

(シンボリクリスエス産駒)

リクエストソング(母ハッピーリクエストその父トニービン)京都の内回り2000mで勝っており、中山の1800mは歓迎。

マイネルエルフ(母ゲイリーピクシーその父ラーイ~ブラッシンググルーム)1600mを2戦目で制し、学習能力は高い。中山1800mは函館1800m勝ちから類推できるので、好走できる。

サンカルロ(母ディーバその父クラフティプロスペクター)ヘアピンカーヴ2回のレースは今回が初となり、次走期待。

(マンハッタンカフェ産駒)

メイショウドンタク(母ミスティックライトその父マキャヴェリアン)成績から、ヘアピンカーヴ2回のレースが得意と判断できる。名前から人気になりにくいだろう。買い。

(ネオユニヴァース産駒)

アンライバルド(母バレークイーンその父サドラーズウェルズ)兄弟でよく走ったのは長兄の日本ダービー馬フサイチコンコルドだけ。サドラーズウェルズの重い血は、ちょっと配合を考えないと、宝の持ち腐れのようだ。ただしこの馬はネオユニヴァースのヘアピン得意なところがよく出ている。首位争い。

 スプリングSを勝つと、皐月賞ではロジユニヴァースと争うことになる。リーチザクラウン君は皐月賞は3着見込み。

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2009年3月 7日 (土)

ナドアルシバ競馬場とウオッカ

 デュバイ・デューティーフリー(G1、ナドアルシバ競馬場1777m)の前哨戦でウオッカが5着。昨年は本番だけ使って4着。いまいちだ。

 ナドアルシバ競馬場はhttp://www.jair.jrao.ne.jp/japan/courses/kaigai/asia/uae/nado/index.html

 府中でははじけ方が違う、と表現されるウオッカだが、ここでは少しだけ勝手が違うようだ。推定すると、最後のコーナーが府中のそれに比べると小回りのように見え、伸び伸びと走りたいウオッカにとって、少し窮屈なんだろう。してみると、ウオッカの良さは、直線の長さに依存するのではなく、大回りを好むところに基礎があると考えられる。色んな馬がいるので一概には言えないものの、回り加減は重要な要素だ。

 ジェベルハッタG2勝ち馬のバリウスは、ヴィヴァパターカに先着してきた馬なので、実力は折り紙付き。2着のジェイペグも、この競馬場を好むようだ。決してウオッカの「取りこぼし」と形容されるレースではない。

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2009年2月28日 (土)

武邦彦、トウショウボーイについて

「馬場が良ければ一番強かった。素直で馬力があったな」

 トウショウボーイとテンポイントの両方に騎乗し、「一方は速く、一方は強い」とコメントしたことのある武邦彦。どちらが、ということは言っていなかったが、今回調教師引退に際してのコメントは、その回答なのだろうか。

 JRAの1600mの大レースの全てに勝ち馬を出したトウショウボーイ。産駒は1600m以下で存分に力を発揮した。ダイイチルビーの安田記念、スプリンターズステークスは、河内の絶妙の騎乗もあって、抜群に強かった印象がある。テスコボーイ系は、器用な脚があるだけに2000mでも競馬になるが、サクラバクシンオーがスプリンター種牡馬として一時代を築いているのをみても、本来の能力は短距離にあるのは間違いない。ステイヤーのシービークインとマイラーのトウショウボーイの配合は、ランキング種牡馬を期待できる配合ではなかったと考える。

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2009年2月22日 (日)

メジロマックイーン

 ディアジーナがクイーンカップを勝って、このレース2頭目のメジロマックイーン産駒。少し考察してみよう。何かがわかるような気がする。(年齢表示は満年齢)

 メジロマックイーン(父メジロティターン母メジロオーロラ母の父リマンド)は、パーソロン系すなわちヘロド系。血統表にネアルコを持たない貴重な存在。初出走は3歳。長距離で先行し、速いペースにのってどこまでも伸びる。好むペースのレースを続けて使うことによって、その路線のチャンピオンに上り詰めた。それが長距離戦。当然中距離で切れる脚はないので、出入りの多い、あるいは瞬発力勝負の競馬では分が悪い。ダイユウサクに屈した有馬記念はそのように解釈できる。

 JRAの重賞を勝った産駒は5頭。

エイダイクイン牝(母ユキノサンライズ母の父ホリスキー)クイーンカップ(東京1600m)

 マルゼンスキーの血を導入して早熟だった。古馬になって牝馬限定の1800mまでで2度連対した。5歳秋のエリザベス女王杯3着が光る。(京都2200m)

タイムフェアレディ牝(母トキファイター母の父カツラギエース)フラワーカップ(中山1800m)

 母はナスルーラのインブリードを持つ。早熟であり、古馬になって成績は上がらなかったが、東京、京都の広いコースを走るチャンスも与えられなかった。

ホクトスルタン牡(母ダイイチアピール母の父サンデーサイレンス)目黒記念H(東京2500m)

 母はヘイルトゥリーズンの3×4のインブリードと、ノーザンテーストを介してネアルコを3重に持つ。早熟とまでは言い切れず、どの年齢でも善戦すれども勝ちきれず、距離伸びて相手が弱くなるとチャンスを得て、4歳春にハンデ重賞を勝った。

ヤマニンメルベイユ牝(母ヤマニンアリーナ母の父サンデーサイレンス)中山牝馬ステークス(中山1800m)、クイーンステークス(札幌1800m)

 母はヘイルトゥリーズン系とボールドルーラー系の配合でネアルコの弱いクロス。デビューが遅れた分ゆっくりと力をつけて、古馬になってオープン入り。ヴィクトリアマイル4着、桜花賞馬レジネッタを2着に退けたクイーンSが光る。

ディアジーナ(母アイネスターキン母の父ビショップボブ)クイーンカップ(東京1600m)

 3代母がオークス馬で、その父がJRAリーディングサイヤーのガーサント。影響力のありそうなのはそれだけで、祖母の父ハンターコム、母の父ビショップボブも古馬になっての成長力は多くは望めない名前。

(産駒の印象)

1)3歳春に重賞を勝つ。これは、メジロマックイーンの本来の持ち味ではなく、配合された牝馬のもつ血からくるもの。晩成・長距離のマックイーンの血が、早熟・中距離の配合相手の特長と融合せず、自身の特長を引っ込め、母方の特長だけで勝っている。古馬になって活躍している馬は、いわゆる成長とは違い、母方の特長を引っ込め、マックイーンの血だけで走っている印象がある。

2)明らかに牝馬が活躍している。推定として、牡馬の中距離戦は出入りの多い競馬で小器用な脚を要求されがちだが、牝馬は1800mくらいから長距離のペースで流れるからだろう。

(感想)

 お手玉をする場合、2個のお手玉の重さと感触が同じであればしやすいが、例えば卓球のボールと夏みかんのように違うものではたいへんしづらい。同様に、晩成型で長距離型の種牡馬には、あまりにも早熟で気の短い牝馬は融合しづらいのではないか、同じような特長を持つもの同士が配合されて、やっと1+1が3になるのではないか、と思う。

 ただし晩成で長距離型同士の組み合わせは、確かにメジロ牧場さんでもない限り、遅いデビューを待ち続けることは難しい。なのでマックイーンの父系の生き残りはちょっと苦しいかな。

 マックイーンが母系の入って生き残るには、同様に長距離・晩成型だが、マックイーンより少しだけ早めに活躍して、少しだけ短い距離でも強い、という種牡馬との配合が必要。スペシャルウィークなんかいいかも。アグネスタキオンだと特長が違いすぎて、底力の補強にならなさそうだ。

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2009年2月20日 (金)

春の天皇賞

 モンテクリスエスとオウケンブルースリが阪神大賞典から天皇賞という路線、彼らに種牡馬という道は遠い。せめて2500mまででチャンピオンとなる道を模索するなら、ジャパンカップ、ダービー、有馬記念が今の距離であれば種牡馬の可能性があるだろう。

 なので、この路線の選択は、単に安田記念~宝塚記念は相手が強いから避けた、ということになる。位置づけでいくなら、アンダーカードであって、G1を名乗る路線ではない、という証明。実態としても、阪神大賞典がG3、天皇賞がG2くらいのレイティングにおさまるのではないか、という推定(検証が必要)。

 競馬を何の目的で施行するか、という点にかかわる。馬券がこの2レースで売れる限り距離短縮をしない、というのも変だ。阪神大賞典を1900m、天皇賞を2000mにすれば、レースの質はものすごく上がって、馬券の売上にもつながると思うのに。

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2009年2月16日 (月)

スカーレットの引退

父アグネスタキオン母スカーレットブーケ母の父ノーザンテースト

 やはり、引退を選択してしまった。思えば先々週の調教でのいやいやが、予兆であったようだ。

 彼女の史上最強クラスを証明するデータ。

1)有馬記念勝ち馬で、生涯連対率100%はシンザンとスカーレットだけ。

2)有馬記念で、逃げて2分31秒台は他の追随を許さない。

3)1周1600mのコースでの1800m~2200mは不敗。

4)彼女を二度負かした男馬はいない。

 底を見せないまま引退するので、どこまで強かったのかわからない。あの、迷いなく先頭に立って走る姿を、もう見られないのは残念だ。フェブラリーSでのカネヒキリとの対決はさぞ見ものだったことだろう。

 チチカステナンゴはカロの系統なので、どうしてもゴールデンフェザントのジャパンカップを思い出す。長い直線で、他馬がスタミナ切れを起こし始めたころ、圧倒的な末脚で主役に上り詰める。スカーレットとの配合は、あまりぴんとこない。どんな仔を作りたいのだろうか。

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2009年2月13日 (金)

スカーレットの故障

 アスリートは故障するものだ。札幌記念あたりの復帰を目指して、ゆるゆるやってください。引退という選択肢もいいと思う。

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2009年2月11日 (水)

きさらぎ賞のリーチザクラウン

父スペシャルウィーク母クラウンピース母の父シアトルスルー

 小器用さが要求されるレースは避けたほうがよく、今のところヘアピンカーヴを1つだけのレースなら勝てるだろう。1800mのこのレースは最良の条件。皐月賞向きでなく、NHKマイルカップ向き。ここを勝ってしばらく休んで、NHKマイルから東京優駿へ、と行けるなら面白い。

 ライヴァルにはベストメンバー(父マンハッタンカフェ母グレートキャティー母の父サクラユタカオー)。血統表にノーザンダンサーがないので、スタリオン入りを見込んで。

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2009年2月 4日 (水)

キップデヴィルの父

キップデヴイル(父キップリング母クロンダイクケイティー)

 ガルフストリームパーク・ターフH・G1(芝9ハロン)の勝ち馬。その父キップリングは、イギリスのノーベル賞作家ラドヤード・キップリングからの命名だろう。つづりが一緒だ。

 キップリングは『王様になりたい男』『神の恩寵も得られず』の二編を読んだことがある。ぐいぐいひきつける構成と文章の力、読後感は今なお残る。サマセット・モームの編んだ、「世界文学100選」(河出書房新社)で紹介されたものだが、今思えばモームに感じるものと、キップリングに感じるものは共通するところがあり、それはある種たがが外れたところであり、適度な繊細さだったり、皮肉な視点を標準で持っているところだったりする。『ジャングル・ブック』を読んでいないけれど、キップデヴィル君がさらにG1を勝ち進むと、きっと読むことになるだろう。イギリスの作家は好きだ。なぜだろうか。

 キップデヴィルの母の父の母の父がCrimson Satan。デヴィルはサタンからきている。

 日本の馬の名前も、こんな奥行きがあればいいのに。

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2009年1月31日 (土)

根岸ステークスG3

 柔らかい路盤に長い直線。これこそミスタープロスペクター系の出番。出走馬もぞろぞろ。

 ゴーンウェスト、アフリート、スキャン、フサイチペガサス(以上直仔)、エンドスウィープ(フォーティナイナー系)、ブラックタイアフェア(ミスワキ系)。

 ビクトリーテツニー(父ゴーンウェスト)は、3連勝したことがない。UAEダービーがアジアテックボーイの5着と、知名度先行だったが、前走で重賞勝ちして実力も追いついてきた。こういう堅い名前は、ダートで脚抜きが良さそうに聞こえる。勝ちまくるのはこれからだ。

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2009年1月27日 (火)

ディープスカイの凱旋門賞G1

 春先の宝塚記念G1が試金石かな。ウオッカとの3度目の対戦の安田記念は春のハイライト。凱旋門の前に前哨戦をフランスで使えれば本番に視界が開ける。

 血統はあくまでヘイルトゥリーズン系なので、凱旋門賞の勝ち馬が今まではいなかった。なので、歴史を作ることになってかっこいいぞ。サンデーサイレンス系の孫の代がどうかだが、ナタゴラ(父ディバインライト)のG1勝ちはニューマーケットの2勝であって、フランスではジャックルマロワ賞G1をタマユズの2着など、勝ちきれていない。しかしディープスカイの母の父はダンツィヒ系、母の母の父はリボー系で凱旋門賞ばりばりだ。春は香港からロイヤルアスコットに転戦なんてのが本当は楽しいが。

 さて昨年の年度代表馬と、今年の年度代表馬候補2頭に見捨てられた春の天皇賞G1、どうするJRA。小倉の2000mへの変更が一番良いと思う。見に行けるし。時期をずらしてクイーンエリザベス2世カップG1とダブルならボーナス、とか。ついでに菊花賞も中京2000m、秋の天皇賞は廃止。ジャパンカップは福島2000mで、有馬記念は2000mに。ダービー、オークスは札幌2000m、函館2000mで。皐月賞は廃止。桜花賞の翌週にNHK杯1600m。なーんてやれば、競馬場でチャンピオンになった馬が、活躍する仔を出す確率が飛躍的に上昇するだろう。府中は改良して新潟のようにすればいい。

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2009年1月22日 (木)

ジャイアンツコーズウェイ×ダイワスカーレット

 そういう配合を牧場やオーナーが発表しているわけでは全然ないが、この配合は当たると思うなあ。ヘイルトゥリーズンの5×5、ノーザンダンサーの4×4、この2系統が強調され、脚質は先行粘り抜き差し返し。アメリカのダートからオールウェザー、日本の芝コースでの一周1600mコースなら追走できる者はなく、無敵の地球一の強さになるだろう。ナスルーラ5×5×6は、気の強さの味付け以上の欠点にはならないだろう。

 馬名は牡ならCaptainScarletなんてのがいいな。ところでダイワスカーレットのScarletは祖母のScarletinkからきていて、赤の意。ウィキペディアによるとネーミングの由来は『風とともに去りぬ』のヒロイン、スカーレット・オハラと書いてあるが、同じウィキペディアによればスカーレット・オハラのつづりはScarlettと最後のtが2つある。なので区別したほうがよさそうだ。(1/27追記)

 さてフェブラリーステークスG1(東京ダート1600m)をなぜ使うのか。ステップレースは調教、レースとも国内がよいし、芝からいきなりデュバイのダートだと馬が対応できないかも、という配慮としても、柔らかい路盤のダートなんか走らせなくてもよいのに。ただ、カネヒキリが来るなら彼との厳しい競馬の経験は生きるかもしれない。彼は強いよ。

(1/25追記)あれれ、川崎で走っちゃうのね。

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2009年1月15日 (木)

ワールド・サラブレッド・レースホース・ランキング

 地球上の馬を同一の視点で論じる訳なので、タイムと着差を基本にするレイティング方式は、こんなもんだろう。要はダイワスカーレットの強さを認識するための救済にはなっていない。マツリダゴッホを相手にしなかった馬が、マツリダゴッホから2ポイント下、というところがこの方式の限界。

 山野浩一氏等の「合同フリーハンデ」にしても、レイティングを決めてからのハンデ換算なので、さほどの違いは感じられない。まだ有馬記念の分が考慮されていないが、そう新味はないだろう。

 まあ、本人にしてみればたいしたことはない。ゼニャッタ、ゴルティコーヴァと対戦するのが楽しみだ、と言うことだろう。

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2009年1月 7日 (水)

年度代表馬

 ダイワスカーレットが日本の競馬場なら世界一であることは、見た人はわかるだろう。こういう馬に正しい評価を与えるのがフリーハンデ、ということだそうである。

 彼女の進路の一つにデュバイ・ワールドカップG1があるが、そこへ行く前哨戦としてフェブラリーステークスG1はいかにも頭が古い。アメリカ同様硬めの路盤でのダートは、日本のダートとは違う。早めに現地入りして、ナドアルシバ競馬場での前哨戦を選んだほうがよいと思う。南アフリカの馬は、それで成功している。

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2008年12月23日 (火)

スカーレット!

 11戦7勝、2着4回。敗戦も勝ち馬と最も離されたレースが0.30.2秒差。1600m(1分33秒7)、1800m(1分46秒1)、2000m(1分57秒2)と最高水準の時計で走る。前走はメンバー中最高のパフォーマンスを見せたが、勝ち馬にも同等の競馬をされた。

 ダイワスカーレットが常に自分の競馬ができるのは、この馬の天才であり、安藤勝己の技術水準の高さである。中山で、今年のこの馬を差せる馬がいるとは考えられない。

 今年の中山、阪神(ともに1周1600m程度で、直線に坂がある)の大レースで勝っている種牡馬は、アグネスタキオン(キャプテントゥーレ)、フレンチデピュティ(レジネッタ、エイシンデピュティ)、グラスワンダー(セイウンワンダー)、スペシャルウィーク(ブエナビスタ)。

 登録メンバーでこれらの種牡馬の産駒は、

エイシンデピュティ 競馬ブックの写真ではまだ体が緩い

スクリーンヒーロー 前走はひっぱる馬がおらず、超スローペース。今回はペースが違う。

ダイワスカーレット 4コーナー回ってセイフティリード。今年は逃げ切る。

フローテーション 重要なレースでは競馬にならない。キャリア不足。

 というわけなら、マツリダゴッホとの一騎打ちとなるのは必然。

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2008年12月 7日 (日)

ジャパンカップダートG1の感想

 阪神に移ったこのレース、日本の他のダートレースよりも1クラス上のレースになったのではないか。そう思った。直線半ばで有力馬が横一線に並んだ迫力はすごかった。1800mへ短縮されたことも利いている。ヴァーミリアンやカジノドライヴの着順がこのレースのクラスを表現している。

 関西テレビの中継の、鈴木由希子氏のパドック解説で、アメリカ馬2頭が「つなぎが柔らかく、馬場が締まったほうがよさそう」というのが、目からうろこ。つなぎの柔らかさ=堅い路盤得意、という目で今度からパドックを見てみよう。ロベルト系、ヘイロー系のつなぎに注目。

フロストジャイアント:父ジャイアンツコーズウェイ(その父ストームキャット)、母テイクスマイブレスアウェイ(母の父ゴーンウェスト)

ティンカップチャリス:父クルセイダーソード(その父ダマスカス)、母トゥワイスフォビッドゥン(母の父スペクタキュラービッド)

 ストームキャット系、ダマスカス系のつなぎがどうか?ストームキャット系ではヘネシーを経由してサンライズバッカスがフェブラリーステークスG1勝ち。それ以外は日本での活躍馬に欠く。そういうところが今後の観察のポイント。

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2008年12月 3日 (水)

リーチザクラウン

父スペシャルウィーク母クラウンピース(母の父シアトルスルー)

 母系がボールドルーラーのインブリードがあるので、想像としては力があって器用さのないステイヤー。チーフズクラウンの近親で、活躍したら即スタリオン入りだろう。

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2008年11月28日 (金)

菊花賞とJC

1998 スペシャルウィーク 菊2着→JC3着

2001 ジャングルポケット 菊4着→JC1着

2003 ザッツザプレンティ 菊1着→JC2着

2004 コスモバルク 菊4着→JC2着、デルタブルース 菊1着→JC3着

2006 ドリームパスポート 菊2着→JC2着

 この10年に限ってもこれだけの成果が菊花賞から出ている。凱旋門賞G1に対するニエユ賞G2に相当するレースといえる。なので、3000mでなく2400mで施行されるならもっとジャパンカップG1で3歳が活躍するだろう。(春の3歳大レースは、1600mと2000mで充分。)

 最強馬ダイワスカーレットが出ない今年のジャパンカップはオウケンブルースリの出世の舞台。父ジャングルポケットは、府中専用の父トニービンよりもやや競馬場の嗜好が広く、ヌレエフが入っているので、強い仔はフランスでも強いと思われる。ブルースリは母の父がデピュティミニスターの直仔で、この春流行の血統。ここを勝って来年の遠征を期待したい。ウオッカを差し切って勝つのはこの馬。

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2008年11月21日 (金)

1600mと1400m

 1400mで異常な強さを見せたグラスワンダーが1600mでエアジハードに差され、1400mではニッポーテイオーを一蹴したダイナアクトレスが1600mではあっさり勝ちを譲る。そしてグラスワンダーは2200m~2500mで最強馬の一頭となり、ダイナアクトレスはジャパンカップ2400mで日本馬最先着の3着になった。これらの印象が強烈なので、1400mはステイヤーが強く、1600mはマイラーが強いなんてよく分からない法則をあみだしてしまう。

 また、サクラバクシンオーの1400mまでと1600mには大きな壁があったりで、1400mと1600mは日本の競馬ではどうも違いが出てしまうようだ。

 マイルチャンピオンシップG1(京都芝1600m)の勝ち馬で好きなのはトロットサンダー。あの馬は1400m、1800mではころころ負けるのに、1600mでは不敗。田原のフレッシュボイスを皐月賞で負かした岡部の乗ったダイナコスモスが父で、ダンテ~ダリウス~デリングドゥ~ハンターコム~ダイナコスモスと続くレアな血統も良く、サイアーラインを伸ばさないかな、と思っていたが人気が出ず終了。

 このレースはこんなピンポイントで強い中距離馬を発見すると楽しい。

 今年の主役アグネスタキオン産駒が今年のマイルチャンピオンシップには一頭も出ていない。ならば直線平坦で力を出しそうなローレルゲレイロ。今年の4戦は一流馬の戦績。前走で負けているのもいい。このリファール~ダンシングブレーヴ~キングヘイローの血統も伸ばして欲しい。

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2008年11月13日 (木)

ブランドアート

92年のフラワーカップ勝ち馬。父ビショップボブ母ニシノアート(その父ネヴァーダンス)

 中舘英二騎手の重賞初制覇。友人とテレビを見てて、おう、ついに、と歓声を上げた。ところがこの時の土曜競馬中継の女性アナウンサーが、全くそれに気がつかず、

「中舘騎手、おめでとうございます」

(てっきり重賞初制覇のことと思い)「やっと、ね」

と答えて、これまでのいろんなことを聞かれるのかな、という顔をしていたところ、レースの展開やブランドアートの将来性などをきかれていて、友人と拍子抜けした。「絶対気づいてないよ、こいつ」

 で、西山牧場の生産馬の名前にあったので思い出した。中舘騎手の騎乗はガッツがあって好きです。

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2008年11月 6日 (木)

ペースに慣れる

 「日本の競馬の流れに慣れる前に連れて行った」 藤澤調教師のカジノドライヴの談話。

 その馬にどんなペースを慣れさせるか、が馬の将来を決める重要なファクター。これは馬の好みや体型、体質、気質による。ステイヤーはステイヤーとして育てられたからステイヤーになる。フジキセキ産駒を見るとそのように思う。

 冒頭のコメント。藤澤調教師も、オールウェザーがあんなに芝のようだとは思ってなかったのでは?

 また、日本の競馬の流れとは、代表的なレースとして何を指すのか?逆説的には、ダイワスカーレットが走って、勝ったレースがそれだと言えるのではないか。

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2008年11月 3日 (月)

2008秋の天皇賞<直線>

Sdsc_0205

Sdsc_0221

Sdsc_0222_2

 頂いた写真があんまりよかったので、掲載してみました。(提供:ダンシングブレーブ氏)写真をクリックすると少し大きくなります。

3頭の見ごたえのある争い。昨日のレースのウオッカとダイワスカーレットは、ザルカヴァ、ゼニャッタより上です。

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2008年11月 2日 (日)

日本ダービーの価値

 日本ダービーの価値の一つは、府中で強いことの証明である。ウオッカには繁殖入り後にジャングルポケットを付けて、更に府中で強い血統を育ててほしい。

 ダービー馬同士の1、2着で決まる秋の天皇賞は美しいと思う。3歳と古馬の斤量差があるので、先にスパートするディープスカイをウオッカはつかまえきれないだろう。今日のダイワスカーレットは引き立て役。

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2008年10月26日 (日)

競馬の標準化を進めるオールウェザートラック~ブリーダーズカップクラシックの感想

 アメリカのダートの2000mならば、しかもG1のクラシックならば、1コーナーに殺到する馬群、というイメージなのだが、今年は全然違った。例えは古いがカツラギエースが逃げたジャパンカップの1コーナーのよう。調教のようなスロー。レイヴンズパスのデットーリは自信たっぷりに後方2番手につける。3コーナーから行動を開始。まくっていくカーリンの外から、そのカーリンを直線の半ば手前で置き去りにする。またまた古いが、弥生賞でビゼンニシキを持ったままかわしていくシンボリルドルフのよう。先頭に立つのが早すぎたが、ここからがデットーリ。一瞬も気を抜かせず、まるでイギリスでの競馬のように追い込んできたヘンリーザナヴィゲイターを完封する。

 場所とコースが変わっただけでクイーンエリザベスⅡ世ステークスG1の再戦となった。

 このレースからの印象は、オールウェザー(AW)はアメリカの従来のダートとまるで違って追い込みがきく馬場だということ。皐月賞や中京の2000m(芝)のように、3コーナーで先団にとりつけばなんとかなる、という掴みでいいと思う。この馬場は血統の流行を変えるだろう。今回の1、2、4、5着はミスタープロスペクター系で、ためが効き、直線追い込んで伸びる血統。AW馬場が増えればさらにアメリカのサイヤーランキング上位を固めていくだろう。アメリカのリーディングサイヤーhttp://www.bloodhorse.com/NOW/Breeding/SireLists/Default.aspx?ListType=All

 AWを共通点としてイギリスとアメリカの血統が似たものを追いかけるようになると、サラブレッドに最も必要な多様性が失われていく危険性がある。 要するに第2のレイヴンズパス、ヘンリーザナヴィゲイターを生産すれば英米でチャンピオンになれるなら、特にダービーS・G1をタイトルとして欲しい場合にのみサドラーズウェルズ系を付けるにとどまるだろう。ミスタープロスペクター系はフランスの柔らかい馬場にも対応する。ザルカヴァももちろんミスタープロスペクター系である。オセアニアの短距離におけるデインヒル系だけが、この潮流に対抗できるのではないか?

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2008年10月18日 (土)

チャンピオンS・G1

(ニューマーケット、10ハロン)

 ダービー馬ニューアプローチ(父ガリレオ母パークイクスプレスその父アホヌーラ)がこっちに回って今季最終戦。引っ掛かり癖があって、少しでも速いペースでの競馬が望ましいのだろう。日本に輸入されていたとしたら、小回り1200m専用馬になっていたかもしれない。こういう馬が大人になって連戦連勝する姿が見たい。だから来年も現役でいてほしい。母の父の父ロレンザッチオはその昔のこのレースでニジンスキーを破っている。

 もし一泡ふかせるとしたらトゥワイスオーバー(父オブザーバトリー~ディスタントヴュー~ミスタープロスペクター、母ダブルクロストその父カーリアン)。2走前のセントジェームズパレスS・G1(アスコット、8ハロン)で、ヘンリーザナヴィゲイター、レイヴンズパスに次いで3着。前走G2勝ち。上昇するならこんな馬。ミスタープロスペクター系はこの10年で2勝。

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2008年10月15日 (水)

三浦皇成と武豊

 特別レースをJRAのホームページでぱらぱら見た印象だが、追ってよいところがあり、武豊より力強い。コース取りに意外性はないが、ちゅうちょせずにまくっていく姿がす軽い。小回りコースに適した競馬ができ、かつ、府中のダートのつぼをこころえている、といった感。

 最短距離を走る武豊に対して、直線で力を搾り出す三浦皇成。ウオッカには三浦を乗せたいが、ドリームパスポートは武豊で長距離を見たい。

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2008年10月13日 (月)

カジノドライヴのブリーダーズカップクラシックG1

 父マインシャフト(その父エーピーインディ)母ベターザンオナー母の父デピュティミニスター

 すでにアメリカで2勝しているので、血統や脚質は問題にならない。もし勝てば、2000m以上での出走経験のない勝ち馬となるが、これも2004年のゴーストザッパーという先達がいる。

 ライヴァルとなるカーリン、ビッグブラウンに経験でまさるのは、今回のプレップレースがオールウェザートラックでの勝利であること。オールウェザーがダートとどう違うかは知らないが、カーリン陣営がジャパンカップダートに登録したりしてオールウェザーを敬遠ぎみなので、やっぱりちょっと違うのだろう。

 G1未出走は、これは割引。ピーターパンS・G2で負かした相手もその後やっとG2勝ち、というレヴェルで、自らの潜在能力を信じるしかない。

*ブラッドホース社のブリーダーズカップ特集サイトhttp://www.bloodhorse.com/horse-racing/breeders-cup

 登録馬は、カーリン、ビッグブラウンに混じって、レイヴンズパス、ヘンリーザナヴィゲイターのヨーロッパ勢がいる。過去の好走例からは、アルカンゲス、サキーという、(1)フランスG1実績のある、(2)1800m以上を得意とする、という共通点を見出せる。その例から外れる彼らが好走すれば、それはすなわち彼らの「クラス」が高いことを示し、ひいてはザルカヴァの強さがさらに強調される。

(追記)タイムフォームの直近のレイティングで、ザルカヴァは133でカーリンの134に次ぐ。

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2008年10月10日 (金)

トーセンキャプテン

 父は日本ダービー馬ジャングルポケット。母の父は日本ダービー馬をたくさん出しているサンデーサイレンス。母の母の父は日本ダービー馬フサイチコンコルドの父カーリアン。という血統が府中に向かないはずがない。この馬がウオッカを差しきるだろう。

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2008年10月 6日 (月)

凱旋門賞G1の感想

 ザルカヴァが強いのはわかった。ユムザイン(表記をやや変更)ユームゼイン(英語の実況からこれが一番近い)とソルジャーオブフォーチュンが昨年と同様に力を出し切ったとすれば、昨年のディラントーマスよりも強い。ザルカヴァにとって、毎度のレース運びで、さすがに少々着差は小さくなったものの、違う相手に同じように勝ってしまうのは相当な能力だ。マンデュロでもてこづるのではないか。香港カップG1あたりに遠征しないもんだろうか。

 2~4着馬たちの粘り、あきらめない走りは非常に良かった。あれがG1というものだろう。メイショウサムソンはあんまり映像で確認できなかったので、伝わってきているコメントのとおりなんだろう。2400mのスタートは重要だということ。

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2008年10月 5日 (日)

デュークオブマーマレイドの取捨

 昨日のカドラン賞G1(ロンシャン、4000m)で、ゴールドカップG1(アスコット、2.5マイル)3連覇のイェーツが5着に敗れた。イェーツの父はサドラーズウェルズで、ロンシャンを歓迎する血統であるけれども、彼の近走は全て「堅良」の発表であって、雨降り後のロンシャンの馬場は彼のとまどいを生むのには充分だったのだろう。それは重要なポイントだと思う。

 同様に近走が「堅良」発表でG1を連勝しているデュークオブマーマレイドが今日の馬場に対応できるかは、「?」今年の振り出しのガネー賞G1(ロンシャン、2100m)こそやや重でサデックス(ドイツ調教馬、H19ジャパンカップG1出走)に勝っているが、強い相手ではないし、春先と今日のロンシャンの馬場差があるのではないか。また、前走のアイリッシュ・チャンピオンS・G1(カラ、10ハロン)を馬場悪化で取り消したということは、デインヒルという血統が重馬場を許容しても、本人のキャリアから、イェーツ同様に勝ち負けにはいたらないと想像する。

 さらに、前走インターナショナルS・G1(ヨーク、10ハロン)では、3前走プリンスオブウェールズS・G1(アスコット、10ハロン)で4馬身差をつけたフェニックkスタワーに3/4馬身差に詰め寄られている点、春先に比べて下降気味とも思える。

 よって、先行するメイショウサムソンをつかまえ切れないと判断する。ユムゼインを振り切ったら勝てる。

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2008年9月28日 (日)

凱旋門賞G1・2008の展望(続き)

ユムゼイン(父シンダー母サディマ母の父サドラーズウェルズ)

 名前の読みはこんな感じかな。この馬をあなどってはいけない。3歳時のオイロパ賞G1(ケルン2400m)、前々走のサンクルー大賞典G1(サンクルー2400m)のG1勝ちはいずれも柔らかい路盤。前走キングジョージはデュークオブマーマレイドの9馬身半離されたが、発表は堅良。スタミナの裏づけは充分で、凱旋門賞G1が堅い馬場になることもないだろうから、昨年2着のパフォーマンスは可能。サムソンを追い掛けておびやかす1番手。

ゲッタウェイ(父モンズン母Guernica母の父アンフワイン~ノーザンダンサー)

 ファーブル厩舎が送り出すからには注意が必要。という程度。

ペイパルブル(父モンジュー母Mialuna母の父ザフォニック~ゴーンウェスト)

 5歳になって好調。G1を狙ってレースを選んできている。前走はユムゼインに先着。JCで惨敗していても、こういう馬もあなどってはいけない。

***********************

 ザルカヴァ(実況ではッカヴァと聞こえる)のディアーヌ賞G1、ヴェルメイユ賞G1、プールデッセデプーリッシュ(フランス1000ギニー)G1、マルセルブーサック賞G1を見ると、同世代牝馬には力の違いを見せつけて追い込みで確実にとらえている。彼女が凱旋門賞で別の手を使うなら別だが、同様のレースをしてくれるのなら、メイショウサムソンの先行力が彼女を封じることは可能だ。

関連:

凱旋門賞G1・2008の展望http://mayuriada.cocolog-nifty.com/fun_time/2008/09/post-1504.html

メイショウサムソンの勝算http://mayuriada.cocolog-nifty.com/fun_time/2008/09/post-3315.html

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スプリンター

 サクラバクシンオー(父サクラユタカオー母サクラハゴロモ母の父ノーザンテースト)は勝った距離の最長が1400m。その1400では1分19秒台で勝っているので、当然その後のマイルチャンピオンシップ1600mでも良い競馬をできるものと期待したが、結局3歳時と同様1600では失速してしまった。

 種牡馬としては、スプリント能力を余すところなく産駒に伝えており、9月21日現在中央競馬リーディングサイヤーで5位(http://www.horsenavi.com/_news/info.asp?mode=4&kflg=2)。特筆すべきはその平均勝ち距離で、芝、ダート共に1200mそこそこという偏りの素晴らしさ。

 仮説として、そもそも馬はレースにおいて自分が走る距離を認識している訳ではないし、自分の好きなペースでしか走ろうとしない。早いペースが好きな馬、緩いペースが好きな馬、他の馬と同じペースで走りたい馬、他の馬に先んじて走りたい馬、いろいろいるのは当然だ。スプリンターとして成績を残す馬たちは、その性格が、常に早いペースで走るのが好きであって、緩いペースを我慢してレースの後半に力を発揮することが苦手である、と想像する。現在の日本のレース体系では、そのようなスプリンターたちにも生活の場が与えられているので、「突っ走りたい」彼らの性格に合ったレースを選択でき、スプリンターとして活躍するために必要な調教を施され、必要な肉体に改造され、さらに活躍することができる。

 サクラバクシンオーが産駒に主として伝えているのは、そのような性格であると考える。もちろん全力で1200mを戦える体力、G1を勝てるだけの能力も確かに伝えている。彼がアグネスデジタルのように、レースの前半を捨てることができる馬であったなら、1600mどころか2000mの天皇賞も勝てたかもしれない。そのようなクラスの馬でもあった。

 スプリントレースでチャンピオンになった馬たちの多くは、 「突っ走りたい」気性を持ち、産駒に伝えている。そう考えればビリーヴの仔のファリダットが1600m以上でもどかしい競馬をする現状が説明できる。

 転じて、ダンツィヒの仔は総じて我慢できる馬が多く、良い脚を温存して最後の直線を迎えることができる。ためにヨーロッパで活躍する仔が多い。レースの最初から全力で走ってチャンピオンになるデイジュールやアグネスワールドのような馬も出すが、その場合は1200mが限界となる。その典型がデイジュールだと思う。デイジュールが、その我慢のできない性格を産駒に伝えているならば、ヨーロッパでの不振も納得できる。アグネスワールドのようにオセアニアで産駒を試すことがあればやや結果は違うかもしれない。1200mで活躍する著名馬すら出せないのは、超一流の体力と能力を遺伝させるのはなかなか難しいという一般的なことを示している。それに比べて性格は遺伝しやすいということだろう。

 ダンツィヒの仔のデインヒルになるとさらに我慢強さが顕著になる。これは、どんなペースにおいてもそれを受容する素直さが特長で、ために香港のスプリントチャンピオンで安田記念勝ち馬のフェアリーキングプローンから2400mのチャンピオンディラントーマスやデュークオブマーマレイドまで輩出することができる。ただし北米では不振なので、彼の仔がスタートから全力で走った場合の最長距離はやはり1200mだろうと推定する。

 北米型の1周1600mの競馬場での2000mのレースでは、良いポジションをとって最初のコーナーを迎えるために、スタートから全力疾走することになる。最終コーナーに至る時も同様であるから、レース全般においてある程度のスピードを維持する能力が大切で、従って、ケンタッキーダービーやブリーダーズカップクラシックで試される持久力は、ヨーロッパの2000mのレースよりも高いものが要求される。従って1200mを得意とするスプリンターが勝つことは不可能だ。

 現代の競馬は、実質的に、1200m前後までを全力疾走するスプリンター、我慢がききスプリント能力を温存できるマイラー、2000mを走り抜けることのできるステイヤーに分類できる。ヨーロッパの競馬は1600m以上のレースはすべて1600m戦に等しい。誰しも1600m、2000m、2400mのG1レースの映像を見れば、同じような印象しか持たないだろう。

 スプリンターが血統に与える影響は、スピードの絶対値の保証ではなく、我慢のきかない気性である。決してレースにいって有利になるものではない。しかし逆説的に、その不利な性格にもかかわらず毎年リーディングサイヤーの上位に入るサクラバクシンオーは、その一流の体力と能力をかなりの確率で伝えているわけだから、産駒をどしどし香港やオセアニアに遠征させて結果を求めればいいと思う。カノヤザクラが香港でセイクリッドキングダムを破れば世界チャンピオン級の扱いとなる。そのようなピーアールで血統をひろめていけば、あるいは世界的人気種牡馬となる馬も出るかもしれない。

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2008年9月26日 (金)

メイショウサムソンの勝算

(父オペラハウス母マイヴィヴィアン母の父ダンシングブレーヴ)

(得意な馬場形態)

1)1周1600m型の1800~2000mの成績:5-2-1-1

2)カーブが一つ(コーナーが2つ)の成績:0-2-0-0

3)東京2400mの成績:1-0-1-1

4)阪神2200mの成績:0-2-0-0

(全成績:9-7-1-6)

 彼の成績で特筆すべきは、1周1600mのアメリカ型競馬場での好成績。それはすなわち先行力が有力な武器であることを示している。また、直線の長いゆったりしたコース(上記2~4)での成績は、何かにつかまるものの、そこからの大崩れは少ないことを表す。

 ロンシャンの2400mは大きなコーナーが2つだけの、忙しくないコースであるから、マイペースの逃げをうって粘るならば、ゴール寸前までスタンドを沸かせるだろう。エルコンドルパサー、ディープインパクトはそんなレースだった。グループ1の2400mで逃げて馬券にからむレースができるのは、もはや日本馬以外にはいない。

(クラスの問題)

 宝塚記念の勝ち馬が世界に通用する以上のクラスであることは、昨年、一昨年の勝ち馬が実証している。2年連続2着のこの馬も遜色はないと考える。

(路盤の問題)

 フランスの柔らかい路盤に対応できるかどうかは、未知数。ただし血統(父系)はフランス向きで優秀。

(騎手の問題)

 武豊騎手が積極的に前に行くか、どうかというところ。

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2008年9月24日 (水)

ニューアプローチの回避

 距離適性が理由だそうである。笑止。ザルカヴァに一蹴されたくないために、だろう。男馬は種牡馬の価値を落とさないように、という命題があるからね。

 こうなると下馬評は、ザルカヴァに挑むデュークオブマーマレイド。デュークはムルタ騎手の話によると昨年のディラントーマスと遜色ないそうだから、ザルカヴァが勝つためには、マンデュロ級の強さが必要になる。マルセルブーサック賞G1は直線前が詰まって立ち上がって、体勢立て直しての圧勝だが、相手がどうかとなると、?

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エイシンデピュティの頓挫

 年内復帰を目指すのなら香港がいい。絶対に走る。

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2008年9月15日 (月)

凱旋門賞G1・2008の展望

ザルカヴァ(父ザミンダー母ザルカシャ母の父カヤージ)

 現在英国ブックメーカーのオッズでは一番人気(オッズはhttp://thebettingsite.racingpost.co.uk/ などで見られます)。プールデッセデプーリッシュ(フランス1000ギニー)G1で2着に下したゴルディコヴァがムーランドロンシャン賞G1で3歳マイルチャンピオンのヘンリーザナヴィゲイターを3着に負かしたことで人気。しかしながら牝馬だけでレースを重ねている点が疑問で、ヴェルメイユ賞G1からの連勝は、あのスリートロイカスまで遡らなければならない。牡馬との叩きあいだと実績と経験に欠ける。

ヴィジョンデタ(父チチカステナンゴ~カロ系、母Uberaba母の父Garde Royale~ミルリーフ系)

 ジョッケクルブ賞(フランスダービー)G1~ニエユ賞G2の連勝で、勝ち馬のステップは踏んでいるものの、負かした馬で名のある馬はナタゴラ1頭。ナタゴラにしても、組し易しと見て1000ギニーからジョッケクルブ賞を選んだとしか思えない。今年のフランスの男馬は出番なしだろう。

ザンベジサン(父ダンシリ母Imbabala母の父ザフォニック)

 いくらなんでもザルカヴァより2秒以上も遅い時計では本番では用なし。

ニューアプローチ(父ガリレオ母パークエクスプレス母の父アホヌーラ)

 2400m級ではこの馬が3歳代表であるが、インターナショナルS・G1完敗をどうみるかで取捨が決まる。ポイントは昨年のオーソライズドがフランス向きの血統を持っていたものの、フランス初出走で失速したように、フランスの馬場に対応できるかどうか。ダービーS・G1の強い勝ち方が硬い路盤向きと思えるので軽視。

デュークオブマーマレイド(父デインヒル母ラヴミートゥルー母の父キングマンボ)

 高齢になってやや長めの距離での決め脚を持つ仔を出すようになったデインヒル。今年の凱旋門賞はこの馬が本調子なら勝ちを意識できるメンバー。ただし体調整わずアイリッシュ・チャンピオンS・G1をスキップした話もあり、インターナショナルS・G1までの強さが発揮できるかなんとも言えない。(この3行削除。愛チャンピオンSの回避は馬場悪化とのこと)

 (間が開いてどうかな)ここへきてオブライエン調教師陣営の勢いも止まっている。

メイショウサムソン(父オペラハウス母マイヴィヴィアン母の父ダンシングブレーヴ)

 宝塚記念G1から約4か月後の凱旋門賞というローテーションでは、一昨年のディープインパクトが3位入線しており心配するほどのものではない。シーズン緒戦から全力を出し切る競馬ができる。血統と距離は問題ない。早めに動いてザルカヴァを完封してほしい。

ソルジャーオブフォーチュン(父ガリレオ母Affianced母の父エリンズアイル)

 サンクルー大賞典G1から使えていないのはなぜか?それだけが割引。順調ならサムソンのライヴァルになるが、そうもいかないだろう。

ユームゼイン(父シンダー母サディマ母の父サドラーズウェルズ)

 キングジョージ6世&クイーンエリザベス・ダイアモンドS・G1の価値は、もはやエクリプスS・G1とインターナショナルSの間くらいなんだろう。この馬が2年続けて好走したからと言って、凱旋門でも入着する根拠とはならない。むしろサンクルー大賞典の勝ちが、まずまずのメンバーを負かしており評価できる。サムソンと競り合うことでサムソンの好走を引き出してほしい。

 

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2008年9月10日 (水)

ムルタ騎手

 この人の名前を聞くと、その昔東京か中山で各国の騎手の若手を集めてレースを催した際に、ムルタ騎手が体重オーバーで騎乗し、パドックで「むるた!だいえっと、だいえっと!」と声を掛けていたおやじが必ず思い出される。

 また、東京のパドックでジャパンカップだと、「ふれんちぐろーりー!」おやじね。これはムルタ騎手ではないが。

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2008年9月 5日 (金)

カーリンのJCダートG1

父スマートストライク母シェリフズデピュティ母の父デピュティミニスター

 ジャパンカップダートG1は8回開催され、ミスタープロスペクター系が4回勝っている。7回が東京2100m、残りの1回が中山1800mという違いこそあれ、柔らかい路盤を得意とするミスタープロスペクターの本領発揮となっている。今年から阪神の1800mだが傾向はそう変わらないだろう。

 カーリンの父は第4回の優勝馬フリートストリートダンサーを出し、母の父は第2回の優勝馬クロフネの父系祖父であるから、カーリンの血統はこのレースを勝つのに何の問題もない。彼はアメリカの固いダートのチャンピオンであるから、もしJCダートを勝つならば、種牡馬としてはキングマンボ的な活躍が望める。本人は芝のレースを1戦(2着)であきらめてしまったが、産駒は凱旋門賞G1を狙えるし、実は本人もフランスや香港に連れていけばG1勝ちはありうる話だと思う。ただし興奮剤禁止は最も強敵となるだろう。

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2008年8月29日 (金)

ディープスカイの進路

父アグネスタキオン母アビその父チーフズクラウン

 昆貢調教師のコメントとして、「古馬もダイワスカーレットが出なければ」「菊花賞は三冠でも特殊なレース」その言葉通り秋は現役最強を張れる馬。天皇賞からJC、香港カップの3連勝を目指して頂きたい。血統構成からは香港向きとは言えないが、だから逆に勝つと最大級の評価を得る。

 有馬記念はダイワスカーレットに勝たせてあげよう。

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2008年8月27日 (水)

メイショウサムソンの凱旋門賞G1

父オペラハウス母マイヴィヴィアンその父ダンシングブレーヴ

 サドラーズウェルズ系で母の父も凱旋門賞馬。勝って不思議のない血統。前に行けるのも魅力。勝ったら種牡馬のオファーがくるかも知れない。春の2戦は相手が強すぎただけで、この馬も力は出している。レースの進め方は不満だが。

 この馬は冬場が苦手と言われていて、この2年は11、12月に勝ち星がないことも不安材料。フランスの10月は日本の12月くらいだろうか。暖かくはないだろう。フォワ賞G2を使って好走なら本番へ見通しが立つ。意外な好走や凡走はなく、きっと期待通りに走るだろう。今年の武豊からは競り合って勝つ競馬は想像つかないので、直線でデュークオブマーマレイドに並ばれたらいけない。そうでない展開を作ってほしい。

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2008年7月31日 (木)

ヘンリーザナヴィゲイター、ニューアプローチ

 サセックスS・G1(8ハロン)を勝ってG1・4連勝のヘンリーザナヴィゲイター。画像を見るとなかなか2着馬も強いので、抜け出すのにかなりの力を使っている。あるいはしばらく休養が必要になるかもしれない。

 2000ギニーG1の画像でも、2着のニューアプローチが負けても逸材であることがわかる。ヘンリーの4連勝で最も苦戦したレースがこれ。ここまでの今年のクラシックレースのベストレースかもしれない。さらにそのニューアプローチの勝ったダービーS・G1も2、3着馬も相当強いレースをしている。確かに今年の3歳は豊作だ。頂点に立つのがヘンリーであるのは間違いないが、彼がいなくても今年のマイル戦線は3歳を中心に回るだろう。

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2008年7月25日 (金)

キングジョージ2008の出走馬から

アスク(父サドラーズウェルズ母リクエスト母の父レインボウクエスト) 前走はプリンスオブウェールズS・G1でデュークオブマーマレイドの5着。G3を2勝。前走の印象なし。

マッカーサー(父モンジュー母アウトウェスト母の父ゴーンウェスト) 前走コロネーションC・G1をソルジャーオブフォーチュンの3着。G3を1勝。どう見ても1流の下。

ルカーノ(父ダイナフォーマー(その父ロベルト)母Vignette母の父ダイシス) セントレジャーG1勝ち。そんな馬がこのレースで良績を残した記憶がない。

ユームザイン(父シンダー母Sadima母の父サドラーズウェルズ) 前走は骨のある相手を負かしており、本命馬に次ぐ人気は順当。曾祖母ココット(その父トロイ)はファインモーション(父デインヒル)の母。

デュークオブマーマレイド(父デインヒル母ラヴミートゥルー母の父キングマンボ) G13連勝中。敵は距離だけ。

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2008年7月24日 (木)

キングジョージ2008

 デュークオブマーマレイド(父デインヒル)。当日のメンバーがなんなのかまだわからないが、10ハロン級で強いところをみせているこの馬が主役。タタソールズGC・G1(カラ)とプリンスオブウェールズS・G1(アスコット)のレースは、伸び方が重苦しいが他がついていけない、といった感じで、昨年のマンデュロほどの力量ではない。合田直弘氏のページによる想定メンバーでは、他は12ハロン以上でのみ強い(かも)という者たちで、スピード不足と判断でき、さらにそれ以外のメンバーでめぼしい馬が出なければ、マーマレイド君の完勝だろう。ブリテン島には今年はG1勝てる馬が乏しいそうである。

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2008年7月 5日 (土)

タレントは1600mへ

 国際レイティングでヘンリーザナヴィゲイターがニューアプローチより下、という点が不思議。なぜ二度にわたってまかした相手よりも下なのか?どう見ても今年の3歳馬は1600m・マイル路線にタレントが集中している。ダービーの距離は敗者復活戦以外の何者でもないのに。

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2008年6月29日 (日)

内田博幸

「野元調教師は17年ぶりのG1制覇ですね」

「あ、それが一番良かった」

 いいなあ、人柄がにじみでている。

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2008年6月24日 (火)

エイシンデピュティ

父フレンチデピュティ、母の父ウッドマン

 クロフネ産駒に決め脚が足りないのと対照的に、その父の産駒は決め脚抜群。金杯と金鯱賞を勝っているのなら宝塚記念G1を勝ってもおかしくはない。クロフネが必ずしもこの父系の主流となる種牡馬とは思えないので、ここを勝ってぜひスタリオン入りをしてほしい。

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2008年6月23日 (月)

ナタゴラの感想

 サンデーサイレンスの凄さは、直仔は硬めの路盤・ワンペースの競馬が得意なのに、代を経るとナタゴラのようにフランスの柔らかい路盤の競馬でチャンピオンになってしまうことである。もちろん英愛ならもっと活躍できる。レッドランサム級の成功は疑いがない。日本で見切られた馬はぽんぽん売ってしまえば世界の血統が変わってしまうのではないか。ディープインパクトの仔が凱旋門を勝つのもそんなに難しいことではないし、ロイヤルアスコットでの勝利はもっと簡単だろう。

 意外と香港での成功が一番遅いかも。ミスタープロスペクターとヌレエフ、ラストタイクーン系が良く、出入りの多い競馬、というのがその理由。

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デュークオブマーマレイド

父デインヒル母ラヴミートゥルー母の父キングマンボ

 ガネー賞G1(ロンシャン2100m)、タタソールズゴールドカップ(カラ10ハロン110ヤード)、プリンスオブウェールズS・G1(アスコット10ハロン)とG1を3連勝。昨年のマンデュロのような活躍をこの馬もできるのだろうか?今のところ破った相手に骨のある馬はいないが。インターナショナルS(ヨーク10ハロン)が試金石。

 とにかく今年のオブライエン厩舎は凄い。

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2008年6月 8日 (日)

グッドバーバと香港の馬場

 14キロ減は確かに腹回りがさびしい。前走のチャンピオンズマイルG1(シャティン、1600m)は芝が深そうに感じる。日本の芝よりも力が要る感じ。とはいえこの馬が現在の世界チャンピオン。

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2008年6月 5日 (木)

角居調教師のコメント

 ウオッカの騎乗者について、「武豊騎手は四位騎手と似たタイプのようだから」「岩田騎手で違った面を出せれば」

 ずいぶんと見切られた武豊である。確かにファリダット、メイショウサムソン、ブラックシェルのレースを見る限りインパクトのない騎乗が続いている。ひとことでいうと、おとなしい。角居調教師でなくても上記のような期待をこめて屋根を替えると思う。馬の問題ではないと思う。

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2008年5月31日 (土)

ヘンリーザナヴィゲイター

父キングマンボ母Sequoyahその父サドラーズウェルズ(エイダン・オブライエン厩舎)

 血統構成の4分の3はエルコンドルパサーと同じ。この馬が今年の英愛の2000ギニーダブルを達成した。ジョージワシントンと同じようにマイルの王者路線を突っ走るものと思う。フランス向きの血統。香港のグッドバーバ(父リアファン~ロベルト系)と力比べをするなら面白い。

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2008年5月27日 (火)

ビッグブラウン

父バウンダリー(その父ダンツィヒ)母Mien(マイン?)その父ヌレエフ

 カジノドライヴの敵役のこの馬は、血統をみるとヨーロッパ向きかなとも思うが、この馬の血統には父母からくるダマスカスのインブリード(3×4)があり、それがこの馬の特徴を決めているのだろう。種牡馬入りしたら、シンボリクリスエス牝馬と合いそうだ。

 なーんてね。彼のレースまだ見てませんので、見てから追記します。

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2008年5月10日 (土)

主役はファリダット

父キングマンボ母ビリーヴその父サンデーサイレンス

1)過去12回中5頭の父系がミスタープロスペクター系。うち2頭がキングマンボの仔。緩いコーナーで力をためて長い直線で爆発する父系の特長がこのレースには良く出ている。キングマンボの2頭(エルコンドルパサー、キングカメハメハ)が母の父にノーザンダンサー系を持つのに対して、ファリダットはサンデーサイレンスをくぐっているのが違う。したがって先輩2頭にくらべてペースの緩急に対する適応力にやや柔軟性を欠くと思われる。東京1600Mは現状での適距離かつ適コース。

 同じくコーナー2回のつばき賞(京都1800M)は距離的な試金石でもあったが、安藤勝己が前半押さえ切れなかったため末脚を失っていてあまり参考にはならない。ゆくゆくはこのくらいはこなせるだろう。毎日王冠までは勝ってもおかしくない。

2)武豊の最近の騎乗の特徴は、今のこのレースでの勝ち負けよりも、その馬の今後を考えての競馬。地方競馬出身騎手や外国人騎手の特徴である、このレースに全てを出し切る、という乗り方はしていない。「かかる馬なら世界一」(小島太)という評価のとおり、折り合ってレースを運ぶ技術の確かさは映像で良くわかる。前走の競馬が明日生きるだろう。能力全開のファリダットがワープするかどうかが楽しみ。

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2008年5月 7日 (水)

メイショウサムソンの天皇賞

 先日のレースについてはただ一つ。メイショウサムソンと武豊の直線の姿に、なぜ3200mでチャンピオンシップを争わなければならないんだ、というとまどいがあった。印象なので実態はしらない。ただ、このレースが2000mならもっと興味がわく競馬になると思う。

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2008年5月 6日 (火)

ナタゴラ

父ディヴァインライト母Reinamixaその父リナミックス

 1000ギニーS・G1(ニューマーケット、8ハロン)を半馬身差で制して、もうスターダムをつっぱしるしかない戦績。サンデーサイレンス系の父の名を高めると共に、サンデー系種牡馬の輸出が加速するだろうか。してほしいところ。JRAG1勝ちがなければさっさと見放す日本の生産者(というか購買者)の呪縛がなければ、この血は世界中を席巻できる。フランスの柔らかい馬場が苦手な血統ではあるが、代を重ねればなんとかなるだろう。代を重ねるような状況を作るのが大事。

 ナタゴラの次走はコロネーションS・G1(アスコット、8ハロン)。この馬は堅いイギリスの馬場向きらしい。

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2008年4月25日 (金)

マツリダゴッホ対ヴィヴァパターカ

(クイーンエリザベス2世カップ。シャティン2000m。)

 最初のコーナーまでが短く、直線が長い2000mのコース。ポイントは直線の長さよりもコーナーの緩やかさだろう。マツリダゴッホが得意とするのは1周1600mのコースでのコーナーのきついカーブ。有馬記念と日経賞での強さは格別だったが、シャティンのコーナーは府中を少し小さくした感じの緩さであって、コーナーワークを苦にする馬には走りやすいコース。他との差が小さくなるだろうと思う。ましてや前走で負けてもなお強しの印象のヴィヴァパターカはこのコース・距離でいったい何勝しているだろうというホームコース。ビードマンもここではちゃんと乗ってくるだろう。ゴッホが先行しても楽に追走するパターカというのがレースイメージ。パターカの衰えがなければ差し切られる。

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2008年4月21日 (月)

このレースをダービーにすればいいのに

 中山の2000m芝は、日本中にほぼ同じ形態のコースを持つ非常にオーソドックスなコース。札幌、函館、福島、新潟、小倉、それに回りは逆だが中京。コーナーの大小に目をつぶれば阪神と京都もこの範疇に含まれる。この事実は重要で、皐月賞馬が種牡馬になった場合には、その仔は上記の他の競馬場の芝コースで活躍が期待される。その証明がある。「無敗の皐月賞馬は皐月賞馬を出す、」という事実である。シンザン以来、ハイセイコー、キタノカチドキ、トウショウボーイ、シンボリルドルフ、ミホノブルボン、アグネスタキオンのうち、早世したキタノカチドキと牝馬に恵まれなかったミホノブルボンの二頭以外は皐月賞馬を出している。

 もし東京優駿2400mというレースがなく、皐月賞が「日本ダービー」ならこの傾向にはもっと拍車がかかるだろうと想像する。今の皐月賞は、先に東京優駿があるからこそのレースで、ダービーの前哨戦(例えば(廃止されたが)フランスのリュパン賞G1のようなレース)のような位置づけ。キャプテントゥーレのあんな楽な逃げ切りもなかったが、ここは勝たれてもいいか、という雰囲気にも助けられたように思う。チャンピオン決定戦としての皐月賞になれば、日本の競馬の目標レースが現在のようにイレギュラーなものでなくなり、種牡馬として生産に貢献できる馬がもっと増えるのではないかと思う。

 キャプテントゥーレが昨日のようなワンペースのレースに適性があるのがもっと前からわかっていれば馬券がとれるのに。でもこれで、ダイワスカーレットに続いて2頭目の、この形態のコースでの大レース勝ち。アグネスタキオンの長所はここらしい。

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2008年4月11日 (金)

ファリダット

牡3歳、父キングマンボ、母ビリーヴ(母の父サンデーサイレンス)

 マーガレットSの勝因は1400mの適距離以上に、緩やかなカーブが1回のコースにある。レース映像を見ると実に伸び伸びと走っている。現状では、府中、阪神、京都の1400~1600mで最も力を発揮するタイプ。力をつけたらカーブ1回の1800mでもいいかもしれない。ひょっとしたらプリンシパルS(府中2000m)に使ってくるかもしれないが、そこまでくると距離の問題がある。

 春はこのままNHKマイルカップに登録して、もし出られなければ休んでもよい。秋にはマイルチャンピオンシップG1から香港マイルG1を目指してチャンピオンになる器。

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2008年4月10日 (木)

アグネスタキオンつながり

 昨年、一昨年と安藤勝己だったが、今年の安藤はクロフネという本番駆けしない父の仔なのでパス。で、昨年がアグネスタキオンだったので今年はリトルアマポーラ。KYの極致ともいえる武幸四郎なんか時流に乗っていると思われる。トールポピーが2着。

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2008年4月 6日 (日)

ファリダットのNHKマイルカップ

 ファリダットがコーナー2つの競馬で圧勝して2勝目。忙しくない競馬なら才能を発揮できたので良かった。さてNHKマイルカップを目指すときに、次のレースがニュージーランドトロフィーだそうだ。中山の1600mという大変忙しいコースをこの馬は克服できるのだろうか?どっちかといえば4月最終週の京都の橘ステークス1200mのほうが合っていそうだ。そこを勝ってNHKへ行けばいい。千2から千6の距離延長を克服するのも問題だが。

 それにしてもファリダット陣営のつもりでレースを選んでみると、この時期は全く選びようがないと実感する。どうあがいてもオープン馬が揃うようにレース選択の幅が狭くしてある。NHKの2~3週前に、1600mのオープンを2つ東京と京都で行えば悩むことはないのに。

 もしファリダットがNHKに賞金不足で出走できなかった場合は、東京優駿の翌週のユニコーンステークス(ダート1600m)での走りを見てみたい。キングマンボなら合うはず、という血統上の推定。

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スカーレット

 直線でアサクサキングスに並びかけられてからが強かった。この小回り2000メートルでの理想的な競馬で、日本の競馬が理想とする馬である。昨秋より強くなっている。デュバイワールドカップG1にはこの馬が行くべきだった。この馬を(コーナー6つとはいえ)有馬記念G1で破ったのだから、マツリダゴッホがいかに強いかがわかる。

(追記)ウィキペディアの受け売りだが、この馬のレースは前半と後半の3ハロンが速く中間が緩いペースだそうだ。ということは、日本の芝の競馬ではそういう競馬のできる馬が強い、ということ。北米の競馬とは微妙に違うような気がする(未調査)。また、オールウェザーと近いような気がする(これも単なる想像)。

 小回りの2000mのないJRAの競馬場は東京競馬場だけである。この競馬に特化すれば、海外に輸出できる日本の血統ができる。

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2008年4月 5日 (土)

ジェイペグ

 ナドアルシバ専用の馬。父キャムデンパークはエーピーインディの仔。この無名馬が逃げてペースを作り、直線でダージナにかわされてさし返す。ホームグラウンドでの強み。その感じがシャティンでの香港馬とよく似ている。

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サンクラシーク

 なぜヴィヴァパターカはあんなに後ろから行ったのか?ビードマンの乗り間違いだと思う。前半のスローペースでじっとしなくても競馬ができる馬だと思っていたが。

 サンクラシークは長距離の競馬を完全に自分のものにした乗り方。あの抜け出しで他の馬が何もできないのは、単にこの馬が強かったから。南アフリカの競馬のレベルは香港と同等ということ。また、フジキセキの長距離馬がドリームパスポートだけではないという証明。

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カーリン

 アメリカ国内の競馬の方が上位拮抗しているから、デュバイワールドカップG1で圧勝しても驚く必要はない。カールルイスの頃の陸上の100mはオリンピックよりアメリカの予選の方がレベルが高かったのと同様。2着馬の比較は昨年を下回る。カーリンとインヴァソールの比較は追い込むカーリンより競り落とすインヴァソール上位ではないか?

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2008年4月 3日 (木)

何が標準か?

 一番わかりやすいのは北米の競馬。北米仕様のダート2000mのチャンピオンを競って一年が過ぎていく。種牡馬の選択もその通りに行われる。その他の距離、コースは興行としての競馬。あと知っている地域はオセアニアで、1600mを長距離扱いにする芝の短距離偏重の競馬。種牡馬もそこから選択される。

 この2地域ではサイヤーランキングが簡単に偏る。北米はストームキャット、オセアニアはデインヒル。そしてその次の時代は何か、という猿山のボス猿争いのような消長。

 香港も距離こそ1200~2400と幅が広いが、選手権を行う競馬場が事実上一つしかないため、活躍馬の種牡馬の系統はミスタープロスペクター、トライマイベスト、ヌレエフあたりに絞られる。

 英愛は1600mを基準にした考えの競馬で、固めの路盤と長い直線が競馬場の起伏こそ違え共通する。フランスは路盤の柔らかさが英愛にない特長で、ために両地域でチャンピオンになることの意義が生じる。国境をまたいで複数の1600m級のグループ1を勝つ馬をチャンピオンとし、種牡馬として重用する。昨年のマンデュロのような活躍が最も好まれる。

 日本は、これらの地域に比べてよく言えば多彩、嫌味な表現を使えばどこに向っていいのかわからないごった混ぜのレースコースが特徴。最も多いダートコースでのレースのチャンピオンはまず年度代表馬になれず、次に多い一周1600mの芝コースでの2000mのレースでの選手権は皐月賞と秋華賞の2レースしかなく、一握りの上級馬しか走らない東京の2400mで最高賞金のジャパンカップG1と日本ダービーが争われる。そしてダービーやJCの勝ち馬の仔がダートや芝の小回りコースで勝ち上がらないとすぐに見捨てられる。そのようなちぐはぐなレース体系は、馬券の当てにくさとそこそこの配当を生むので、勝ち馬投票としては人気を呼ぶ。主催者としては競馬が各世代から支持されている間は、現状のレース体系が利益を生むので手をつけたくないのだろうと推定する。

 日本でサイヤーラインが育まれない最大の理由はこれだろうと思う。(続く)

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2008年3月29日 (土)

デュバイ・デューティーフリーG1ほか

ナドアルシバ競馬場1777m

 安藤勝己が武豊と競馬をするときにはいい競馬をする、という友人の評があり、そこまでつぶさにレースを見ていないがそんなような気もする。ダイワスカーレットの昨年はことごとくいい競馬だったが。

 一方でアドマイヤオーラをある程度先行させるコメントも伝わってきている。馬場が三角形に近く追い込み一手ではいかに33秒台の脚でも届かないだろう、ということだろうし、またウオッカを見切ったコメントとも感じる。彼の特長を殺さなければいいがと思う。

 チャンピオンS・G1勝ち馬のリトゥラト(父ケンドール)が強敵。一昨年のデヴィッドジュニアがこの路線だった。勝たれるならば輸入すると成功しそうなグレイソヴリン系。

 また昨年2着のリンガリ(父インディアンリッジ)は昨年同様のステップだが、昨年より前走の着順を落としている。このデュバイのミーティングはステップレースでの成績が確実に本番につながるので、今年は入着の下あたり。

 したがってこのレースの重要なステップになりそうな京都記念G2の勝ち馬アドマイヤオーラが勝つべきレース。この勝利によってアグネスタキオンが世界血統と認められるだろう。その結果ダイワスカーレットはもう何もしなくても10億円級となる。

(デュバイ・ワールドカップG1)ステップが重要、のスタンスから、ここはジャリル(父ストームキャット)。カーリンはなぜステップとしてマクトゥーム・チャレンジ・ラウンド3を選択しなかったのか?

(デュバイシーマクラシックG1)香港の英雄ヴィヴァパターカ(父マルジュ)対ドクターディーノ(父Muhtathir)。凱旋門賞G1の2着馬程度では相手にならないはず。

(おまけ)ヴァーミリアン(父エルコンドルパサー)とイイデケンシン(父サンダーガルチ)は硬めのダートが合うとは思わないので、ばてず追走まで。

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2008年3月 8日 (土)

胸を張るウォーエンブレム

父アワエンブレム~ミスタープロスペクター、母スウィーテストレイディその父ロードアトウォー~~~~フェアウェー系)

 共同通信杯に続きチューリップ賞勝ち馬も出し、この馬がもっと好き者ならと思わない者はいないだろう。血統にノーザンダンサーもヘイルトゥリーズンも持たないためその血の濃い牝馬に付け放題で、ストレートにミスタープロスペクターの良さを伝えるだろう、という期待どおりの活躍。

 アグネスタキオンやゴールドアリュールも大切だが、ミスタープロスペクター系の力を生かすと日本馬はもっと強くなるだろう。アメリカ競馬ではぐくまれた背景からくる印象とは逆に、東京優駿、NHKマイルカップ、ジャパンカップG1、安田記念G1、マイルチャンピオンシップG1、宝塚記念G1、秋の天皇賞といった最後の直線の長いレースで末脚を繰り出して勝つ強烈な自己主張が日本での特長である。馬場の硬軟は問わない。ために香港でもフランスでも活躍できる。皐月賞や有馬記念G1で良績がないのは、前に行くことが要求されるレースでは気性に合わないからだろう。ラインクラフトやスイープトウショウが小回りコースを勝っているのは、牝馬同士だと追い込んで間に合うレベルであるからと思う。

 ショウナンアルバ(父ウォーエンブレム、母シャンランその父グレイトコモーション~ヌレエフ)は、福島の千八という忙しい競馬で負けた後3連勝。皐月賞路線では苦戦するだろうが、府中に替わったら入着できる。

 エアパスカル(父ウォーエンブレム、母ラフィカその父サンデーサイレンス、母の母の父はストームキャット)は、どうやら母系が強く出てワンペースで強いタイプ。うまく乗れば昨年のダイワスカーレットのように桜花賞を勝つこともできるが、秋華賞でこその馬。柔軟性のなさが逆に長所となる。

 

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2008年2月29日 (金)

アドマイヤオーラの参戦

◎デュバイ・デューティーフリーG1(1777m、ナド・アルシバ競馬場)

 戦績は皐月賞4着、東京優駿3着で、アドマイヤムーンより着順はよい。ウィキペディアによれば、直線の坂でよれるので、最後の直線は平坦がよく、よって京都で良績を残している。ナド・アルシバは平坦なので問題ないだろう。特筆すべきは弥生賞以外すべて33秒台で上がってきていること。前半で離されなければ勝負になる。古馬のG1級のレース経験がないが、前走の京都記念G2はそれを補ってあまりある勝利。ラモンティとの対決が楽しみだ。

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2008年2月23日 (土)

特殊な東京ダート1600

 最初の芝が長いので純然たるダートレースとは言いがたい。東京ダートで連対率が5割以上は3頭。ワイルドワンダー、ドラゴンファイアー、ロングプライド。ドラゴンは2勝しているが未勝利と条件戦なので、重賞を勝っているワイルドワンダーとロングプライドが上位。がんばれAB型岩田康誠!

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2008年2月22日 (金)

昭和62年の目黒記念

 昭和61年の2月22日の競馬で、ニッショウプリンス-ニシノマリモで連勝複式で77000円くらいの馬券が出て(当時は)大騒ぎだったのは記憶されている方もいると思う。で、翌62年の2月22日は目黒記念で、マウントニゾンとレイクブラックが共にニゾン産駒。あ今年のニ-ニはこれだと友人と府中に行きゾロ目を買った(本命対抗ではあったが)。そしたら最後の直線ゴール前100Mくらいまで「そのまま」の合唱ができたが、最後の最後で小島太のナスノタイザンが2頭に割り込んで、1着3着。今日はそういう日です。

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2008年2月15日 (金)

なぜファリダットに合わせない

 キングマンボにビリーヴだからクラシック、という路線に当てはめて馬を使ったり、それに迎合した記事を書くのはやめていただきたい。ファリダットが今どんなレースに能力を発揮できるのか、によってレースを選択していただきたい。レースに合わせて馬がいるわけではない。馬に合わせて選ぶだけのレースはそろっている。この馬の素質がどこにあるか、それを試すのがレースである。皐月賞や東京優駿路線で春先を終えなければ次に進めない、というのは昔の競馬の頭でしかない。

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2008年2月 9日 (土)

シンボリクリスエスの季節

 シンボリクリスエスの産駒は中央では2歳で2勝した仔はおらず、現状ではアグネスデジタルなどに比べて出世は遅れているが、今日の春菜賞でソーマジックが待望の2勝目で特別勝ち。父親は東京優駿G1を前にやっと頭角を現してきたので、その仔も同様の成長カーブをたどりそうだ。

 シンボリクリスエスはロベルト系で、母系もまたばりばりのアメリカ血統でもあるので、硬い馬場を好み、したがって日本のダート馬場の柔らかい路盤はきらうはず。ソーマジックもダートで負け続けてやっと勝った程度で、芝に替わって別ものの動きを見せたようだ。父親の脚質は道中力をためて最後の直線で爆発する際立った特長があるので、英愛の競馬場でのグループ1を狙える仔が出てくるだろう。インターナショナルS(ヨーク競馬場、G1)なんかが勝てそうだ。

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2008年1月31日 (木)

マツリダゴッホ

 有馬記念で圧勝したときの蛯名騎手がインタビューで、「KY」と自分で言っていたし、NHKの放送でも実況の後ろでディレクター(らしき声)が「大笑いだ」と言っていたが、ひとえにそれはこの馬の名前にあるとしか考えられない。

 例えば、ラカルナバルとかシゴセンノマツリとかヴィンセントとかいう名前なら、ダイワスカーレット嬢を差しきっても違和感はないだろう。スカーレットだから『風とともに去りぬ』でレットバトラーが差しきるでもいいか。

 というわけで、実は現役最強馬である、彼は。

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2008年1月13日 (日)

アグネスデジタルの成功

父クラフティプロスペクター母Chancey Squaw母の父チーフズクラウン

 彼のファンだったので、シンザン記念のドリームシグナルはうれしい。

 1600mから小回りの2000mにおいて、レースの前半を捨てて最後強烈極まりない脚で差してくるアグネスデジタルこそ国際級の馬。安田記念G1では本当に鳥肌が立った。

 彼の輝かしい履歴で特筆すべきは川崎の全日本3歳優駿を勝っていること。あのレースはアグネスワールドも勝っているので、実は朝日杯に次ぐ種牡馬選定レースかも、と思っている。ダートのレースだが実態はスピード馬が制しているのが不思議。昨年のイイデケンシンの出世にも注目。

 アグネスデジタルの特質は、JRAの芝と地方競馬のダート、および香港の芝をものともせずG1級を勝ったということ。路盤の硬軟問わずということで、種牡馬としての幅は非常に広い。距離の限界は逆に、自身と同じ国際級のマイラーを出す期待となる。デュバイでの敗因はいろいろ考えられるが、前半を捨てる彼のレースデザインに合わなかったこともあるかもしれない。そのくらいの弱点はどうでもよい。

 香港で最も強いミスタープロスペクター系で、自身も香港を得意としたので、産駒が香港を席巻する日もくるだろう。また母系はヨーロッパタイプなので、ロイヤルアスコットのゴールデンジュビリーS・G1を制するスプリンターを出し世界血統になる夢も見たい。

 ドリームシグナル(母ダイイチアピール母の父サンデーサイレンス)は、インリアリティのクロスが光る。アメリカのダートを試してみたい血統。皐月賞終わったら、東京優駿路線でないほうが出世しそうだ。

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2008年1月 9日 (水)

アドマイヤムーンとラモンティの比較

 年度代表馬のアドマイヤムーンが香港カップG1覇者のラモンティと戦っていたら、という推定。比較の基準はもちろん香港の王者ヴィヴァパターカ。

 香港カップのレースはデットーリの独壇場。あの直線の攻防で、ヴィヴァパターカを内に押し込めて自分はお先にという競馬は、インターナショナルS・G1においてオーソライズドを駆ってディラントーマスを封じ込めたのと同じ。なのでカップのヴィヴァパターカはラモンティと力の差は感じない。もちろんホームの有利なパターカと、前走から2か月以上開いていてアウェーのラモンティという臨戦過程の差があってのものだから、レイティングには差がつくだろう。

 さてそのパターカと2度戦って(2006年の香港カップと2007年のクイーンエリザベス2世カップG1)1勝1敗のアドマイヤムーンだが、アウェーで互角以上に戦っている点と、QE2世Sでの立ち回りのまずさを考慮すると、パターカより力量上位であるのは間違いない。

 したがってアドマイヤムーンとラモンティは同等の評価が妥当となるが、ここで2006年の香港カップ、プライドに鼻差迫るアドマイヤムーン、あのパフォーマンスはラモンティには不可能と感じるのでアドマイヤムーンを上位にみたい。今年のプリンスオブウェールズS・G1でラモンティが勝つようなことがあれば、そのクビ差前にムーンがいる想像をすることは楽しい。

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2008年1月 4日 (金)

デュバイへの登録

(Dubaiの本来の発音はよく知りませんので英語読み。ドゥバイかな、とも)

 メイショウサムソンがデュバイシーマクラシックG1(2400m芝)。有馬記念G1の敗戦が負けすぎなので、遠征の成否は京都記念G2での復調が条件となる。路盤の硬軟は関係ない血統。

 ダイワスカーレットがデュバイワールドカップG1(2000mダート)。ナド・アルシバ競馬場のコースを1周1600mと誤解していた。実際は三角形に近い直線600mのコースとのこと(ウィキペディアによる)。よってこの馬の先行力が生きやすい、ではなく、この馬の最後のがまん強さが試される競馬になる。

 マツリダゴッホはサムソンと同じく、デュバイシーマクラシック。左回りでどうか、その1点につきる。実力は問題ない。堅い路盤向きだが、ハーツクライがこなしているので、ある程度堅いはずで、全く心配はない。

 ヴァーミリアンはスカーレットと同じワールドカップ。また彼女と同じくスカーレットインクの母系。ウィキペディアによると、ナド・アルシバのダートはアメリカよりもソフトらしいので、そこに期待。でもフランスに転じてイスパーン賞G1からサンクルー大賞典G1という父エルコンドルパサーの道が合うと思う。

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2007年12月29日 (土)

日本のダート王者がデュバイを目指す愚

 フランスのグループ1レースを勝ったタイキシャトルとエルコンドルパサーの競走成績の共通点は、JRAグレード1を勝っていることと、ダート不敗でダート重賞を勝っていること、の2点である。

 また、デュバイワールドカップG1で過去日本馬最先着馬(2着)のトゥザヴィクトリーは、日本のダート未勝利で、JRAG1は3、2、13、4着(全て牝馬戦)であった。これに反して日本のダートG1勝利馬で最も先着したのはヴァーミリアンの4着だが、15馬身も離されてのもの。ユートピアがG2(ゴドルフィンマイル)ながら勝っているが、彼はJRAの芝の重賞2着(毎日杯)があり、スピードの適性は示していた。

 ゆえに日本のダート競馬は、フランス競馬への適性のチェックとして有効だが、その延長にデュバイ(およびアメリカ)のスピードが要求されるダート競馬がある訳ではない。かの地のダートで好走するためには、日本の芝競馬でのスピードのテストが重要である。というのが以前に考えた内容。

 そういう目で見続けていて、エルコンドルパサーの仔がダート強いというのは非常に納得である。ヴァーミリアン君には、デュバイではなくフランス、ドイツの柔らかい路盤の競馬が合うと思うし、彼には芝の重賞勝ち(ラジオたんぱ杯2歳S)まであるので、G1を勝ってもおかしくはない。マンデュロの引退したフランスを荒らしに行くのは面白いし、凱旋門賞で2着になれば年度代表馬になれる。

(追記)全日本2歳優駿を制したイイデケンシンにしろ、ダートの適性は、父のサンダーガルチからではなく、母の父シアトリカルの父ヌレエフからによるものと思う。彼もフランスで活躍できそうだ。ヌレエフ系が強いので。

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2007年12月24日 (月)

ヘアピンカーブの申し子

 ダイワスカーレット(父アグネスタキオン)はワンペースで強い馬。あそこまで強いと、デュバイワールドカップG1を目標にしてほしいな。ラモンティ、カーリンを相手にいい競馬ができるんじゃないか。

 彼女が先行して自分のペースを守れたら、という競馬がこれで秋から4戦続いたが、さて府中の大きなコーナーを1回回るだけの安田記念G1でどうかはわからない。あのコースは後からスパートする馬で届く。すなわちウオッカがやれるコース。

 ダイワスカーレットにとって1周1600mの馬場での2000m戦が最も力を発揮すると思うので、アメリカ遠征でも結果を出せるはず。年明け3か月くらいアメリカのG1を荒らしまくって、ストームキャット系を種付けして帰ってくれば、もう数億円の価値がある。アグネスタキオンも世界血統になるしね。

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2007年12月22日 (土)

ウオッカ

 有馬記念G1で、好きな馬を買わないのは愚である。日本ダービーの画像を見直して、この馬の生命力あふれるパフォーマンスにまたどきどきする。そりゃ、四位の騎乗は東京でも京都でも同じようなところからのスパートであるから、届かないことのほうが多くなる。それは良くわかっている。ヘアピンカーブを3回回る変則のコースでは、前で戦うのが良い。岡部の芸術の一つである昭和63年有馬記念もそうだ。逃げて後続を手玉にとった田原のトップガンは不滅のレース。

 でも思う。ウオッカはそんなレースはしないだろう。逃げたり無理に先行する彼女は見たくない。内にへばりついて、3-4コーナー中間でばらけたところをまくっていって、直線でその狂気を爆発させてほしい。本当の君に会えることを楽しみにしている。

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2007年12月15日 (土)

「あの馬は1頭しかいない。」

藤澤和雄調教師。シンボリクリスエスの調教についての文章から。

 目の前にいて話している相手は、そこに一人しかいない。属性を共有する大勢の一人として、同様の傾向で話す一人では決してなく、○○の××さんである、その人は。そしてその人が今話している言葉と気持ちを聞いている人は、自分ひとりだけである。

 藤澤調教師の言葉は、当たり前で、シンボリクリスエスに対する尊敬と、他の全ての一頭一頭に対する尊敬と、その存在に対峙する自分の責任の重さの自覚を感じる。この人はプロフェッショナルである。

 そしてそういう人のために、馬は走るのだろうと思う。

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2007年12月 8日 (土)

香港の出走馬

香港マイルG1:

ダージナ(父ザミンダーその父ゴーンウェスト)

 華々しい戦歴だがイギリスでの勝ちがない。なので柔らかい馬場を好むと推定する。過去の香港国際競走では、英愛での実績馬が勝っているので、割引材料になる。

 よってラモンティがいないここは、エクセレントアート(父ピヴォタル~ヌレエフ系)が主役を争う。

コンゴウリキシオー(父ストラヴィンスキーその父ヌレエフ)

 ヌレエフ系は香港で良く走る。また安田記念G1・2着の実績はここでも胸を張れる。エクセレントアートを破ればラモンティ級と評価したい。

香港カップG1:

ラモンティ(父マルティノアロンソ~ラストタイクーン系)

 最初のコーナーまで距離の短いこのレースにこの馬が対応できるか、が焦点。

ヴィヴァパターカ(父マルジュその父ラストタイクーン)

 この馬がシャティンでは一日の長。アドマイヤムーン級でなければ負かせないと思う。

ヴェンジャンスオブレイン(父ザビール~サーアイヴァー系)

 今年3月には同距離同コースのG1でヴィヴァパターカを負かしていて、互角の競馬ができる。

 ラモンティ3着の香港馬のワンツー。

シャドウゲイト(父ホワイトマズル)

 前3頭から力はだいぶ劣ると思う。

香港ヴァーズG1:

ディラントーマス(父デインヒル)

 カップとヴァーズは、ジャパンカップG1敗退組から勝ち馬が出るレースなので、レースのレベルは日本の方が上のようだ。ディラントーマスも、果たしてアドマイヤムーンに勝てたか?というと首をひねる。しかし、このメンバーなら大いばり。

香港スプリントG1:

ベンバウン(父ストラヴィンスキー)

 前走がG1初勝利。しかもフランス。少し力は下ではないか?

ミスアンドレッティ(父Ihtiram~ニジンスキー系)

 この馬が香港を苦手にするとは考えにくい。首位争い。

アブサリュートチャンピオン(父マロウディング~サーアイヴァー系)

 昨年の勝ち馬。このコース得意。ミスアンドレッティとの一騎打ち。

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2007年11月29日 (木)

アドマイヤムーン考

 この馬の特徴は、1頭になったらソラを使うことである。顕著だったのがデュバイデューティーフリーG1で、ゴール前独走になったら勝手に歩調を緩めたため、リンガリが急接近したように見えた。なので着差は少々になったが、圧勝だった事実は変わらない。ジャパンカップG1も、ポップロック以下がゴール前詰めてきたが、すでに彼自身としては勝負は終わって遊んでるところだった。

 1周が1600m程度のコースだと2000mではヘアピンカーブを2回回ることになって忙しいが、彼にとってはそれが適度な緊張感を生んで、良績を残している。コーナーが緩いほど、気が抜ける場面が多くなり、能力を出し切らずに負けてしまう、彼のキャリアはそのようなことだったと思う。

 だから今回4、5番手の内につけ、外に馬を置いた状況を直線半ばまで作った岩田康誠騎手は非常にうまく乗ったと思う。アドマイヤムーンに小回りコースと同じ適度な緊張感を与えることに成功している。その結果このエンドスウィープ産駒には、2400mまでは距離の壁は存在しないことが証明され、彼のために大変意義のある勝利になった。

 これで引退なので、香港でG1を勝てなかったのは残念だ。年度代表馬はこの馬だろう。

 

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2007年11月25日 (日)

風雲急を告げる香港

 ディラントーマスが香港ヴァーズG1(2400m)へ。キジャーノ、レッドロックスが相手。香港カップG1(2000m)に、ラモンティ、ヴェンジャンスオブレイン、ヴィヴァパターカ。

 ヴァーズの過去の勝ち馬を見ると、ヨーロッパ勢の目白おし。ジャパンカップ敗戦の返す刀で勝った馬が多い。また、10月中旬から2か月後の出走でも、調教を積んでいれば大丈夫だ、という実績。路盤と芝のコンディションがヨーロッパの馬に好まれるのだろうか。ディラントーマスが出るならば、上手にこなす範囲内だろう。エイダン・オブライエン調教師が使うなら、ジャパンカップに出走している場合よりも、買いだと思う。買えないけど。

 ラモンティはマンデュロのように、二階級制覇を狙う。ヴィヴァパターカとの一騎打ちか?勝てば来年の目標は、ロイヤルアスコットのプリンスオブウェールズS・G1になりそうな気がする。あの雰囲気でのG1勝利は格別である。ひょっとして、シーズン前半で英愛のホースマンはロイヤルアスコットを中心に物を考えているのではないか、と思う。たぶんそうだろう。

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2007年11月22日 (木)

国内戦に等しいJC

 残るめぼしい外国馬はサデックス(父サドラーズウェルズ母リモートロマンスその父アイリッシュリヴァー)。彼のG1勝ち鞍ラインラントポカル(旧アラルポカル)の1995年の勝ち馬はウィンドインハーヘア。しかしながらオールアロングの頃ならともかく、凱旋門賞G1着外の馬の勝ち負けの時代ではない。

 よって日本馬4頭の優劣。傾向は、東京優駿勝ち馬(又は2着馬)か、宝塚記念G1勝ち馬。

メイショウサムソン(父オペラハウス母マイヴィヴィアンその父ダンシングブレーヴ)は、昨年春の輝きを取り戻し、骨太の走りが安定してきた。今年のレースでは負けたものの宝塚記念が一番印象に残っている。

ウオッカ(父タニノギムレット母タニノシスターその父ルション)の東京優駿も今年の指折りのレース。2着馬が菊花賞を勝ったのも喜ばしい。ただし中間一頓挫あり、「順調にきていたら」という結果と思う。

 この2頭は、能力の限界をまだ迎えていない雰囲気がある。

アドマイヤムーン(父エンドスウィープ母マイケイティーズその父サンデーサイレンス)にはこのコース不向き。引退レースがここになるのなら尻すぼみで終わる。やや残念だ。

インティライミ(父スペシャルウィーク母アンデスレディーその父ノーザンテースト)は東京優駿2着が頼み。ステップレースを連勝して調子は良さそうだが、ジャパンカップG1で問題になるのは、格である。

 という訳で、メイショウサムソンが完勝することだろう。たっぷりと休養をとって、来年はオペラハウスの代表産駒として英愛を中心に活躍して頂きたい。

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2007年11月20日 (火)

香港国際競走の予習

(11/21追記)多士済々のスプリントとマイル。ブリーダーズカップ以上のメンバーで、完全にヨーロッパのカレンダーに入っていると実感する。(追記終わり)

<香港スプリント>

セイクリッドキングダム(せん、父エンコスタデラゴ~フェアリーキング母Courtroom Sweetieその父ゼディテイヴ~ザジャッジ~~インファチュエイション~ネアルコ)

 香港国際スプリントトライアル・G2勝ち。2着は昨シーズンのチャンピオンのアブサルートチャンピオン(父マロウディング~サートリストラム~サーアイヴァー母Beauty Belleその父アイディアルプラネット~プラネットキングダム~スターキングダム)。

ミスアンドレッティ(父インティラム~ロイヤルアカデミー母ペギーズビッドその父マローンド~ミルリーフ)

 ジエイジクラシックG1勝ち。スプリント路線での注目度は世界一。前出の2頭を負かしてチャンピオンツアーをしめくくってほしいヒロイン。

(11/21追記)ベンバウン(父ストラヴィンスキー~ヌレエフ母エスケイプトゥヴィクトリーその父サルス~トップサイダー~ノーザンダンサー)

 アベイユドロンシャン賞G1を2馬身差で制する。3走前はミスアンドレッティに8馬身差完敗。彼女の引き立て役になるか。 

マーシャンドール(父Marchand de Sable~シアトリカル~ヌレエフ母Fedoraその父ケンドール~ケンマーレ~カラムーン)

 モーリスドゲスト賞G1を連覇。ただしG1はこの2勝のみ。トップクラスだが3番手以降の馬。(追記終わり)

<香港マイル>

グッドバーバ(父リアファン~ロベルト母Elle Memeその父ジルザル~ヌレエフ)

 香港国際マイルトライアルG2勝ち。今年のチャンピオンズマイルG1はエイブルワンの5着。前走はあくまでトライアルなので、チャンピオンズマイルの成績を重視したほうがよさそう。したがって安田記念G1・2着のコンゴウリキシオー(父ストラヴィンスキー母プリンシピウムその父ハンセル~ウッドマン)で好勝負。

ラモンティ(父マルティノアロンソ~マルジュ~ラストタイクーン母Foscaその父エルグランセニョール)

 クイーンエリザベス2世S・G1など今年のヨーロッパのマイルチャンピオン。といってもマンデュロと戦っているわけではないので、2番手のレベル。香港マイルは昨年3着で水が合う。箔をつけるためにはここでもひとつ勲章を、というところだろうが、リンガリやダイワメジャーの国際実績から考えてコンゴウリキシオーがこの馬に劣るとは考えにくい。

(11/21追記)エクセレントアート(父ピヴォタル~ポーラーファルコン~ヌレエフ母Obsessiveその父シーキングザゴールド)

 前出ラモンティと前走QE2世Sでよい勝負。ただし香港マイルは3歳牡56.5キロ、古馬牡57キロで、斤量差が一気に縮む(前走は1.8キロ差)のでどうか?(追記終わり)

<香港カップ><香港ヴァーズ>

ヴィヴァパターカ(父マルジュ母コミックその父ビマイチーフ~チーフズクラウン)

 クイーンエリザベス2世カップG1勝ちなど。この馬がどちらに出るのか、でシャドウゲイトの着順が変わる。香港で最も強いステイヤー。アドマイヤムーンに遠征してほしかった。

 

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2007年11月17日 (土)

マイルチャンピオンシップG1の性格

 スプリンターから中距離馬まで(ヨーロッパで言うS、M、Iの区分)誰でも活躍できる。このレースの勝ち馬は、スプリンターズS・G1から有馬記念G1まで勝っている。

アグネスアーク(父アグネスタキオン母ベルセゾンその父ベリファ~リファール)は、京都芝不敗(2戦2勝、共に1600m)で、近走の3戦はオープンのペースに慣れてきた印象。ここを勝って来年はデュバイから香港を目指し、安田記念G1でチャンピオンになって頂きたい。

トウショウカレッジ(父ラストタイクーン母ロゼトウショウその父サクラバクシンオー)は、京都芝連対率100%(3戦2勝2着1回)。直仔に強いマイラーを出すラストタイクーンの、近年の代表産駒。富士ステークス経由では、トウカイポイントが勝っている。また、池添騎手のラストタイクーンと言えば、桜花賞のアローキャリー。

 両馬とも種牡馬として輸出できる血統。も少しインターナショナルな名前を付けて欲しい。

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2007年11月15日 (木)

ディラン・トーマスの詩

「私の仕事」冒頭 高見順訳

静かな夜にいとなまれる

私の仕事 さびしい芸術

そのとき月だけが怒ってゐて

そしてわが恋人たちがすべての

悲しみをその腕に抱いて

ベッドについてゐるとき

軽やかに歌ふことで私は働く

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2007年11月 8日 (木)

グランドクーチュリエの実力

(ジャパンカップG1登録馬)

 イングリッシュチャネルが10~12ハロンで安定した成績を残した今期、土を付けた馬の一頭が本馬。ただし、勝ったレース(ソードダンサー招待S・G1)は、イングリッシュチャネルの出走した今年のG1レースで、1着賞金が最も少ない。まあ負けてもよいレースだったのかも。という訳で、G1勝ちがその1勝のグランドクーチュリエを買いかぶらないほうがよい。ダンツィヒ系は、ピルスツキ(父ポリッシュプレセデント)がジャパンカップを勝っているが、英愛のチャンピオンSとエクリプスS、及びBCターフのG1・4勝で格が違った。

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2007年11月 6日 (火)

ナスルーラのホットブレッドを中和した傑作です

 「ブラッシンググルームはいいな、」に続くダンロップ調教師だったかブリテン調教師だったかの談話。聞き手は山野浩一。

 この場合の中和とは何か。矛先を収めてはいないものの、本当の出番までは秘密にしておき、良い場面で必殺技を繰り出す、そんな延髄斬りのようなものか。少なくとも、やり場のない感情を適当にごまかして、耐え切れないはずの時間の経過を「中和」させる、ということではないはずだ。バランスが内に向けて崩壊すればそれはブラックホールとなる。そんなのはやだぞ。

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2007年11月 2日 (金)

ジャパンカップG1のディラントーマス

 招待を受諾したそうなので、今年の目玉になる。

1)デインヒルの取捨 産駒のイメージとして、力をためて最後に爆発させるレースが非常に向いていて、まさにヨーロッパ向き。コーナーが少なければさらに良く、スプリントレースでもスピードを発揮でき、まさにオセアニア向き。後者の競馬の場合、府中の1600mが全力を発揮できる最長距離と考える(フェアリーキングプローンの安田記念からの印象)。ディラントーマスの場合、長距離でも力をためておけて最後に伸びることができるが、本質的なものはかわらない。北米での敗戦は小回り馬場に殺されただけ。府中の2400mではコーナーがある程度緩やかなので、そこそこ良さそうだが、日本のデインヒル産駒にこの距離・コースでの記憶に残る競馬がないので、やはり厳しいと考える。

2)ディラントーマスをものさしにしたレベル比べ もちろん比較したかった馬はマンデュロ。彼が日本馬と走ってどのくらいの勝ち負けをしたかどうかは見たかった。ディラントーマスはマンデュロに、プリンスオブウェールズS・G1で食い下がったものの完敗している。ジャパンカップでメイショウサムソンがディラントーマスをどのくらいの負かし方で勝つかどうかで、少し想像力を働かすことができる。

3)エイダン・オブライエン調教師 レース選択は上手で、空き巣を狙ってG1を6つも勝たせた。ブリーダーズカップターフG1で引退のニュースもあったが、日本のメンバーが薄いと見ているのだろうか。

(11/10追記)来日せず引退、の情報。(11/11追記)ん、登録しとるばい。

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2007年10月29日 (月)

ウィンターフェイバリット

イブンカルダン(父デュバイデスティネイション~キングマンボ、母Gossamerその父サドラーズウェルズ)

 レーシングポストトロフィーG1勝ちなど4連勝(5戦4勝)。それっぽい血統。

ニューアプローチ(父ガリレオ、母パークイクスプレスその父アホヌーラ)

 デュハーストステークスG1勝ちなど5連勝(5戦5勝)。これもそれっぽい血統。

 この2頭がダービーS・G1のオッズを作ることになる。結局サドラーズウェルズの孫。

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2007年10月25日 (木)

ブリーダーズカップクラシックG1

 アメリカの競馬はよくわからない。すべてのレースがヘアピンカーブを先団で通過して、最後の直線での我慢比べをすることに尽き、興奮剤が使用可で、レースの価値がころころかわり、ハンディキャップレースなのにグレードレースである。

 よって仮説。今回勝つ馬は、前走、前々走の1着賞金の高い馬であろう。

ローヤーロン(父Langfuhr~ダンツィヒ、母Donationその父ロードアヴィー)前走45万ドル(2着)、前々走30万ドル(1着)。

ストリートセンス(父ストリートクライ~マキャベリアン、母Bedazzleその父ディキシーランドバンド)60万(1)、30万(1)。

エニーギヴンサタデー(父Distorted Humor~フォーティナイナー、母ウィークエンドインインディその父エーピーインディ)9万(1)、60万(1)。

カーリン(父スマートストライク~ミスタープロスペクター、母シェリフズデピューティその父デピューティミニスター)45万(1)、60万(3)。

ジョージワシントン(父デインヒル、母Bordigheraその父アリシーバ)約32万(3)、約52万(3)。

オーサムジェム(父オーサムアゲイン~デピュティミニスター、母ピアーノその父Pentelicus~ファピアーノ)30万(2)、60万(2)。

ダイアモンドストライプス(父ノートブック~ウェルデコレイテッド~ラジャババ、母ロマンティックサマーその父オントゥグローリー~ボールドラッド)30万(3)、45万(3)。

ハードスパン(父ダンツィヒ、母Turkish Trystその父ターコマン~アリダー)15万(1)、60万(2)。

ティアゴ(父プレザントタップ、母セットゼムフリーその父ストップザミュージック~ヘイルトゥリーズン)30万(1)、22万(1)。

 以上より、カーリン、ストリートセンス、オーサムジェムの順。

 カーリンが勝てば、ジョッキークラブゴールドカップG1からの連勝で、これは10年前のスキップアウェイ以来。ケンタッキーダービー馬のストリートセンスも強く、3歳の1、2着。

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2007年10月23日 (火)

天皇賞

 2000mとなって24回目。実用的な種牡馬を輩出するレースと期待していたが、JRAG1勝ち馬を出したのはサクラユタカオーとスペシャルウィークの2頭だけで、それほど有益なレースとはなっていない。(他、母としてアドマイヤグルーヴを出したエアグルーヴがいる程度。ちなみに同期間で、同じ視点からの最多はジャパンカップの4頭5頭~シンボリルドルフ、トウカイテイオー、ジンクシュピール、エルコンドルパサー、スペシャルウィーク。)

 結局、本質として安田記念の距離の長いだけのレースであり、施行時期からジャパンカップトライアルとなってしまう。

 フサイチパンドラは牝馬ながら、昨年のジャパンカップ5着で、このコースも合い、札幌記念も2走前勝っているので、前走を無視すれば買える。ヘアピンカーブ2回のレースが好きなアドマイヤムーンにはこのコースは向いていない。

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2007年10月20日 (土)

それゆけノットナウケイト

 チャンピオンステークスG1の出走馬をみると、ここでのスターはこの馬一頭。ディラントーマスやオーソライズドと好勝負を繰り返した今期の総決算として、快勝して締めくくってもらいたい。この後は引退の予定だそうで、インチナーの後継として血統を伸ばしてほしい。そういえば父系曽祖父のロレンザッチオは1970年のこのレースでニジンスキーを破っている。

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2007年10月17日 (水)

面白すぎる香港の12月9日

 マイル、スプリント、カップ、ヴァーズの登録メンバーはわくわくで、全部出ないにしろ、ジャパンカップと比べるとキラ星のような豪華版。もし馬券が買えるなら、資金は香港に回す、絶対。

 予想:スプリント=ミスアンドレッティ、マイル=ラモンティ、ヴァーズ=ヴィヴァパターカ、カップ=アドマイヤムーン。

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2007年10月14日 (日)

秋華賞の感想

 ダイワスカーレットの安藤勝己は今日も人馬一体。それはともかく、ウオッカはジャパンカップG1が目標とされるので、休み明けで外外を回って勝ち馬から1馬身半程度の3着なら充分だと思う。ただ今日の彼女の印象は、プライドほどではないかな。

 1コーナーの攻防が勝敗のかなりの部分を支配していて、しかし全頭力を出し切っていて、芝の小回り2000mが日本の基準距離・コースを認識させられたレース。

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2007年10月10日 (水)

凱旋門賞G1の感想

1)デインヒルの直仔が勝てるとは思わなかった。ディラントーマスを無視したのは主にその理由。ペースメーカーが実に良かった。ためてためてぎりぎりで勝つ。オブライエン調教師のマジック。

2)直接対決で3馬身ちぎられているので、カルティエ賞の年度代表馬はマンデュロがふさわしい。すべて楽勝の5連勝。それを上回る凱旋門賞の勝ちっぷり、ではない。

3)3歳はニエユ賞2着のサガラが3着。この馬の父がわからない。サガスの仔のような名前だが。

4)古馬の1、2着である。”3歳のスターを作るレース”になるとは限らないのである。また、勝ったからスーパースターという訳でもない。ディラントーマスには決定的な勝ちが欠けている。

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2007年10月 6日 (土)

凱旋門賞G1(続き)

サデックス(父サドラーズウェルズ母Remote Romanceその父アイリッシュリバー)

 凱旋門賞向きの血統と、今年3連勝不敗で前走ドイツのG1勝ち。臨戦過程から人気になっていないだけで、マリエンバードもドイツで連勝して凱旋門賞を勝っている。引退した王者マンデュロもドイツ競馬出身。この馬が勝っても不思議ではない。

マンデシャ(父デザートスタイル母Mandalaraその父ラヒブ~リヴァーマン)

 牝馬はまだ昨年のプライドが印象強く、この馬の前走はマンデュロにおいてきぼりなので、ちょっとどうかなとも思う。しかし、3連続2着の内容はそれなりに戦っており、相手なりに走る馬は最後まで好走すると期待する。

 3歳牡馬の評価は、オーソライズドとソルジャーオブフォーチュンの2頭で背負っている。(ザンベジサンが負かした相手に骨のある馬がいるのだろうか。)他の距離やフランスの3歳牡馬のレベルはそれほど高くない。もし3歳が総崩れならば、サデックス~マンデシャという古馬同士の決着もあるが、ダービー後の2戦で強い競馬を続けているオーソライズドの凡走はない。ここを勝って、できればチャンピオンS・G1から香港C・G1に登場して頂きたい。アドマイヤムーンとの対決は世界が注目するだろう。

凱旋門賞G1への道http://mayuriada.cocolog-nifty.com/fun_time/2007/10/post_39c6.html

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2007年10月 4日 (木)

凱旋門賞G1への道

 この10年で前走負けて本番勝った馬は、バゴとパントレセレブルの2頭。いずれも前走はニエユ賞G2の3歳戦。したがってザンベジサン(父ダンシリ)が本番で巻き返すか、というのが注目で、3番人気にもなっている。

 しかしソルジャーオブフォーチュン(父ガリレオ)のニエユ賞での勝ちっぷりが良く、そうは甘くない。また、オーソライズド(父モンジュー)の前走インターナショナルS・G1での、ディラントーマス(父デインヒル)の負かし方はマンデュロのプリンスオブウェールズS・G1に次ぐもので評価は高い。

 ダービーS・G1でのソルジャーの敗戦を実力差と見て、オーソライズドの先着と思う。マンデシャ(父デザートスタイル)が2頭に割って入り、ザンベジサンは4着。

凱旋門賞G1(続き)http://mayuriada.cocolog-nifty.com/fun_time/2007/10/post_aa7e.html

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2007年9月30日 (日)

気迫のデットーリ~QEⅡステークスG1

 ラモンティが2番手追走から直線早めの抜け出し。エクセレントアートが前走サセックスS・G1と同様に後方から追い込むが、再び完封される。デットーリの、今日は3歳牝馬には絶対に負けない、という気迫が伝わってくる。今年はこの男の年だ。凱旋門賞G1もダービー馬を勝たせるかもしれない。

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2007年9月24日 (月)

クイーンエリザベス2世ステークスG1

 昨年の優勝賞金は約3400万円。ジャックルマロワ賞G1の約5650万円と比べて賞金は見劣るが、シーズン末のレースでフランスの一流馬も参加することから、秋季のマイル最強馬戦となっている。昨年のジョージワシントン(2000ギニーS・G1)がここでアラーファ(アイリッシュ2000ギニーS・G1)、リブレッティスト(ジャックルマロワ賞、ムーランドロンシャン賞G1)を負かしたことにより、カルティエ賞最優秀2歳牡馬に選出されている。また、ジャパンカップG1のチャンピオン・ファルブラブが翌年ここを目標にして勝ったように、2000m級からの転戦も目立ち、マイルの枠をこえたチャンピオン決定戦となっている。

 今年は「マイルで一番強い馬が、最も強い馬」を地で行くマンデュロが路線変更し結局引退したため、彼の二番手を決定するレースとなるが、結構興味深い。

ジョージワシントン(父デインヒル母Bordigheraその父アリシーバ)

 種牡馬失格でレースに復帰して勝ち星がないが、エクリプスステークスG1でのオーソライズドとの争いは能力の高さを印象づけた。しかし、前走のムーランドロンシャン賞G1では、ダルジナが軽量を利して直線簡単に抜け出したのを馬群の中から追いかけるが差がつまらない。ラモンティにも1馬身差をつけられてしまっては、昨年のように勝つ力までなさそうに思う。

ダルジナ(父ザミンダー~ゴーンウェスト、母Darinskaその父ジルザル~ヌレエフ)

 この10年で牝馬の2着は2頭。ムーランドロンシャン賞からの連勝は2頭(スタークラフト、デザートプリンス)。臨戦過程からは勝利は十分。前走は3番手から牡馬を相手にせず抜け出し。充実期を迎えた感がある。

ラモンティ(父マルティノアロンソ~マルジュ~ラストタイクーン~トライマイベスト母Foscaその父エルグランセニョール)

 今年は1600m級で2,1,1,2着と堅実だが、レース振りは派手さがなく、ここを制してチャンピオンと評せられる馬かというと、ちょっと物足りない。そんな印象は昨年の凱旋門賞G1のレイルリンクにも感じたが、1600m級ではそのような番狂わせはないものと信じたい。

エクセレントアート(父ピヴォタル~ポーラーファルコン~ヌレエフ、母Obsessiveその父シーキングザゴールド)

 セントジェームスパレスS・G1では3歳の上位馬を破っているが、要は今年の3歳牡馬のレベルがどうか、というところ。尻すぼみのマイラーが多いのが特徴。ラモンティの2着に負けたサセックスステークスG1はなかなかの追い込み。今年好調のデットーリでなかったらラモンティの勝ちはなかったかも知れない。マンデュロのレースを見てしまうとレベル差を感じるが、王者は不在だ。ダルジナと首位を争うのはこの馬。

(他の登録馬は不明)

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2007年9月17日 (月)

シンダー路線のソルジャーオブフォーチュン

父ガリレオ母Affiancedその父エリンズアイル=第3回ジャパンカップ出走馬~ブランドフォード系)

 アイリッシュダービー後にニエユ賞G2勝ちはシンダー(英愛ダービー、凱旋門賞勝ち)と同じ。この勝利でザンベジサンは本番で用なしとなった。パスキエはマンデュロに乗るだろうと思う。

 フランス馬のマンデュロは確かに強く、フォワ賞G2も時計は平凡だが完勝。ただしフランスには彼しかいないのは事実。全欧でも本来の2400mのタレントはソルジャーオブフォーチュンとオーソライズド、そしてディラントーマスの3頭しかいない。うち2頭はオブライエン厩舎。勝算ありということか。ピーピングファウンはオペラ賞らしいので、だいぶ絞られた。

(9/18追記)マンデュロがフォワ賞レース中の故障で引退との発表。これで本番がだいぶ小粒になった。残念。

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2007年9月13日 (木)

凱旋門賞G1に行くマンデュロ

(父モンズン・・・モンスーンか?母Mandellicht・・・マンデリヒトか?その父ビマイゲスト)

 血統からは2400mは十分足りる。父は昨年のコロネーションカップG1勝ち馬のシロッコを出している。しかし、フォア賞G2が初めての2400mなので、これぞ試金石。1850m、10ハロン、1600mで楽勝のG1・3連勝で2000mまでなら全欧最強を実証しており、確かに2400mを勝って3階級制覇を狙いたくなるようなキャリアだ。ファーブル調教師も、昨年のシロッコが凱旋門賞G1でふがいない競馬をしたものの、この血統で勝算ありと踏んだのだろう。

 彼の死角は、1600mでの駆けっぷりが良すぎ、2000mではディラントーマスに完勝だが着差は今年最も小さい、という(血統は別にして)距離の問題。また、凱旋門賞を勝つ年に1600mを使った馬はこの10年に1頭もおらず、1990年のソーマレズまで遡る。パスキエがザンベジサンに乗るので、鞍上は予想としてペリエ。

 ムーラン・ド・ロンシャン賞G1は、3歳牝馬のダージナが勝ち、古馬のラモンティ、ジョージワシントン、リンガリを退けた。3歳牡馬はさらにその後ろで、ひょっとしたら今年の3歳牡馬はそれほど強くはないのか、今年は全体的に英愛よりもフランスの馬のレベルのほうが高いのか、などと考えさせる。オーソライズドが相手にしているのも、3歳馬でなく、古馬だ。

 オーソライズドの前走インターナショナルステークスG1の素軽い走りは、なんとなくフランスに合わないような気もするので、上記と矛盾するが、ピーピングファウンが凱旋門賞を勝って牝馬の年を締めくくるのではないだろうか。

 

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2007年9月 5日 (水)

ラヴァマン

 サマセット・モームを読んでいたら、「腰巻き(ラヴァ・ラヴァ)」と訳出してあった。小説の舞台はタヒチ。綴りが同じとすれば、「ラヴァマン」は「南洋の男」かな。

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2007年8月23日 (木)

インターナショナルS・G1の感想

 オーソライズドが堂々たる競馬で、彼を最初から最後までマークしたディラントーマスを退ける。もっとも約3キロ古馬からもらっていて、かつ直線半ばの攻防で、デットーリがノットナウケイトとの間隔を詰め、ディラントーマスに多少の回り道をさせた分があるので、1馬身差は同斤ならディラントーマスに分があるだろう。ノットナウケイトは最後失速し、前走の勝ちがフロックであり、ディラントーマスにもこれで1勝2敗と、勝負付けが済んだ。もちろんジョージワシントンと3番手を争う馬ではある。

 オーソライズドの父モンジューは2000m級での勝利がない、という評価は謹んで訂正する。オーソライズドの素軽いフットワークでの快走は、英愛のチャンピオンにふさわしいもの。10月の英チャンピオンS・G1でマンデュロをまかしてヨーロッパチャンピオンになってほしい。凱旋門賞G1でザンベジサンを負かすより、そのほうが評価が上がる。ただし現状ではマンデュロが3馬身くらい離しそうだ。

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2007年8月20日 (月)

インターナショナルSへの期待

 航空機が燃え、馬インフルエンザで凱旋門賞出走がなくなり、仕事はたまる一方で、非常な暑さに頭が痛くなる。8月が秋の始まりではあるが、今年の秋も風が寒そうだ。

 今週の競馬は英愛の中距離王決定戦。出走馬がまだ不明だが、ノットナウケイトが2連覇を狙うレース。勝てばチャンピオンステークスでマンデュロと再戦して頂きたい。ジョージワシントン、オーソライズド、ディラントーマスと揃えば、マンデュロへの挑戦者決定戦。もしマンデュロがこちらへ回るなら、今年のヨーロッパ中距離最強馬が決まる。

 そんなのが楽しみ。

 

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2007年8月14日 (火)

マンデュロ

 ラモンティ(父マルティノアロンソ~マルジュ~ラストタイクーン、母Foscaその父エルグランセニョール)がイギリスの1600m戦を連勝していて、もしクイーンエリザベスⅡ世ステークスG1で激突するなら興味を引くが、ジャックルマロワ賞G1の映像を見るとすごい迫力で、現状ではマンデュロはラモンティとは役者が違いすぎるようだ。また、3歳のコクニーレベルも彼に立ちはだかるレベルには見えない(英愛2000ギニーより)。ロウマンもゴール前はギブアップしており、今年の3歳は、1600m級で3キロもらうくらいでは古馬に勝てない。そのような力差。また、層の厚さとレースの迫力から、どう見てもこの距離がヨーロッパの中心距離。

 まじめな話、マンデュロにはアドマイヤムーンくらいしか勝てそうにないのでは?

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2007年8月12日 (日)

ジャックルマロワ賞G1

 マンデュロ(父モンズン=プリンスローズ系、母Mandellichtその父ビマイゲスト)は、ディラントーマス、ノットナウケイトを問題にせずプリンスオブウェールズS・G1を勝っている。ノットナウケイトはエクリプス賞G1でオーソライズドを奇策とはいえ破っており、その比較から、マンデュロは現時点でヨーロッパNO1の1頭。

 ロウマン(父インヴィンシブルスピリット=グリーンデザート~ダンツィヒ、母ララミーその父ガルチ)は、ジョッケクルブ賞G1・2100mとジャンプラ賞G1・1600mを連勝し、フランスの3歳世代頂点に立つ。マンデュロを倒すならば、この馬がヨーロッパチャンピオンにのし上がる。

 という真夏の決戦だがどうなったかな?

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2007年8月10日 (金)

シンボリクリスエス

 仕上がり早と、古馬になってからの強さと合わせて持っている馬の方が少ない。この馬の産駒がJRAで8月5日現在15頭が24戦して未勝利というのは、ちょっと目立つが、3歳秋に本格化した馬なので、まあ2歳の暮れくらいには勝ち上がってくるのではないだろうか? 距離的にも、中山の2500mという特殊な距離で特に強かった馬で、2歳の今の時期の1000~1200mを走らなくても不思議ではない。

 ただ、「いつも誰でも走っている距離・コースでの種牡馬選定」が行われていない実情が、彼に反映されているようだ。

(仮説)誰でもが走っている距離は、ダートの1000m~1800m。芝も1200m~2000m。芝の2000m超のレースは宝塚記念G1くらいにして、賞金の全ては全部このレンジに収めるようにすれば、サイヤーラインが残りやすくなるのではないかと思う。英愛の1600mに特化したレース体系を見るにつけそう考える。フランスダービー馬の進路をみても、フランスもすでに凱旋門賞G1をありがたがる時代ではない。東京優駿と優駿牝馬はダートの2000mと1900mにして、府中でやりにくければ、大井か阪神でやるとかにする。やわらかい路盤のダートコースという世界でも特殊なローカルかつ高額賞金競馬ができ、血統が育まれれやすくなり、地球上のサラブレッド全体からみれば、異系配合の宝庫となり大いに価値を増すだろう。

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2007年8月 7日 (火)

ありゃりゃウオッカ

 蹄球炎で馬場入り休む、との記事。ローテーション白紙だが、凱旋門をぶっつけの可能性も、とあるが、これはやめたほうがいい。そもそもぶっつけで勝てるレースではない。牝馬に有利な国際レースは古馬になってからでも山ほどある。プライドやウィジャボードの道を目指せばいい。メイショウサムソン1頭でも興味は腹いっぱいだ。

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2007年8月 1日 (水)

コックスプレートG1

 オブライエン調教師は昨年のディラントーマスを凱旋門賞G1とは別路線を歩ませた。たぶんフランスの馬場向きではないとの見方なのだろう。また、今更特殊な距離で勝ち星を重ねても、デインヒル産駒のディラントーマスの種牡馬価値は上がるまい。今年もロンシャンへは行かないようだ。コックスプレートで南半球にアピールするほうが、ノットナウケイトにまたうっちゃりを食うよりましだ。それにしても僚馬のジョージワシントンやビバパタカ(内ベンケイかも)との2000m級戦は面白そうだ。われらがシャドウゲイトがここで勝てば一躍アドマイヤムーンの後継者にのし上がる。

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2007年7月27日 (金)

今年のキングジョージ

(キングジョージ6世&クイーンエリザベス・ダイアモンドステークスG1、アスコット12ハロン)

 ん、オーソライズドもソルジャーオブフォーチュンもイーグルマウンテンもいない。昨年に引き続き、古馬のみ。

スコーピオン(父モンジュー、母Ardmelodyその父ロウソサイアティ(その父アレッジド))パリ大賞典G1、セントレジャーS・G1、コロネーションカップG1と、いかにも空き巣狙いのG1・3勝馬。エイダン・オブライエン調教師のレース選択の確かさを示す成績。今年のキングジョージも空き巣と思うので、チャンス。

ディラントーマス(父デインヒル、母Lagrionその父ダイシス(その父シャープンナップ))ノットナウケイトと10ハロン級で勝ち負けのこの2戦が、一定のレベルを保証する。本来ならインターナショナルS・G1でもう一度雌雄を決すると日本的だが、とにかく勝てそうなところに資源を投入するのがオブライエン流だ。

 で、アイリッシュダービーに続きオブライエン厩舎のためのレース。ディラントーマスが勝つだろう。このメンバー程度に勝利しても「凱旋門へ大いばり」とも思えない。

 デインヒルについての印象。本来マイラー種牡馬のこの馬の産駒が、英愛の競馬で長距離走るのは、最後の直線まで力をためても、ため殺しにならない性格と脚力だからと考える。コーナーが少なく、直線が長いとその競馬が生きる。日本では1600mで最強だが、一周1600mのコースではコーナーに殺されて、1800m以上ではグレードの低いレースしか勝てていない。孫に凱旋門賞馬を出しているので、柔らかい馬場を苦にしないということ。

 モンジューの印象。調教師が長い距離しか使わない。短くても2100m以上でしかG1は勝てない。しかし、2400mの距離は既に特殊な距離なので、春の天皇賞のメジロ・ブランドと同じように、特定の血統が勝ってしまう。しかも2400mは賞金が高いので、2つ3つ勝てばリーディングサイヤーを狙えるが、真に年度を代表するかというと、ドバイミレニアム、ジャイアンツコーズウェイ、ロックオブジブラルタルのような王者たちとは違う。メジロマックイーンのような存在だと思う。従ってガリレオ君はライスシャワーのリアルシャダイ。

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2007年7月18日 (水)

ライトシフト

 アイリッシュオークスG1で、オークスG1・2着のピーピングファウンに3馬身半ちぎられる。ただ、凱旋門賞G1にどちらが向くか、という点ではノーザンダンサー2×3でデインヒル直仔のピーピングより、エルコンドルパサーと同じく父にキングマンボを持つライトシフトがよい気がする。デインヒルの直仔は凱旋門賞勝ちがないことによるが。

 アイルランドの馬場は、イギリスのそれよりもさらに堅く平坦でスピード優先。これ想像。アイルランドのチャンピオンステークスG1は、日本馬で勝てそうなレースのような。これも想像。

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2007年7月15日 (日)

ザンベジサンが勝ったので

 パリ大賞典G1は、昨年のレイルリンクと同じくダンシリを父に持つザンベジサンの優勝。イーグルマウンテンは回避競走を中止。ザンベジサンは、ジョッケクルブ賞G1をロウマンの2馬身くらいの4着だから、ま、これでフランス3歳ナンバー2並びあたりか。キングジョージに出てくるか、ニエル賞G1から凱旋門賞G1に出てくるかで、現在の強さを陣営がどう判断しているかがわかる。レイルリンク路線で、しかも同じように勝つこともあるだろう。国際レースとはそういうものでもある。

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2007年7月14日 (土)

パリ大賞典G1

 昨年の凱旋門賞G1を勝ったレイルリンクの出世レース。ジョッケクルブ賞G1(仏ダービー)が2100mになったので、今年のようにフランス3歳最強馬のロウマンが1600m路線に行って住み分けになったり、残念ダービーになったりするレース。今年は住み分けかつ残念ダービー。イーグルマウンテン君、いい加減に勝ちなさい。

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2007年7月10日 (火)

ロウマンの道

 フランスダービー馬がジャンプラ賞G1(シャンティイ1600m)で圧勝。フランス2000ギニー馬をしりぞけている。2005、2006年のジャンプラ賞出走組は、1600mでのチャンピオンを目指しており、これは路線変更。デットーリからペリエへの乗り替わりも今後を考えてのことだろうか。

 血統は父インヴィンシブルスピリット(その父グリーンデザートはダンツィヒの直仔)、母系はLを頭文字の馬名が並び、ドイツ血統だろうか。母の父はガルチ(ブリーダーズカップスプリントなど。ミスタープロスペクターの直仔)。確かに1600mで大成するなら大変な人気種牡馬になるだろう。

 ウオッカファンとしては、はい一名様ご退場。

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2007年7月 6日 (金)

エクリプスステークスG1

 オーソライズド(父モンジュー、母Funsieその父ソーマレズ)。ダービーS・G1まで3連勝で、10ハロン級も勝っている。ノットナウケイトが古馬のこの距離の今年の安定株なので、試金石。古馬(牡)60.3キロ、三歳(牡)55.3キロなので、宝塚記念G1の58キロ対53キロと斤量差は同じだが、60キロ超えのほうがきつそうだ。この10年で三歳馬が4勝。アイリッシュダービーS・G1があるにもかかわらず、良績を残している。

 ノットナウケイト(父インチナー、母ランブリングローズその父カドージェネルー)は騎手をとっかえひっかえで、10ハロン級のG1がやっと。ここは勝ち負けでも、昨年同様キングジョージには行かないのだろう。父インチナーはバイアリーターク系、母の父カドージェネルーはオーエンチューダーに遡るハイペリオン系。北米に渡ったら種牡馬として受けそうな血統。

 エクリプスSの1着賞金は約2,430万円(約6,255万円でした、失礼)。昨年のインターナショナルステークスG1は6,984万円、キングジョージ6世アンドクイーンエリザベス・ダイヤモンドステークスG1は1億456万円。ナシュワンやオペラハウス、昔日のミルリーフがエクリプスからキングジョージと連勝したが、最近ではインターナショナルSへのステップのようだ。したがって、オーソライズドが仮にここを勝っても、「古馬の壁を破る!」と威張れるものではない。

(8/2追記:画像サイトでレースを見ての感想。ノットナウケイトの「逆ビゼンセイリュウ」はなかなかすごい。また、内ラチぞいのオーソライズドとジョージワシントンの競り合いは、「ここ目標」の迫力だ。3頭ともこのレースは実になっている。)

 ジョージワシントン(父デインヒル、母Bordigheraその父アリシーバ)はどこへ行くのか?エイダン・オブライエン調教師も、ここの結果でマイルに戻るか再度ブリーダーズカップ・クラシックG1への道か、との選択か?ただしデインヒルは北米では成功していない。香港カップG1で世界チャンピオンのアドマイヤムーンと雌雄を決する、なんてのは面白いが、来ないだろうな。

 他は参加賞。

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2007年6月30日 (土)

アイリッシュダービーステークスG1

 英仏ダービー馬が不出走で、ダービーS・G1・2着のイーグルマウンテン(父ロックオブジブラルタル~デインヒル)と、キングエドワード7世S・G2を先週勝ち上がったばかりのボスコベル(父Halling~ダイイシス~シャープンナップ~エタン)の一騎打ち。格からイーグルマウンテンが勝ってくれなければ、オーソライズドの価値もしれたものとなる。

 東京優駿勝ち馬はここを目指すなんてのも面白い。

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2007年6月29日 (金)

メイショウサムソンの鞍上

 凱旋門賞G1は、オーナーの希望で、石橋守でなく武豊。前哨戦はフォワ賞が有力。

 本当に勝ちたいならペリエかルメールを押さえるべき。ただし日本人の私としては、日本人騎手での勝利を見たいのは事実。石橋で勝つなら最もうれしい。

 菊花賞と天皇賞G1の石橋守は、あきらかに違った。3000m級でのサムソンの御し方を心得た天皇賞に見えた。人馬の学習能力には頭が下がる。したがってフォワ賞と凱旋門賞と、2戦続けてロンシャンの2400mを走れば、人も馬も適応できるはず。石橋騎手で、メイショウサムソンは全能力を出し切れる、と思う。

 ウオッカ嬢にとっては、素晴らしい援護射撃となるので、参戦決定は良かった。

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2007年6月24日 (日)

宝塚の価値

 アドマイヤムーン(父エンドスウィープ)とメイショウサムソン(父オペラハウス)の直線は、なかなかの迫力。2頭ともにキングジョージに、なんて思う。ヨーロッパ古馬の2000m以上がころころ勝ち馬が替わっているので、今年行けばチャンスあるぞ。特にアドマイヤムーンは、今回のねじ伏せ方は世界チャンピオン級。

 ウオッカ(父タニノギムレット)は、スタート後に道の悪そうな内に押し込められて、気分を害して途中掛かって、でも最後は一瞬見せ場があって、今回はまあしょうがない。四位の乗り方には、もう少し工夫が欲しかった。このレースの疲労がたいしたことがなければいいけれど。

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2007年6月17日 (日)

正真正銘のG1・宝塚記念

 過去3年のレースレーティング平均も115を超すし、今年の出走馬のレベルも高いので、安田記念G1を上回る春の最高峰レース。

 過去10年の勝ち馬は、9頭が前走勝ちか安田記念なら2着。よって今年は、

ウオッカ(父タニノギムレット)

メイショウサムソン(父オペラハウス)

ポップロック(父エリシオ)

シャドウゲイト(父ホワイトマズル)

が該当するが、当然レーティング120超の2頭の実力は十分。

アドマイヤムーン(父エンドスウィープ)

ダイワメジャー(父サンデーサイレンス)

 でも7キロももらったら、ウオッカが突き抜けるはず。

 ビバパタカとヴェンジャンスオブレインがいたら、もう最高に面白かったけどね。

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2007年6月16日 (土)

レーティング

到達順位によりレーティングされる。したがって、昨年のエリザベス女王杯のカワカミプリンセスは一番上に書いてある。(備忘録)

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2007年6月10日 (日)

ロウマンの取捨

 ジョッケクルブ賞G1(シャンティイ。2004年まで2400m、2005年から2100m。以下仏ダービー)勝ち馬の凱旋門賞G1での成績は、仏ダービーの成績以上に、凱旋門賞の3歳用ステップレースのニエル賞G2(ロンシャン2400m)を勝てるかどうかが指標になっている。以下は過去10年の仏ダービー馬で、ニエル賞と凱旋門賞に出走した馬の成績。

1998 ドリームウェル ニエル賞3着、凱旋門賞8着

1999 モンジュー ニエル賞優勝、凱旋門賞優勝

2001 アナバーブルー ニエル賞2着、凱旋門賞9着

2002 スラマニ ニエル賞優勝、凱旋門賞2着

2003 ダラカニ ニエル賞優勝、凱旋門賞優勝

2004 ブルーカナリ ニエル賞5着、凱旋門賞12着

 一目瞭然で、ニエル賞に勝てるかどうかで取捨すればよい。仏ダービーというレースは、まあ表舞台への登場、という程度のレースである。その後、国際級かどうかを、アイルランドダービーステークスG1などで試すか、凱旋門賞やドバイシーマクラシックG1で試すか、ということになる。(古馬に有利な斤量のジャパンカップG1が、選択肢に入ってこないのは当然だ。)

 今年の仏ダービー勝ち馬ロウマン(父インヴィンシブルスピリット~グリーンデザート~ダンツィヒ)が、今の時点で凱旋門賞においてウオッカに立ちはだかる馬だ、とは言えない。ただし、昨年も結果を出したダンツィヒ系なので怖い。

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2007年6月 5日 (火)

オーソライズドは凱旋門で好走するのか?

オーソライズド(父モンジュー、母Funsieその父ソーマレズ~レインボウクエスト)

モティヴェイター(父モンジュー、母アワウェストその父ゴーンウェスト~ミスタープロスペクター)

 戦歴は、ともに二歳時にレーシングポストトロフィーG1、三歳でダンテステークスG2、ダービーステークスG1。ダービーはともに5馬身差の勝利。モティヴェイターはデビュー戦も勝ち、ダービーまで4戦4勝。オーソライズドはデビュー戦は3着で、4戦3勝。

 モティヴェイターのダービー3着馬のドバウィは、2000ギニーステークスG1・5着、アイルランド2000ギニーステークスG1優勝。

 オーソライズドのダービー2着馬のイーグルマウンテンは、2000ギニー5着。

 という訳で、ほとんど差はない。モティヴェイターは、凱旋門賞G1で、同じモンジュー産駒のハリケーンランに約4馬身ちぎられている。エプソム・ダウンズ用に仕上げられた場合、凱旋門の頃には息切れ、というのが、最近ではシンダー以外のダービー馬のお決まりコースであり、モンジュー産駒も例外ではなさそうだ。

 よって、ウオッカのライヴァルとしては、オーソライズドは見切っておこう。

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2007年6月 1日 (金)

ザ・ダービー・ステークスG1

(6月2日、エプソム・ダウンズ競馬場、三歳牡牝、12ハロン10ヤード。)

 手元のリーダーズ・ダイジェスト日本語版1981年6月号を見たら、1979年のトロイ(父ペティンゴ)の7馬身差圧勝がカラーで載っていた。時は流れても、エプソムのダービーG1は、サラブレッド血統表に影響力を与え続けている。

 今日のダービーは、過去10年の傾向から、次のようなレースである。

(ステップレース)

1)ダンテステークスG2(ヨーク、10ハロン85ヤード)をステップにした勝ち馬:

1997ベニーザディップ、2004ノースライト、2005モティヴェイター

2)ダービートライアルステークスG3(レパーズタウン、11ハロン)をステップ:

2000シンダー、2001ガリレオ、2002ハイシャパラル、

3)ダービートライアルステークスG3(リングフィールド、11ハロン)をステップ:

1998ハイライズ、

4)ディーステークスG外(チェスター、10.5ハロン)をステップ:

1999オース、2003クリスキン、

以上の9頭は、全てダービーの前走は勝っている。

5)2000ギニーG1(ニューマーケット、8ハロン)をステップ:

2006サーパーシー(2000ギニーは2着)。

(血統)

1)ミルリーフ系 ハイライズ(父ハイエステイト)、サーパーシー(父マークオブエスティーム)、

2)ロベルト系 ベニーザディップ(父シルバーホーク)、クリスキン(父クリスエス)、

3)ダンツィヒ系 シンダー(父グランドロッジ)、ノースライト(父デインヒル)、

4)サドラーズウェルス系 ガリレオ、ハイシャパラル、モティヴェイター(父モンジュー)、

5)その他のノーザンダンサー系 オース(父フェアリーキング)。

(調教国)

イギリス7頭、アイルランド3頭。

 以上から、ダービーは、ダービー向きの血統を持った馬が、3歳初戦からダービーを狙ったレース選択(距離が近く、レベルが高い)で、しっかり勝つレースと言える。ダービー馬は血統表にダービー馬かダービー馬を量産する父祖を持っている。また、凱旋門賞G1と明らかに違って、ロベルト系の勝ち馬がいることから、硬めの馬場であることが想像される。両レース共に勝ち馬を量産するノーザンダンサー系は、やはりモンスターだ。

 今年のメンバーで、以上に該当する馬を探せば、

アドミラルオブザフリート(父デインヒル) 前走ディーS勝ち、

アカリーム(父シンダー) 前走ダービートライアルS(リングフィールド)勝ち、

アーチペンコ(父キングマンボ) 前走ダービートライアルS(レパーズタウン)勝ち、

オーソライズド(父モンジュー) 前走ダンテS勝ち、2歳時レーシングポストトロフィーG1勝ち、

この中では、確かにデットーリ騎乗の、オーソライズドが底を見せてない魅力がある。他の馬は、2000ギニー路線で負けた馬がここに回ってきた感がある。今年は2000ギニーのレベルの方が、ダービーより高そうだ。また、フランス調教の有力馬がいないのは、このレースが英愛の局地戦にすぎないことを表してはいないか。

 オブライエン厩舎ではアーチペンコだが、父キングマンボは直仔のダービー実績はない。してみると、この父はフランス向きの血統といえる。(6/2追記、ありゃりゃ、ライトシフト(父キングマンボ)が勝っちまった。この2行は削除)

 残ったアカリームを今年のダービー馬に指名して、結果を待つ。

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2007年5月31日 (木)

安田記念G1の日本馬

 来年度からは、過去3年の平均レースレーティングに基づいて、グレードいくつと決められると信じるが、今年までは、とにかくJRAさんの格付け呼称と実態の質が全然一致してないので、それぞれの馬同士の比較のしづらいことといったらない。

 ダイワメジャーと香港の馬との比較は、リンガリが物差し。リンガリは、チャンピオンズマイルG1で57キロで、勝ち馬エイブルワン57キロから約3馬身差の6着。ドバイデューティーフリーでは57キロで、3着ダイワメジャー57キロに4馬身1/4差をつけている。リンガリは香港マイルG1でザデュークから約2馬身の5着であり、香港の1600mのG1では勝ち負けはできないが、その次くらいに来る馬。ドバイデューティーフリーG1では、力通りの競馬をして、香港馬のレベルの高さを見せたといえる。ダイワメジャーにつけた差は決定的。今回の来日馬は、チャンピオンズマイルでは全員リンガリに先着している。1~2頭凡走しても、ダイワメジャーが4頭とも負かすのは厳しい。

以下略

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2007年5月29日 (火)

ノットナウケイトの父系

父インチナー~アホヌーラ~ロレンザッチオ~~~トウルビヨン~~~~~ヘロド~~~バイアリーターク

 昨年インターナショナルステークスG1勝ち、で今年はタタソールズゴールドカップG1で昨年のアイルランドダービーG1勝ち馬のディラントーマスを破る。”キングジョージ”に行くならば有力。

(備忘録)

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2007年5月27日 (日)

凱旋門賞G1は54.5キロ

 いやーウオッカ嬢強かった。男馬に2キロもらっていたとはいえ、33秒0の上がりでフサイチホウオーを置き去り。逃げ切り体勢のアサクサキングスは、抜いたのは男馬だと、きっと思ったことだろう。

 凱旋門賞G1では、三歳牝馬は54.5キロ。過去10年で、三歳牝馬の3着以内は、

1997 ボルジア3着(ドイツダービーG1、バーデン大賞G1)

1998 レジェーラ2着(ヴェルメイユ賞G1)

2000 エジプトバンド2着(フランスオークスG1)、(6/5追記)ヴォルヴォレタ3着(ヴェルメイユ賞G1)

2001 アクワレリスト2着(フランスオークスG1、ヴェルメイユ賞G1)

2004 ウィジャボード3着(イギリスオークスG1、アイルランドオークスG1)。

 勝ち馬こそ、大昔のデトロワ、アキーダ、スリートロイカスの時代に遡るが、これだけ活躍馬がいるなら十分。ぜひヴェルメイユ賞G1をステップに、勝ちを狙って頂きたい。サムソン氏の素晴らしい援護射撃により、昨年のディープインパクトのような、あそこまでのマークはないだろう。

ウオッカ(父タニノギムレット~ブライアンズタイム、母タニノシスターその父ルション)

 問題は、ロベルト系から凱旋門賞勝ち馬が出ていないこと。ハイルトゥリーズン系と広げても、1989年のキャロルハウスただ1頭。サーアイヴァーですら勝てていない。去年の活躍馬エレクトロキューショニスト(父レッドランサム~ロベルト)が堅くて速い馬場を得意としたので、柔らかい馬場にウオッカが適応するかどうか、そこが注目。母の父ルションがリヴァーマン系なので、こなせる可能性はある。ヴェルメイユ賞の結果によっては、イギリスのチャンピオンステークスG1から、香港カップG1という、プライドの道もいいな。

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2007年5月26日 (土)

安田記念の4頭

ジョイフルウィナー(父エルモキシー~コンキスタドールシェロ、母ノーザンタイクーンその父ラストタイクーン)

 香港マイルG1でザデュークに0.4秒差。チャンピオンズマイルG1でエイブルワンに0.2秒差。2頭に差はない。特にチャンピオンズマイルの末脚は、エイブルワンにこそやられたが、接戦を勝ちきる説得力を持った脚。ダレン・ビードマンの素晴らしさも光る。エルモキシーは香港のチャンピオンスプリンター・サイレントウィットネスの父。

グッドババ(父リアーファン~ロベルト、母Elle Memeその父ジルザル~ヌレエフ)

 チャンピオンズマイルG1は、エイブルワンの0.4秒差。それまで3連勝で、チェアマンズトロフィーではジョイフルウィナーを3着にしりぞける。リアーファンは中山でのジャパンカップG1・2着のサラファンの父であって、安田記念勝ち馬を出すとは想像しにくい。

ザデューク(父デインヒル、母Mer Du Sudその父ブルーバード~ストームバード) 

 2戦続けてジョイフルウィナーに僅差ながら先着を許している。しかし、香港カップでは3年続けて好勝負しており、この2年、目標レースは前哨戦よりもよい着順を得ている。また、今年は、昨年のように、2000mから1200mを使って安田記念G1・1600m、というちぐはぐな経緯ではないし、前走がピークという根拠はない。

エイブルワン(父ケープクロス~グリーンデザート~ダンツィヒ、母ガーデニアその父デインヒル)

 前走チャンピオンズマイルは人気薄のフロック視されているが、これで1600mは3連勝。ここにきて力を付けてきた印象。父のケープクロスはウィジャボードが代表産駒で、日本の競馬では1600mは短い気がする。

 こう見ていくと、日本ではやや長めの距離で活躍する血統が、香港の1600mで活躍しており、その点から推測すると、香港の競馬は日本に比べて、芝がやや力が要るように思える。よって、今年は人気通りにジョイフルウィナーが最先着し、ザデュークが続くのではないか。

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2007年5月23日 (水)

東京優駿

この10年の東京優駿勝ち馬は、

1)1回しか負けていない。

2)皐月賞勝ち馬。

3)皐月賞3着馬。

のいずれかで、例外はアドマイヤベガだけ。極めて強い馬が勝つのが東京優駿。今年のプレ・レーティングも全登録馬が100以上という粒ぞろい。春の天皇賞以上のハイレベルのレースが期待できる。外国調教馬に開放すれば、あっさり3年後はG1なのに。

 例外を無視すると、勝ち馬の傾向に該当する馬は、1と2のヴィクトリー(父ブライアンズタイム)、1と3のフサイチホウオー(父ジャングルポケット)の2頭。ただし、皐月賞で初めて負けた馬は勝っていないので、ここはヴィクトリー。AB型の田中勝春で二冠達成。

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2007年5月18日 (金)

優駿牝馬

 藤田のカタマチボタン(父ダンスインザダーク母タヤスブルーム母の父カーリアン)。ちょっと線が細い気もするが、長距離に向きそうな体型。なによりも、カーリアンで府中の2400ときたら、藤田。

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2007年5月16日 (水)

「して、やったり」

西浦勝一(昭和59年ジャパンカップ。カツラギエースで逃げ切り、勝利騎手インタビューの第一声)

 ジャパンカップは4回目にして、初めて日本調教馬の優勝。勝ったのが、人気を集めた「追い込み馬」ミスターシービー(父トウショウボーイ)でも、「やわいね」「うん、やわい」のシンボリルドルフ(父パーソロン)でもなく、宝塚記念勝ち馬のカツラギエース(父ボイズィーボーイ)。西浦の「これでもか」というくらいの長手綱で、調教のようなペースで1コーナーを回り、余力をたっぷり残して直線半ばに来たときは、もうこの馬の逃げ切りしかないレースになっていた。

 で、今なぜこれを思い出したか。それは、先日のヴィクトリアマイルLRにカワカミプリンセス(父キングヘイロー)で敗れた時の、西浦調教師の「一から出直し」の言葉に、勝負師として変わらない姿勢を感じたから。名刀カワカミプリンセスは、もう一度真価を発揮するだろうと思う。

(競馬に関する言葉)

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2007年5月13日 (日)

ふつうの騎手武豊

 府中の1600mの成績が安藤勝己に見劣りがするのもそうだが、最近の大レースでの騎乗ぶりがさっぱり目立たない。競馬は何と言っても馬だから、騎乗馬のレベル低下ということだろう。今年に入ってから、安勝や岩田に集中し、武豊には、かつてのお手馬か、二人のおこぼれしか回ってこないのはなぜか?まだ謹慎明けの藤田のほうが目立つ。

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2007年5月 6日 (日)

エイブルワン

父ケープクロス(~グリーンデザート~ダンツィヒ)母ガーデニア(byデインヒル~ダンツィヒ) *ケープクロスの代表産駒はウィジャボード

 香港のチャンピオンズマイルG1の勝ち馬。ダンツィヒの3×3。こんなバリバリのダンツィヒが安田記念G1に来ないかな。フェアリーキングプローン(父デインヒル)の勝ちもあり、府中の1600mは良いと思う。ああ、香港の馬たちが去勢してなかったら、日本も種牡馬として導入できるのに。また、生産拠点を中国本土として、香港の競馬界が生産を始めたら、日本との交流がもっと活発になり、環太平洋で大規模な血の循環が始まって、大西洋グループともっと戦えるのに、と思う。

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2007年5月 3日 (木)

天皇賞G1のレーティング

 昨年2着のリンカーンが3分14秒0でレーティング117。

 今年はメイショウサムソンの勝ち時計が3分14秒1。これをリンカーンと同程度として117。3着まで同タイムで、4着が14秒2。2,3,4着が1ポイントずつ減じて116、115、114としてある。レースレーティングが115.5で、京都記念G2を上回り、日本では今年一番のレース。決してレベルが低くない天皇賞だった、ということ。

 でも、過去3年の平均は114.25で、このままでは来年はG2。ファイナルレーティングでの調整待ち。メイショウサムソン、エリモエクスパイア、トウカイトリック、アイポッパーの活躍次第。

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2007年4月29日 (日)

天皇賞G1とQE2世C・G1

 メイショウサムソンが勝つときはいつも脱帽。今日は人馬ともに、3000mを走るんだ、という自覚があった。やあ、成長するもんですね。2着の福永にも、脱帽。

 吉田照哉氏が「国際レースはほんの少しのことで着順が変わってしまう」的なことを、社台グループのホームページで書いていたが、本日の香港のレースは全くそう。スローペースに脚を余したアドマイヤムーン。ただ、ちょっと負けっぷりが良すぎないか?

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有馬記念の日に勝ったことある人

 そんな風に武豊騎手のホームページに書いてありました。ジョッキーマスターズに出てなくて、有馬の勝利ジョッキーは?

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2007年4月26日 (木)

クイーンエリザベス2世カップ出走馬の父系

1 シュプリームゲインズ(セン4、香・D.ホワイト)父アナバー~ダンツィヒ~ノーザンダンサー

2 ビバマカオ(牡4、香・D.ビードマン)父プリオロ~ソヴリンダンサー~ノーザンダンサー

以上の成績全く不明

3 セイハリ(牡8、首・J.ムルタ)父アルザオ~リファール~ノーザンダンサー 前走はドバイデューティーフリーG1・4着

4 スシサン(セン4、南ア・K.シーア)父フジキセキ~サンデーサイレンス~ヘイロー~ハイルトゥリーズン~ターントゥ 前走はドバイシーマクラシックG1・5着

5 オラクルウェスト(セン5、南ア・W.マーウィング)父ウェストウィンター~ゴーンウェスト~ミスタープロスペクター 前走はドバイシーマクラシックG1・2着

6 サーアーネスト(セン5、香・F.コーツィー)父デインヒル~ダンツィヒ~ノーザンダンサー 香港マイルG1・9着。これが前走かどうかは不明。

7 ビバパタカ(セン5、香・M.キネーン)父マルジュ~ラストタイクーン~トライマイベスト~ノーザンダンサー 香港カップG1・4着

8 ヴェンジャンスオブレイン(セン6、香・A.デルペッチ)父ザビール~サートリストラム~サーアイヴァー~サーゲイロード~ターントゥ 前走はドバイシーマクラシックG1優勝

9 ヴァイタルキング(セン4、香・B.プレブル)父アルムタワケル~マキャヴェリアン~ミスタープロスペクター 前走メルセデス・ベンツ・ダービー(2000m・香港LR)優勝

10 アドマイヤムーン(牡4、栗東・武豊)父エンドスウィープ~フォーティナイナー~ミスタープロスペクター 前走はドバイデューティーフリーG1優勝

全部並べてみると、ヴァイタルキングにも勢いがありそうだ。アドマイヤムーンの相手はこっちかな。

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天皇賞G1に騎乗する騎手の3000m級の成績

天皇賞G1に騎乗する騎手の、2001年以降、JRA3000m以上芝での成績(1着-2着-3着-4着以下)

横山典弘3-9-0-5

安藤勝己2-4-2-9

武幸四郎2-1-2-10

角田晃一2-0-0-5

四位洋文1-1-1-15

岩田康誠1-0-1-14

ここまでが勝ち星あり。横典が抜けている。安勝と武幸四郎も長距離では一流で、角田はチャンスがあればものにする、という数字。

吉田豊 0-2-0-15

池添謙一0-1-1-15

四位、岩田、吉田、池添が、まあまあ。以下は悲惨なもので、

福永祐一0-0-2-20

佐藤哲三0-0-2-6

北沢宏司0-0-1-10

秋山真一郎0-0-0-5

村田一誠と武士沢友治0-0-0-2

石橋守と川田将雅0-0-0-1。

福永は印象通り、長距離は、はっきり苦手と言える。石橋は去年の菊花賞を見る限り、長距離の乗り役ではない。

馬と照らし合わせると、横典、安勝の一騎打ち。

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2007年4月24日 (火)

クイーンエリザベス2世カップG1(続き)

ベストギフト Best Gift 自由行(セン6、香)118。昨年のこのレース、イリデセンスの2着(ウィジャボードに先着)。2005年の香港ヴァーズG1、ウィジャボードの3着。それらの比較からレーティングは高いが、半年の休養明けとのこと。

スシサン Sushisan 壽司先生(セン4、南ア)116。(父フジキセキ母Meine Tochter (AUS) by Bataan (AUS) )ドバイシーマクラシックG1・5着。その前哨戦は優勝(2000m・LR)。

セイハリ Seihali 勝喜利(牡8、首)115。(父アルザオ母エドウィナその父カーリアン)前走ドバイデューティーフリーG1は、アドマイヤムーンから7馬身近く離された4着。

ビバパタカ Viva Pataca 爆冷(セン5、香)115。2006年香港カップG1・4着。3着のヴェンジャンスオブレインから3馬身半差。

勝ち負けに加わる可能性があるのはこの辺まで、ということにしましょう。情報が足りません。この4頭の中では、フジキセキ産駒のスシサン。前走は2400mで距離が原因なら、2000mでシャキっとした脚があるかもしれない。昨年のイリデセンスも南アフリカ調教馬で、ドバイ~香港のツアーだった。

関連http://mayuriada.cocolog-nifty.com/fun_time/2007/04/post_a194.html

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2007年4月18日 (水)

クイーンエリザベス2世カップG1

 アドマイヤムーンとヴェンジャンスオブレインVengeance of Rain(ヴェンジェンスオブレインから表記を変更しました。)の一騎打ちと目されるレース。天皇賞G1と同日で、武豊はこのレースを選んだ。上記2頭の比較。

 参考レースは無論昨年の香港カップG1。(映像はJRAさんのホームページで見られます)プライドはいいなあ、鳥肌もの。その彼女に肉薄という表現がぴったりのアドマイヤムーンの伸び脚、これは当時の彼のベストの乗り方なんだろう。プライドに勝つ乗り方ではないが、2000mで彼の末脚を最も引き出す方法だったと考える。

 ヴェンジャンスオブレインは早めの競馬で終いタレる。2400mのドバイシーマクラシックG1では、抜け出してついてこれる馬がいなかったが、2000mではそうはいかない、というところだろう。

 すでに勝負付けが終わっていると決めてもいいが、もしアドマイヤムーンが負けるとすれば、桜花賞と皐月賞で精彩を欠いた武豊。ポジショニングの良さが影を潜めている。ヴェンジャンスオブレインがもしここで勝つならば、キングジョージ6世&クイーンエリザベス・ダイヤモンドステークスG1に行っても好勝負。ドバイ~香港のアジアツアーは、それだけのレベルにある。ドバイシーマクラシックG1(又はドバイデューティーフリーG1)~クイーンエリザベス2世カップG1~宝塚記念G1の3連勝(又は2勝)を成し遂げた馬にボーナス、なんてのも面白そうだ。

 他の出走馬については、改めて。(http://mayuriada.cocolog-nifty.com/fun_time/2007/04/post_8503.html)

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2007年4月12日 (木)

キングヘイローの夢

父ダンシングブレーヴ母グッバイヘイロー(母の父ヘイロー)

 去年のカワカミプリンセスが実に印象深い活躍だった。良くできた仔は、クラシックシーズンにちょうどピークを迎えるのでは、と期待する。ローレルゲレイロが皐月賞を勝てば、あっさり父と並ぶ評価を得る。キングヘイローは血統の割りに成績がはでではないので、子供にプレッシャーをかけない。だから逆にサイヤーラインを築いてくれるのではないか。相手なりに走るローレルゲレイロ、それも父のようだ。フサイチホウオーを捉えれば勝てる競馬。

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2007年4月 9日 (月)

桜花賞の変貌

 馬場の形態を言いたい訳ではない。春先の3歳牝馬は難しい。ことに桜花賞というレースは、牝馬でも名人だったはずの岡部ですら勝てていない。1984年から1998年までの15年間、田原と河内と武豊で4勝ずつを記録するほど、あたりの柔らかいだけではない、もっと極限のスペシャリストを要求するレース、そのような認識だった。

 しかし、安藤勝己、この2年間で、男馬を追える騎手というイメージを完全にくつがえされた。いや、昨日の桜花賞だけでも、他の騎手全員が子供あつかいされている。スタートが特に重要だ、というレースで、平然と素晴らしいスタートを決め、暴走気味の武豊には全く左右されず、前走で脚をはかっていたウオッカを見切ったようなスパート。四位の甘い乗り方、つかまっていれば勝てると勘違いした乗り方、とは歴然たるものがある。一人、安藤だけが大人だった。

 牝馬を乗りこなすのは、天性のあたりの柔らかさとかではなく、後天的な技術を磨くことで、一流の成績が可能、ということを示している。

 従来の、腕っ節が強い柴田人、南井は牡馬がよく、松永幹夫、嶋田功は牝馬がうまい、という中央競馬に漬かった見方は、もうできない。乗り数が圧倒的に多い地方競馬で磨かれた技術は、どんな馬にも対応してしまう。中央と地方の騎手の垣根を外すと、もっと色んな刺激があるだろう。日本の競馬は面白くできる。

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2007年4月 5日 (木)

グレードレースのレーティング検証(続き)

 ざっと拾ってエクセルに放り込んだら、あっさりと印象どおりの数字が出たので、記録。

1)年間を通して、2004-06の3年間のレースレーティングの平均が、G1基準の115を上回るのは、下記の4レースのみ。

ジャパンカップG1(119.33)、有馬記念G1(119.08)、宝塚記念G1(116.17)、安田記念G1(115.33)。

 「G1」にふさわしい質が伴うレース数はこんなものだろう。大昔、八大競走と言っていた時代は、古馬は春秋の天皇賞と有馬記念しか大レースがないので、それこそ注目度と勝利の価値は抜群だったと思う。

2)もう一息なのが、次の2レース。

マイルチャンピオンシップG1(114.58)、秋の天皇賞G1(114.08)。

 以上の6レースは、うまくスケジュールすれば、有力馬が集まりやすく、全てG1のレーティングを満たし続けるのではないか、と思う。

(例えば)秋は、ジャパンC2400mと安田記念1600mを同じ日の東京で、チャンピオンS・G1と香港カップG1の中間に配置する。有馬記念は中山の2000mで、JCと安田の日の3週間前に置く。チャンピオンS(又は有馬記念)~JC(又は安田記念)~香港C(又は香港ヴァーズG1、又は香港マイルG1)にボーナスを出せば、芝馬のチャンピオンはアジア・ツアーで生まれるだろう。

 春は、東京優駿と同日に天皇賞1800m(香港のクイーンエリザベス2世カップG1の4週間後)、天皇賞の3週前にマイルCS1600m(京都)、天皇賞の4週後に宝塚記念2200m(阪神)、なんてすればドバイから香港(又は京都)、東京、阪神のツアーは春の目玉になるだろう。現行の「春の天皇賞」は名前と時期を変更し、阪神大賞典とメルボルンカップG1とあわせて、超長距離馬さんいらっしゃい、と、これもボーナスを出してやれば面白い。(例えば、終わり)

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2007年4月 4日 (水)

桜花賞

 エミーズスマイル(父アグネスタキオン)の立ち姿が”ビッグレッド”なので、単勝。写真が見られるアグネスタキオンの中では、これが一番好み。ウオッカ嬢は父タニノギムレット同様最初の本番は3着ということにしておこう。

 

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2007年4月 1日 (日)

ドバイの競馬

JRAさんの映像を見ての感想。

(ドバイデューティーフリーG1)先頭から離されずついていって、終い伸びる、そういう競馬を要求されて、それに応える。アドマイヤムーン(父エンドスウィープ)の実力は鞍上のコメントのとおりだろう。続く香港でも勝ち負けを争い、宝塚記念G1、暮れの香港カップG1などがこの馬の主役となるレース。年度代表馬候補の1頭。

(ドバイシーマクラシックG1)ポップロック(父エリシオ)は、出遅れては厳しい。追走に力を使う馬場だと思う。先行馬が良績を残すのもそのせい。逆に、先行して勝った馬の過大評価は禁物。

(ドバイワールドカップG1)インヴァソール(父キャンディストライプス~ブラッシンググルーム)とプレミアムタップ(父プレザントタップ)の先行しての強さには、鳥肌が立った。これは今年最高のレース。2000mを全力疾走して最後まで伸びる、現代に要求されるサラブレッドの真の強さとはこれ。

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レースレーティング~高松宮記念G1と天皇賞G1

 高松宮記念G1のレースレーティングが109.50と発表されました。これで3年間の平均が109.83となり、G1どころかG2基準も満たしません。来年は、(年末の修正によるファイナルレーティングが同じ数値なら)G3となります。3年間平均では京都記念G2より小さい値なので、しょうがないところでしょう。

 天皇賞G1の過去2年は、111.5、115.75なので、今年117.75のレースレーティングを得れば、3年間の平均が115となり、G1基準を満たします。

 ファイナルレーティングの作成基準については、少し調べます。

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2007年3月31日 (土)

ドバイシーマクラシックG1

 コリアーヒルが取り消したので、ポップロックの相手はヴェンジェンスオブレイン。香港カップG1のレベルは高かった。アドマイヤムーンをはさんでの比較で、ポップロックの強敵になるが、ポップロックの(やや)決め脚に欠ける点は、きついコーナーが味方をする。ここはもらったと思う。

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2007年3月28日 (水)

Jpn表記(続き)

「JRAでは、「GI」と「JpnI」は表記上のもので「格の違いはない」としている。」(3/28の記事)

 競馬ファンは相当頭が悪いとみなされているようだ。過去3年のレースレーティング平均が115以上、という質を意味する「G1」と、質の保証とは無縁のローカルレースを一緒くたにしても、わからないだろう、はないぞ。

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2007年3月27日 (火)

それゆけポップロック

ドバイーシーマクラシックG1(芝2400M)キングジョージをにらむ質の高い一戦。

ヴェンジェンスオブレイン(父ザビール~サートリストラム~サーアイヴァー系、母の父はデインヒル)好きな血統と、プライドに2年続けて勝ち負けと、印象の良い成績。

サーパーシー(父マークオブエスティーム~ダルシャーン~シャーリーハイツ、母の父はブレイクニー~~~トウルビヨン系)昨年のダービーG1勝ち馬。ダービー後は英チャンピオンS・G1でプライドの7着。昨年は7か月ぶりの2000ギニーを2着していて、鉄砲駆けする。しかし、今季の目標はおそらくキングジョージ&クイーンエリザベス・ダイヤモンドS・G1だろう。好走しても2,3着。

レッドロックス(父ガリレオ)昨年の路線が、全て裏街道。初めての表がここ。ややスピードに欠けそうな印象(歩んできた路線から)。

コリアーヒル(父ドクターデヴィアス)昨年の2着馬。3連勝でここに臨む。香港ヴァーズG1勝ちなら、ここでは威張れる。ポップロックの強敵はこれ。

ポップロック(父エリシオ~フェアリーキング、母の父サンデーサイレンス、母の母の父セクレタリアト)高松宮記念G1を勝ったスズカフェニックス(父サンデーS、母の父フェアリーキング)をちょっと逆にした配合。セクレタリアトが入っているので、長距離に粘り強いスピードがある。先に行ければコリアーヒルとの一騎打ちに持ち込めるだろう。

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2007年3月24日 (土)

jpn表記について

 パート1競馬国として、基準を満たしていない競走に「グレード(グループ)」及び「G」を使用できないので、として、「jpn1」とか「jpn2」とか称する、とJRAさんが発表。

 では、(1)グレード表記と併記するのか、(2)グレードは、レーティング基準に基づき、下方修正をしっかりするのか、という点を今後確認したい。例えば、フェブラリーステークスは、過去3年のレースレーティングが115に達していないので、今回の発表に基づくなら、来年は<G2、jpn1>となる。マスコミがそのように扱うなら正当。そして、その表記が定着すれば、心ある競馬ファンなら、「jpn1」とか「jpn2」が何ら意味をなさない事に気づくだろう。

(追記)JRAさんの国際レース以外で「jpn」表記するそうなので、併記はないか。ではグレードの下方修正を見守ろう。(3/27)

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2007年3月19日 (月)

グレードレースのレーティング検証

 昨年11月に、「国際セリ名簿基準委員会」(International Cataloguing Standards Committee.略称「ICSC」)の認定による、パート1競馬国入りをしましたが、グレード(グループ)の分類(G1~G3)については、基準を満たして表示する義務が生じています。JRAさんのホームページによると、「国際格付けを得られる条件は、当該競走が諸外国に開放されていることに加え、GI競走で115、GII競走で110、GIII競走で105のそれぞれレースレーティングが必要となります。なお当該レースレーティングは、3年間の数値の評価となります。」ということです。(注:レースレーティングは上位入線4頭の平均。レーティング数値実績はJRAさんのホームページhttp://jra.jp/datafile/ranking/jyusyo/index.html

 これに基づき、今年の競走を吟味してみましょう。

(フェブラリーステークス)レースレーティング:2005年111.5、2006年113.00、2007年110.00。よって2005-2007平均111.50となり、パート1のG2基準を満たすものの残念ながらG1基準には到達しません。来年はG2です。

(高松宮記念)2004年112.75、2005年110.75、2006年109.25。昨年までの3年間平均は110.91で同じくG2。今年125.00以上のレースレーティングがあって初めて、来年G1となるようです。プレレーティングhttp://jra.jp/datafile/ranking/g1/2007/takamatsu.htmlではオレハマッテルゼとマイネルスケルツィの114が最高で、G1基準を満たすのは難しいようです。

 他の競走については時期が近くなってからにしたいと思います。基準どおりの表示をすることによって、G1の価値が高くなるのは言うまでもありません。

 JRAさん発表のレーティング数値は非常に興味深く、今年の1番は京都記念113.75、2番がフェブラリーS110.00、3番は中山金杯109.75と続きます。京都記念は今年のレベルアップで3年間平均が110.08となり、来年は堂々とG2となります。

3/29追記「 ただし、そのレーティングを、年度末のランキング会議で決定した数値に置き換え算出した平均値は、ファイナルレースレーティングと呼ぶ。 欧米において競走の格付けを行う上で判断基準とされるレースレーティングとは、ここでいうファイナルレースレーティングをいう。」上記JRAさんのHPより。

 これに準ずるのか、無視して格付け呼称と実態の質を乖離させるのか、を注目したい。

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2007年3月11日 (日)

ドバイデューティーフリーG1の登録馬

 昨年の勝ち馬デヴィッドジュニア(父プレザントタップ、母パラダイスリヴァー(その父アイリッシュリヴァー))はものが違いすぎる。日本へ種牡馬として導入されたのは、大ヒットかも。

ミエスクズアプルーヴァル(父ミエスクズサン(その父ミスタープロスペクター)、母ウィンアプルーヴァル(その父ウィズアプルーヴァル))

北米グレードレースでは1マイルに絞って使われており、それがこの馬の限界を表現している。今年のメンバーでは足りない。

イングリッシュチャネル(父スマートストライク(その父ミスタープロスペクター)、母ベルヴァ(その父シアトリカル))

ミエスクズアプルーヴァルに勝っている分、上。やや長めの距離を得意にしており、10ハロンのG1では勝ち星がないが、そのくらいが歴代勝ち馬と同じレベル。ただし空き巣を勝ってきた印象の戦績だ。

リンガリ(父インディアンリッジ(その父アホヌーラ)、母リダキヤ(その父カヤージ))

前走G2の1600mがやっと、という戦績。距離伸びて足りず、G1では出番がない。

セイハリ(父アルザオ)

昨年の3着馬。距離コースが本番と同じ前走も勝っている。この後は香港チャンピオンズマイルという昨年の路線か?なんとなくG1のここではほんの少し足りない感じ。理由は短めの距離を使いたがっていること。

フォーマルディクリー(父ディクタット)

上がり馬だが前走頭打ちか?

イリデセンス牝(父カエスル(その父ヌレエフ)

去年のクイーンエリザベス2世カップG1の勝ち馬。そのレースでウィジャボード(父ケープクロス(その父グリーンデザート(その父ダンツィヒ)))を3着に破っている。ドバイと香港のツアーで、ダブルを狙う。日本馬の強敵はこの馬だろう。前を行くダイワメジャーをつかまえる脚があるか?つかまえたとしても、プライドのようにアドマイヤムーンを封じ込めるか?両方は無理だろう。勝つのはダイワメジャー。

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2007年3月 8日 (木)

ドバイデューティーフリーG1

 アドマイヤムーン(父エンドスイープ)とダイワメジャー(父サンデーサイレンス)のどっちが先着するか、という問題。

 その前に、この1777mという距離のこのレースは、マイラーでなく2000m級を勝ってきた馬が制している、という事実。また、勝つにはG1級でなく、G2級で十分足りる。したがって、香港でプライドと接戦の2着のアドマイヤムーンと、2500mの有馬記念であっさり複勝にからむダイワメジャーは、勝てる実績の持ち主。57キロでは互角だが、休み明けで勝ち切るダイワメジャーが、休み明け2戦目の本番に弱いアドマイヤムーンに先着する(だろう)。アドマイヤは2200mの京都記念G2(だっけ?)勝ちから、今後、同じ父のスイープトウショウの勝った宝塚記念G1を勝つような気がする。

 他の登録馬との比較はわかり次第。

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2007年2月28日 (水)

グレードレース(続き)

 国際グレードレース以外「G」使えない、と某スポーツ紙まがいのHPに見出しがあったが、パート1競馬国ならあたりまえの話。「頭を痛めている」とあるのは、事前に予測できたことに関してであり、(そういう話は「パート1競馬国入り」のニュースの時に指摘するのが正しいマスコミの姿勢で)、この記事(の見出し)は部数を伸ばすためだけのこと。いまさらこういう見出しを打つスポーツ紙まがいは廃刊したほうがいいね。

 東京優駿は(出走馬のレーティングも足らず、JRAさん所属馬以外に完全に門戸を開放しているとは言えない現状では)単なるローカルレースであり、(JRAさんがG1と称しているからG1だと)ありがたがるほうがオカシイ。

(3/1括弧内を追記)

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2007年2月19日 (月)

ヘネシー

父ストームキャット母アイランドキティ(その父ハワイ)。主な勝ち鞍:ホープフルS・G1(米7f)。ブリーダーズカップジュヴェナイルG1(8.5f)は2着。

サンライズバッカス(父ヘネシー)のフェブラリーステークスG1勝ちにより、ストームキャット系の登場となった。5歳になってのG1制覇はストームキャット系の早熟な傾向からは外れるが、3歳時に武蔵野ステークスでカネヒキリを破る星もあり能力は見せていた。また、ヘネシーはダンテ、ハイペリオン、ファラモンド(父ファラリス)、クリムゾンサタン(コマンドー系)、など近頃では珍しい血統の集合体。バッカス君がもし種牡馬になれたら、なんとなくだがトニービンやタマモクロスなどのグレイソヴリン系牝馬との交配が、ストームキャット母の父セクレタリアトが持つナスルーラを刺激して良さそうだ。また、ヘイルトゥーリーズンのインブリードとなるが、サンデーサイレンス系牝馬との相性がどうかも興味がある。よい子が出るようなら、逆の配合だが、ストームキャット系牝馬用の種牡馬として、サンデーサイレンス系の種牡馬を北米に輸出することもがぜん面白くなる。

芝のレースもサンデーサイレンス王朝にややかげりがあるが、ダートの方はさらに多士済々。多彩な血統が現在のサラブレッドを作っており、各生産国でそれぞれ違う血統が伸びていくことが、血統の発展のために望ましい。日本の芝、ダートでも、いろんな血統の競走馬がもっと試されると良いし、日本の至宝サンデーサイレンスの血は、ぜひ世界中に輸出して結果を求めるべきだと思う。

(2/20追記)ひと晩寝て考えたら、ヘネシー氏をサンデー牝馬につけたら評価できるじゃないか、と気づいた。こういうので赤面するのを「ラブレター効果」と呼びます。ま、バッカス君はリアルシャダイ経由でヘイルトゥリーズン入りなので、ヘイルのインブリードが効くかどうかで父の産駒と違ってくるのではないかと思う。

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2007年1月 7日 (日)

サイヤーライン(続き)

ダンツィヒ(父ノーザンダンサー、母パドノム(その父アドミラルズヴォヤージュ))

3戦3勝(ステークス勝ちなし。2歳時新馬5.5ハロン(着差8馬身半)、3歳時馬齢6ハロン(7馬身半)、同7ハロン(5馬身3/4))

デインヒル(父ダンツィヒ、母ラジャナ(その父ヒズマジェスティ))

9戦3勝(3歳時スプリントカップG1・6ハロン(2馬身)、他G3(6ハロン)、2歳時新馬(6ハロン))

 世界の芝コースを席巻するこの親子の戦績はこの程度にすぎない。クラシックレースの成績で種牡馬として選別された訳ではない、というのがミソだ。日本の過去の馬でいうならば、ダンツィヒはメジロエスパーダ(父メジロアサマ)、デインヒルはサクラバクシンオー(父サクラユタカオー)といったイメージだろうか。なのに彼らは代を経てダービーG1馬や凱旋門賞G1馬を出し、また彼ら同様の短距離馬も出し、芝のレースが行われるところでは必ずその国の重要なレースの勝ち馬を出し続け、その国に種牡馬の子孫を残し繁栄している。

 日本のレースを走った馬の中にも、大レースやクラシックには届かずとも、このような才能の片鱗を見せて、種牡馬として大成する可能性を持った馬がまだまだいるのではないかと思う。例えば昨年カワカミプリンセスを出したキングヘイロー(父ダンシングブレーブ)は、勝負運なく大レースは高松宮記念のみだが、種牡馬としては首の高い弱点に目をつぶれば自身の後継馬を出すことも期待できると思う。

 そして、仮にキングヘイローにクラシックレースの上位入線や高松宮記念の実績がなくても、2歳時の成績と血統だけで牝馬を集めることができる状況ができるなら、日本の競馬界にはもっと多様な個性を持ったスターが誕生し、その中で選択されて日本のサイヤーラインが残るのではないかと思う。種牡馬に「クラシックレース又は同等以上のレース実績」という箔がなければ、その仔が売れず、したがって種付け頭数は限られ、やがて消え去る、という現状は残念至極である。アグネスワールド(父ダンツィヒ)はオセアニアに行ってG1馬ワンダフルワールドを出し、ひょっとしたら南半球の重要なサイヤーラインを築くかもしれない。日本ではそういう扱いを受けることができただろうか。

 2歳戦の中で、ニホンピロウイナー(父スティールハート。産駒ヤマニンゼファー、フラワーパークなど)、ダイナサンキュー(父ノーザンテースト。産駒サンエイサンキュー)、などの種牡馬を出したデイリー杯2歳ステークスは注目していい。コーナー2つのシンプルなレースで力のある馬が勝つ場合も多い。2002年の勝ち馬シルクブラボー(父コジーン)は、アドマイヤコジーンが成功しつつあるので、種牡馬になれたら成功してもおかしくはない(かな)。

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2006年12月25日 (月)

有馬記念の感想

圧巻でしたねぇ。感想は前の記事のコメントに書きました。http://mayuriada.cocolog-nifty.com/fun_time/2006/12/post_3515.html#comments

レース後の小島太調教師の「掛かる馬なら世界一」という武豊に対するコメントが非常に印象に残る。

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2006年12月21日 (木)

有馬記念

ポップロック(ペリエ)、デルタブルース(岩田康誠)、ドリームパスポート(内田博幸)、ディープインパクト(武豊)、ダイワメジャー(安藤勝己)。

注目はこの5頭。この10年で5度2着の武豊。他は地方出身騎手と地方騎手と外国人騎手。デルタブルースは小回りが嫌、ポップロックは逆転は無理だろう。したがってドリームパスポートとダイワメジャーが、先行して35秒ジャスト、の期待馬となる。

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2006年12月17日 (日)

有馬記念のディープインパクト

中山と、似たようなコースとして阪神の彼の上がり時計。新馬戦33秒1、弥生賞34秒1、皐月賞34秒0、神戸新聞杯34秒1、有馬記念34秒6、阪神大賞典G2・36秒8、宝塚記念G1・34秒9。直線だけの競馬をしたと思われる新馬戦を除き、コーナーでそれほど置いていかれる訳にはいかない重賞では一度として34秒を切っていない。*「Yahoo!スポーツ 競馬-競走馬名鑑 ディープインパクト」より。

もちろん小回りコースで33秒台なんてどの馬にも至難の業、というだけなのだが、コーナーを6つ回る有馬、阪神大賞典、宝塚の3レースは、上がり時計だけ見ると普通の一流馬のようだ。そして有馬と宝塚では京都の直線ほどリラックスして走れていない動きが思い起こされる。(12/18注:すいません、宝塚記念はコーナー4つでした。)

また、前走のジャパンカップG1ではデビュー以来最低の馬体重。2、3着が3歳無冠馬と牝馬で相手に恵まれたのに、2着馬を0秒3しか離せなかったのはなぜか。体調下降ぎみか。少なくとも、彼はもうジャパンカップ以上には仕上がらないと思う。

昨年のハーツクライを再現する馬がいれば負かすことができるだろう。先行抜け出しで35秒ジャストでいい。のど鳴りつながりでダイワメジャーだろうか?

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2006年12月12日 (火)

プライドの引退

香港カップ2000m・G1を勝って予定通り引退。ハリケーンランを破ってからは超一流の足跡。凱旋門賞G1・2着、チャンピオンS・G1・1着、香港C・G1・1着。かっこいいなあ。最後に必ずあきらめずに伸びてくる姿は印象的。この充実ぶりは大昔でいったらオールアロングのようなものかな(古い)。記事を見たら、なんとデビュー戦は武豊!感触覚えてるだろうか?

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2006年12月 3日 (日)

ディープインパクトの最終戦

もはや国内に敵がいないのはわかったので、香港カップG1でプライド姐さんを負かしにいけばいいのに。充実のダイワメジャーを有馬記念で負かすことより、凱旋門賞G1で先着された馬を香港で負かすことのほうが興味がわく。勝てばG1・3勝馬となり、エイシンプレストンと並ぶ。

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2006年11月25日 (土)

ジャパンカップG1

英仏の競馬に比べたら、古馬(牡)57キロなので、古馬に勝ってくださいというレース。ユキノサンロイヤル以外は全馬が前走より斤量が減っている。

前2走で着順を上げてここに臨むのは4頭。うち3頭は牝馬。牡馬スウィフトカレントがまた2着にこないとも限らない。ディープインパクトが最も強さをみせつけるのは3000m級だが、府中の2400mなら問題ない。その1,2着。ウィジャボードは、エレクトロキューショニストを挟んだ比較で、ハーツクライには負けないと思う。メイショウサムソンが掲示板。

(11/26追記)ウィジャボード嬢は気になるけど、国粋主義者としては買わないのさ。石橋君、明治のラグビーのように「前へ!!」

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2006年11月20日 (月)

パート1競馬国入り

本日のビッグニュース。来年からは実際のレースレーティングに基づいて格1~3が決められるので、どうやらJRAさんの自称格付けも終了することだろう。さて以下は具体的にどうなるのだろうか?

1)現状では、外国調教馬、外国産馬、地方競馬所属馬に門戸が狭く、自由にレースを選択できない。レーティングと優先競走による選択程度で出走できるようになるのか?

2)外国に発祥する法人馬主、具体的にはダーレー・ジャパン・レーシング。JRAさんは馬主として許可するのか?

3)東京優駿(日本ダービー)等の3歳限定競走は現状ではおそらく格付けを獲得できない。JRAさんとマスコミは、ちゃんとG外競走と称するだろうか?

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2006年11月19日 (日)

ウィジャボードの楽しみ

ウィジャボード(父ケープクロスその父グリーンデザートその父ダンツィヒ、母セレクションボードの父系はチューダーミンストレル系)

3歳に凱旋門賞G1で3着すると、柔らかいフランスの馬場には見切りをつけ、アメリカ、イギリス、日本、香港、ドバイの硬い馬場を転戦する。今年のエクリプスステークスG1までは57キロを超える斤量のレースを使われなかった。3、4歳時に5戦ずつしかしていないのに対して、今年はジャパンカップG1が9戦目。ということは本格化して、かつよほど体調が良いのだろう。昨年のJCにしても3着馬からハナ、クビという好走で府中の2400mは大丈夫。今年はデットーリで、斤量55キロも前走から1キロ減だ。

2000~2400mでデヴィッドジュニア(父プレザントタップ)、シロッコ(父モンズン)、エレクトロキューショニスト(父レッドランサム)等と勝ち負けを続けていて、とても牝馬の戦歴ではない。ヨーロッパのこの距離が実は層が薄いのか、今年のこの馬が偉大すぎるのか、JCで答えが出るだろう。

この後香港カップG1でかのプライド(父パントレセレブル=読み変更)とのトップスター対決が予定されていて、これは見もの。戦績を見れば、ウィジャボードがプライドよりやや上のように思えるが、プライドの伸びはどのレースも印象深い。香港に行きたいね。

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ディープインパクトの失格

池江泰郎厩舎は日本中央競馬会(以下JRA)さんの1セクションではなく、池江調教師は個人事業主なので、ディープインパクトの禁止薬物反応による失格は、池江調教師の管理不行き届きに全ての責任がある。この場合の被害者と被害内容は、馬主の金子真人ホールディングスさん(賞金を逸した)と、武豊騎手(同じく賞金を逸した)。また、遠征に要した費用をJRAさんが負担しているのなら被害者とみなされるかもしれない。被害とみなさないのは、ディープインパクトの種牡馬価値の下落、武騎手が捨てていった日本での騎乗機会、JRAさんのイメージダウン、競馬ファンの失望など。

ニュース記事に基づくと、せきの薬のふりまかれた寝藁を総取替えをしない判断を現場にさせた調教師の管理は甘すぎる。主催者が違えばルールが違う、それを知っていての処置とはとても言えない。個人事業主としての自覚も反省も足りない。通常のルール違反に対する社会的制裁は、職がなくなることである。

オーナーさん、オブライエン厩舎に移して”キングジョージ”を目指すのはどう?

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2006年11月11日 (土)

国際スポーツ関係者の責任

<デルタブルースの競馬場検疫希望に、国内のレースに出走意志がなければ競馬場に入厩できない内規を理由に拒むJRA。>

馬券を売れないレースに出られても意味がない、とする主催者は見苦しい。デルタブルースは香港ヴァーズG1を勝って環太平洋にさらに名を轟かせて欲しい、と思う。国際的活躍が国内戦に目を向けさせる大きな魅力になる、というスポーツの本質がわからない人たちは、そろそろ単なるレース主催者としてひっこんでいてもらいたい。

ジャパンカップG1と香港カップG1を連勝したらボーナス、とかやればいい。英チャンピオンステークスG1とあわせて3連勝したらボーナスの倍付けとしたら、プライド級が相当やってきて凱旋門賞G1はチャンピオン決定戦の歴史に幕を閉じるだろう。アジア、オセアニアの競馬が欧米からもっと良馬を引き寄せる流れを作り出す、そのくらいの意気込みでワールドワイドスポーツを行って欲しい。少なくともオーナーと調教師と競馬ファンの多くはそう考えている。

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2006年11月 8日 (水)

オセアニアの競馬

知らない間にデルタブルース(父ダンスインザダーク)君がメルボルンカップG1を勝ちやがって。おめでとうございます。コーフィールドカップG1の結果と合わせると、長距離ではJRAさんの芝コースで活躍した馬はオセアニアでも大丈夫、OKでしたね。その逆も以前のベタールースンアップやホーリックスのジャパンカップ勝ちがあり、香港を含め、良き環太平洋のライバルと言える。

アグネスワールド(父ダンツィヒ)産駒のワンダフルワールドが短距離戦のG1を勝っているので、日本からオセアニアという流れが今後の注目。日本が決してサイヤーラインの終点でない確実な根拠になる。

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2006年10月30日 (月)

マイルチャンピオンシップG1の登録馬(続き)

結局イギリスのコートマスターピースと、アメリカのアラゴーンの2頭になった。アラゴーンは保留なので1頭だけになるかも。ブリーダーズカップマイルG1に比べると魅力に欠き、香港マイルG1はレース間隔がBCから適切なのでそっちに回られ、とそんなことになるのだろう。

コートマスターピース(父ポリッシュプレセデントその父ダンツィヒ)は前走クインエリザベス二世ステークスG1を3着。ジョージワシントン(父デインヒルその父ダンツィヒ)がその時の勝ち馬なわけで、この馬がヨーロッパのマイル路線とのものさしになるかどうか?父ポリッシュPの産駒ではピルスツキがジャパンカップG1を勝っているので、ダンツィヒ系として日本では1600mで大丈夫かという変な見方もできる。そのくらいがマイルチャンピオンシップG1の興味になってしまった。日本の馬には魅力を感じない。強いてあげればアグネスラズベリ(父エアジハード)。

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2006年10月26日 (木)

天皇賞

古馬2トップは海外の競馬でここはスキップ。3歳のトップが菊花賞をパスする状況にはまだならず、そうなると牝馬の出番は当然。今後海外遠征が多くなれば必然的にこの傾向は強まる。スイープトウショウ(父エンドスウィープその父フォーティナイナー、母タバサトウショウその父ダンシングブレーヴ)とダンスインザムード(父サンデーサイレンス、母ダンシングキイその父ニジンスキー)、この2頭が獲得賞金の1、2位。ワンツー期待。

また菊花賞を避けた3歳がどの程度か、ということだが札幌記念のメンバー程度を破ってもいばれない。

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2006年10月22日 (日)

菊花賞の感想

石橋騎手の「力は出し切っている」という言葉はただの敗者の弁にすぎない。武幸四郎騎手のインタビューを聞いたあとでは、メイショウサムソンは鞍上の緊張を受けて、最初から最後まで緊張して走っていたように思える。3000mは騎手で決まる。外目のコース取りもがっかりした。本日は最良のパートナーではなかった。

したがって巻き返しは充分。エルコンドルパサーの仔のソングオブウインド及び2-4着馬は揃ってジャパンカップG1に出走すれば楽しみだ。ニエル賞G2から凱旋門賞G1と同様、菊花賞からJCは三歳の王道。どれもチャンスがあるだろう。

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2006年10月15日 (日)

マイルチャンピオンシップG1登録馬

え、うそ、という登録馬。クインエリザベス2世ステークスG1勝ち馬のジョージワシントンとそのレース6着で(2着はウソ)でジャックルマロワ賞G1、ムーランドロンシャン賞G1勝ち馬のリブレッティスト。この再戦が京都で見られるのなら凄い。香港マイルG1と近い時期なので安田記念G1勝ち馬ブリッシュラック他の香港馬が登録してないのが残念だが、もしいたらまさに「リアル・マイル選手権」ではないか。ホントにブリーダーズカップ・マイルG1に行かないのかな?ジョージワシントンが勝てば、ヨーロッパチャンピオンのだめ押し。リブレッティストが雪辱すれば肉薄する。

(他の登録馬)「アイヴァンデニソヴィッチ」はないんじゃない。彼はソルジェニーツィンのノーベル文学賞受賞作『イワン・デニーソヴィッチの一日』からの命名だと思う。

ジャパンカップG1もプライドが登録してる。チャンピオンステークスG1勝ちおめでとう。彼女は肉眼で見たい。英チャンピオンSの勝ち馬なら固い馬場に対応できる。ピルスツキがジャパンCに勝っている他、ネイエフがドバイシーマクラシックG1を勝っている。

文中の馬は、ジョージワシントン(父デインヒル母Bordigheraその父アリシーバ)、リブレッティスト(父ダンツィヒ母Mysterialその父アレッジド)、プライド(父パントルセレブル母Specificityその父アレッジド)、ブリッシュラック(父ロイヤルアカデミー2母ワイルドヴィンテージその父アリシーバ)、イワンデニーソヴィッチ(父デインヒル母ハリウッドワイルドキャットその父クリスエス)、ネイエフ(父ガルチ母ハイトオブファッションその父バスティノ)。読み方がわからない馬名はアルファベットのまま。

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2006年10月12日 (木)

ディープインパクトの種牡馬入り

海外に売れば良いのに。そのほうがこの馬にとっても可能性が広がる。日本にどれだけサンデーサイレンスばかりいると思います?

(追記)逆の見方。仮に彼がストームキャット(父ストームバード)の牝馬との和合性を示したとしよう。日本にいる限りはストームキャットの牝馬はいるかいないかしらない。たまたま彼のために輸入した牝馬1頭がいて、彼との配合で生まれた仔が走ったとしても、ただそれだけ。彼が継続的な、代を経ての成功を示すためには、(以下10/13訂正)日本で多数を占める父系と、すでに日本でファミリーを繁栄させている牝系との和合性を示す必要がある。

 ところが彼をアメリカに輸出すれば、ストームキャット牝馬は恐らく選びきれないほどいるだろうし、タバスコキャットをはじめとするストームキャットの仔の牝馬にもいくらでも配合できて、それだけ成功の度合いが高まるだろう。

 なんとなく、この辺りに日本にサイヤーラインが育まれない真の理由があるような気がする。

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2006年10月11日 (水)

デルタブルースとポップロック

コーフィールドカップG1は2400mのハンデ戦。昨年は52キロのレイリングスが勝ち、54キロのアイポッパーが2着。なんとなーく目黒記念のようなレース。目黒記念も以前は秋の天皇賞の重要なステップレースだったし。ハンデも遠征とコース不慣れのハンデまで考慮してるのかな、と考える。

デルタブルース(父ダンスインザダーク、母ディクシースプラッシュ(その父ディキシーランドバンドその父ノーザンダンサー)は春の天皇賞以来5か月半ぶりでレースの約2週間前に渡豪。普通にここは本番のメルボルンカップG1・3200mハンデ戦への足慣らし。それにしてもハンデ戦でG1というのはアメリカにしてもオセアニアにしても多いが未だに理解できない。この馬は休み明けは5着から入るので、5着かな。

ポップロック(父エリシオ(その父フェアリーキング)、母ポップス(その父サンデーサイレンス)4、5月に4連勝でここに臨む。休み明けはそんなに苦にしない。そのために55キロくらい背負うかもしれない。そうなると、勝ちは難しい。

昨年引退した大ヒロイン・マカイビィディーヴァ(父デザートキング(その父デインヒル))は逆に日本に遠征してきてオープン特別と春の天皇賞とも7着だった。直線で伸びず、芝とレースのペースが合っていない印象があった。

オーストラリアの芝コースが日本とどの程度の違いなのかは、昨年のアイポッパー2着と今年のレースの結果を待って考察してみたい。ちなみにアイポッパーはダートの勝ちがあり(1勝)、デルタブルースとポップロックにはない。

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2006年10月 4日 (水)

凱旋門賞G1の感想(続き)

一般受けしなさそうな感想。

1)ディープインパクトや武豊騎手のファンではない。直線でレイルリンクが再び並びかけてきたときに、「抜け!」と思った。いつも後続を引き離して涼しげに勝つ馬は、こういうレースでは後ろから来た馬に差されるべきだ。また、このばたばたの状態でも勝ってしまうと、「ディープインパクトくらいの強さが凱旋門を勝つための第一条件だ」という誤解が世間に生じる。そうならなくて良かった。ただ、彼は抜かれてもレースを捨てていない。着差はわずかだ。だから偉大な馬だと実感する。好みは2着の牝馬プライド。

2)レイルリンクの抜け出しに迫力はやはり感じない。このまま引退か、の記事が流れるのも凱旋門賞勝ち馬の看板を守る必要からだろう。この馬の能力の限界はファーブル調教師が良く知っている。彼はディラントーマス他同世代間での争いを避けた馬である。この程度の馬で凱旋門賞を勝てるのだから、日本の馬も「柔らかい路盤」に対する適性を見極めてつれて行けば良い。日本の「柔らかい路盤」とはすなわちダートコース。3歳でジャパンカップG1を勝つか同程度の能力を発揮した馬で、ダート重賞勝ちがあればフォワ賞G2の2週間前に渡仏して2走目を本番とすればいい。ポイントは2頭以上日本馬が出てフランスのマークを外すこと。関連記事・フランスの馬場と日本のダート競馬http://mayuriada.cocolog-nifty.com/fun_time/2006/07/post_9dba.html

3)凱旋門賞まで終了して、中央競馬の中長距離路線の延長線上にあり目標とすべきレースはキングジョージ&クインエリザベス・ダイヤモンドステークスG1と認識する。香港もシンガポールもドバイも全て中央の芝経験が生きる。アスコットもヨークも例外ではない。イギリスの芝の路盤は固く、レースに影響を与えるのは芝の長さではなく路盤の固さということも今回実感した。それらの頂点がキングジョージ。ハーツクライのマークから脚をためていたことが最後の爆発的な末脚につながったとしても、ハリケーンランの勝った今年のレースは見た中でベストレースである。ハーツクライのとった、手元で調教して2週前に渡英する方式も今後の参考になる。

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2006年10月 2日 (月)

武豊のコメント

、「直後で言いにくいですが、きょうはいろいろ問題があった」「力を出し切って負けたなら、ディープより強いのが世界にいたんだ、と言えますが……」と不完全燃焼を強調した。[読売新聞社:2006年10月02日 14時16分]

なんだろか?

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凱旋門賞G1の感想

ディープインパクトを正面から撮った直線の映像、苦しそうな表情で頭を上下に揺らし少しでも前に出ようとする姿が全てを物語る。横からの映像、完歩も小さくなっている。ディープインパクトは、この競馬で今までにないレース中のストレスを経験したと思う。そのような状態でハリケーンランを振り切ったのは底力と調子の良さ。結果として、入厩して2年半のうちの2か月だけフランスの柔らかい路盤を経験しただけでは勝つまでの対応はできなかった、と考える。それで3着だから馬の資質と血統と池江調教師の調教技術は最上級に評価されていい。もし馬の状態が良ければ英チャンピオンS・G1を使ってくるのはどうだろう。準備期間とステップレースでの調整があればロンシャンでもチャンピオンはこの馬だったと認識されるのではないか。

NHKの中継で、岡部幸雄元騎手の「まだまだッ!」の叫び、まるで岡部がレースに乗っているのか、という迫力、絶妙のタイミング。この一声を拾ったこと、NHKの中継の勝利。

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2006年10月 1日 (日)

凱旋門賞G1を見るポイント

(人間の話は思惑がからんでいて真意がわからない上に話している本人も正確な点を把握しているかどうかあやしい。だから無視。)

ディープインパクトをおさらいすると、菊花賞の直線と宝塚記念G1の返し馬終了前の気持ち良さそうに馬場のことは何も気にせず走る姿・表情がこの馬本来の姿で一番力を発揮できる(している)走りだろうと考える。したがって本日の中継で返し馬が見られればそれが一番の注目。宝塚と同じリラックスした状態なら、直線で力を発揮できる。また、宝塚の直線は菊に比べれば頭の上下動が大きく、小回りコースで気を使っていたと推定するが、本日はその心配はない。むしろレース中の駆け引きによりストレスがたまる方が心配。直線はとことん長いから最後方からゆっくりと追走が楽でいい。

キングジョージ6世&クイン・エリザベス・ダイヤモンドステークスG1と凱旋門賞の関連はほとんどない。その要因は、1馬場の違い、2凱旋門賞は成長する3歳に比べて古馬に不利な斤量、この2点が考えられる。よって固い馬場が得意と思われるハーツクライがハリケーンランと接戦したからといって、それをものさしにディープインパクトはハリケーンランをちぎって勝つとは即断できない。またレイルリンクが3.5キロ差を利して上位人気古馬をまとめてかわさないとはいえない(過去の3歳馬は皆そういう風にして勝ってきている)が、この馬では迫力不足。

これまでのレースの迫力という点から順位をつけると、1ハリケーンラン2ディープインパクト3シロッコとプライド。ただ、シロッコを早めにかわし先頭に立つディープインパクトをハリケーンランはつかまえきれないんじゃないか?だんだんそんな気になってきた。

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2006年9月29日 (金)

凱旋門賞G1出走の8頭

ディープインパクト(父サンデーサイレンス)。直前追いきりの画像がないのが残念だが、1週前より上昇のコメントなので、アスリートとして準備は整った模様。ロンシャンの芝も調教により問題なくなったと考える。さてレースでは2400mをびっちりとハリケーンランにマークされ、シロッコが先にスパートする展開だろう。それらを全く無視した・ダンシングブレーヴのような勝ち方が見たい。武豊なら馬がこわれても勝利を優先するだろう。

シロッコ(父モンズン、~ブランドフォード系)普通に考えると、柔らかい芝の馬場で今のこの馬を差せる馬はいない。

ハリケーンラン(父モンジュー)。父同様、世界一のマーク屋。ディープインパクトのスパートについてこられたら真っ青になる。

下記理由により、レイルリンク(父ダンシリ、その父デインヒル)が2400mで活躍しても不思議ではない。彼はすでにステイヤーである。この距離での勝ちパターンをマスターしているし、がまん強い。また、前走より斤量が減るのもいやだ。ただしレースに迫力は感じられない。

(理由の推定)凱旋門賞G1とエプソムのダービーS・G1の2大レースを、2400mの競馬の頂点とした英仏の競馬が潜在的に持つ要因がデインヒルの血統の持つ素質を、ステイヤーとして開花させていると推定する。逆に、調教と競走において日本的要因と接すると、デインヒルはスプリンター・マイラーとして開花する、ということなのだろう。デインヒルが世界血統として優れて成功しているのは、どの国においてもその国独特の要因と接すると、素質の一端が開花して一流馬を作ることによる。

同様の背景はプライド(父パントルセレブル)も同じ。凱旋門賞馬パントルセレブルは日本にショウナンパントルというスプリンターしか残さなかったが、英仏的要因と接すると極めて牝馬らしいステイヤーを作るのだろう。最後まであきらめないで伸びる気持ちの強さは脅威。

シックスティーズアイコン(父ガリレオ、その父サドラーズウェルス)セントレジャー経由でここを勝つようならアレッジド(父ホイストザフラッグ)以来だろうか?ラストでプライドと共に伸びてきても、プライドの方が切れる。

ベストネーム(父キングズベスト、その父キングマンボ)フランスダービー2着、アイリッシュウェルズ(父ポリグロート、父系未調査)フランスダービー6着。フランスダービー馬ダルシ(父ポリッシュプレセデント、その父ダンツィヒ)が出ないここではさらに格下。

(まとめ)ディープインパクトがいなければ、シロッコのねばりをハリケーンランが脅威の末脚でゴール前かわして2連覇。馬場の中央をディープインパクトが飛んでくることを期待。(了)

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2006年9月27日 (水)

(創作)凱旋門賞G1、乗り替わった田原成貴の勝利騎手インタビュー

---田原さん、凱旋門賞制覇おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。

「ありがとうございます。正直、馬がこわれるんじゃないかと思ってたんで、無事走ってこれて良かったです。」

---歴史に残る、日本馬の勝利になりました。

「それはね、あんまり意識しなかった。ただ、前に蛯名騎手がモンジューに直線差されてるので、その子におんなじような形で、逆に今度は突き放せればいいな、と考えてました。」

---ライバルと考えていたのはそのハリケーンランですか?

「そう。強い馬がそろっていたけど、あの馬のキングジョージは並じゃない。並ばれてあの脚を使われたら勝ち目ないな、と。ただ、あの馬前走では、つかまえ切れないと見たら最後おとなしくなっていた。だから、鬼脚をくり出された時にがまんできれば勝ちがあると思いました。」

---シロッコも前走強い勝ち方でしたが。

「今日の馬場は柔らかくはないから、どっちかと言えば牝馬のプライドがビュッとくるのが怖かった。」

---逃げるのは予定通りですか?私たちはびっくりしたんですが。

「うん、出たなりで行こうと思った。スタートが良ければ行こうと。ただ出があんまり良くない馬だから、後ろからついていって直線勝負になるだろうと。」

---それが出ムチを入れました。

「返し馬の時わかったのが、この馬の状態。この馬場を走るギリギリの体だと思った。それで、もしも後ろからビュンと行ったら、勝てるかもしれないけど、ぶっ壊れるだろうな、と。だからできるだけ負担なく勝てるようにと、とっさに切り替えました。」

---まるで最後の直線で見るような脚でハナを切りました。押さえがきかなくなるのでは、という不安はなかったですか?

「全くわかんない。だって初めてだから。最初は馬が怒って走ってた。でも100m行く間に落ち着いて、そこで今日はもらったと思った。」

---武豊騎手から何かアドバイスはありましたか?

「いや(笑)、成貴さんにまかせます。どうせ何言っても聞かないでしょうから、って。」

---その武騎手に何か一言。

「オレが空いてて良かったよ。」

---日本のファンの皆さんにメッセージを。

「ジャパンカップ、有馬記念で世界チャンピオンのディープインパクトを実感して下さい。僕は乗りませんけど。」(了)

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2006年9月25日 (月)

ディープインパクトの変化

(推論に次ぐ推論)

(その1)”キングジョージ”G1でのハリケーンランとフォア賞G1でのハリケーンランの走り方の違い。前者は直線でハーツクライをかわすときに前足を豪快に高く上げてかき込むような走り方だが、後者はそうでもなく足を前に伸ばしているように見える。これは、「ロンシャンの馬場に比べてアスコットの芝が短く固いために足のぬけが良く、前足が上まで上がってしまう」からだとまず推定してみる。

(その2)足を前に伸ばして走るディープインパクトは1週前の追い切りでもそのように走っていたが、その2~3日前のダートでの調教では、”キングジョージ”のハリケーンランのように前足を高く上げてかき込むように走っていた。これは、シャンティイのダートが(日本のダート馬場と違って)足のぬけが良いことからくるものと推定。

(結論)1週前の現在で、ディープインパクトは「ロンシャンの馬場を意識した」走法に変ってきており、結果シャンティイのダートでは(余分な動きとも言える)かき込むような動きになっている。

(追加)芝での頭の上下動もロンシャンでのスクーリング時より少なくなってきており、改善は明らか。

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2006年9月17日 (日)

志摩直人

(14日逝去)

京都にいたとき、正月のラジオで紅梅賞の予想をしゃべっていた。「(とにかく)ここを勝つ馬がラフオンテースに次ぐ馬になるでしょう」ラフオンテースは前年の3歳(現2歳)チャンピオン牝馬にしてアイドル。2月のきさらぎ賞までお休みなので姿は見られず、「ラフオンテース」という単語が電波にのって流れるだけでうれしかった頃。

感情のおもむくままに話されるんだけど、でも馬が主人公、それをとってもわかってた人。競馬に対する敬意を感じる一人。

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ディープインパクトの走り

JRAさんのページでスタート直後と4コーナー手前からの映像が見られるので、ダービー以降を見ての感想。

彼が一番リラックスして走っていると思ったのは天皇賞、菊花賞。判断基準は直線での首の柔らかさ、頭の上下動のなさ。距離がやや短いレースでは頭の上下動は他の馬と大差ないように見える。してみると有馬記念は2500mあってもコーナーを6回も回る窮屈な競馬なので、本人はつらかったのかなとも思える。こう書いてみると、大~きなコーナーを2回まわるだけの凱旋門賞G1はのびのび走れそうでいいね。

本日の情報によるとロンシャンのスクーリング以降動きが一変したそうで、期待しましょう(netkeiba.com)。ただ、スクーリング前にも「順調」とか「今週にでも使える」とかあったのに、今回は「反応が非常によくなりました」とは何なんだろ。ちょっと今までの表現が好意的すぎではありませんか。

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2006年9月14日 (木)

ロンシャンのディープインパクトの追い切り

ゴールポストまで頭を(普通の馬のように)上下させていたので、馬場を確かめながら走っているように見えた。少なくとも菊花賞の直線や宝塚記念G1の返し馬終了時の(馬場を全く気にせず)気持ち良さそうに走る様子とは違っている。首すじの発汗はいつもあんなもんだろうか?馬としては、馬場を確認しながらの全力疾走、だったように思う。1回走ってみて本人は馬場の具合を覚えたことだろう。シャンティイの調教はロンシャンにつながるフットワークを要求するだろうから、レース当日には馬場をこなした上での全力疾走が可能かもしれない。

しかし、2400mのレースは調教とは違う。2400mを最初から最後まで追い切りのような気の使い方なら最後の脚はない。調教での改善が必要だ、ということが今回分かったので、あと3週間の時間で準備できるかどうか?がポイント。

ライバルは、ロンシャン実績のある馬か、エプソムのダービーG1で2着以上の実績を持つ馬、ということが凱旋門賞G1の歴史から読み取れる。恐らくこの2つのレースがヨーロッパの競馬を作っている。サドラーズウェルスの系統に代表されるヨーロッパの重厚な血統はこの2つのレースで真価を発揮する。ハリケーンラン牡4歳(父モンジュー)に加えて、ニエル賞G2勝ち馬レイルリンク牡3歳(父Dansiliダンシリ?=デインヒル=ノーザンダンサー系)とヴェルメイユ賞G1勝ち馬のマンデシャ牝3歳(父デザートスタイル=デインヒル系)などがライバル候補だが、今年の3歳最強と目されるディラントーマス牡3歳(父デインヒル)が”キングジョージ”に続きここも回避を決めたように、3歳牡馬のレベルは低いと考える。また近年牝馬の好走例はなく(20世紀末のアーバンシーまでさかのぼる)、マンデシャによる番狂わせはあまり想像できない。この2頭ならやはりシロッコ(父モンズン)が上だろう。

追記 フォワ賞G2の映像http://www.youtube.com/watch?v=kFBUrtLSku8 シロッコ、ハリケーンランの「これぞステップレース」という素晴らしい前哨戦。この2頭に対して4か月ぶりで大丈夫? (同じページで”キングジョージ”も見られるけど、直線の攻防は何度見ても鳥肌が立つ。これは世界一のレースだし、ハーツクライは世界3位だよ)

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2006年9月13日 (水)

吉永正人

ダービーのモンテプリンス。素晴らしい逃げをうったサクラシンゲキを競り落とし、ゴールまでの一人旅。もう、勝った!と映った。その直後、信じられない決め脚で郷原のオペックホースが並びかけ、かわしてしまう。菊花賞、横綱相撲で先頭に立ったモンテプリンスは今度は内から田島良保ノースガストの抜け出しを許す。5歳(現4歳)秋の天皇賞、加藤和宏ホウヨウボーイと首の上げ下げ。盛山アナウンサー「坂を上がって無冠の名馬モンテプリンスが先頭だ!」 しかしハナ差届かず。徹底して先行し、直線抜け出しては差される。吉永正人は頑として自分とモンテプリンスの戦法を変えようとはしない。

そして6歳(現5歳)春の天皇賞。全く同じ戦法で先頭に立つ。杉本アナウンサー「今日は大丈夫だ、今日は大丈夫だモンテプリンス」 吉永正人はしんがりからの強襲を言われることが多いけれど、そうじゃない。「この馬にはこれなんだ」と気づいたら、徹底的にそれをやったということ。その、自分の感覚を信じる強さを尊敬した。

ミスターシービーの個性に吉永が気づいたのは3歳(現2歳)暮れのひいらぎ賞。出遅れて後ろからまくっていってウメノシンオーに届かず2着。「こいつのことがわかったような気がするんだ」(『気がつけば騎手の女房』吉永みち子) 以来しんがり追走から4コーナーまくりは引退まで続く。5ハロンだけ競馬ができる馬は三冠と天皇賞を勝った。

(『気がつけば騎手の女房』)みち子夫人との結婚をみち子夫人のお母様が許さない。「西野先生もあきらめた。私もあきらめた。だが吉永があきらめなかった。」そして吉永正人はお母様に会い、ムチを置いて言う。「ナタで私の頭を叩き割ったらあなたは人殺しになってしまう。このムチで好きなだけ叩いて下さい。」(文章間違いご容赦) これだ、と思った。

吉永正人の話をしながら酒が飲みたい。(追記 9/11逝去)

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2006年8月28日 (月)

フランスのディープインパクト

注目はこの馬がフランスの、ロンシャンの芝をこなせるかどうかなのだが、今のところ情報量が少ない。JRAさんのページの「今日のディープインパクト」を見るとキャンターで下を向いて走る遠景しかなく、よく分からない。彼が宝塚記念(G1)の返し馬を終える前の、頭を水平に動かさず走る姿を見せていれば良いけれど。

早いうちにロンシャンに連れて行ってスクーリングできないもんだろうか?

8/28追記 9/13にロンシャンで追いきり予定とのこと。画像が見られればいいね。

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2006年8月 9日 (水)

競馬に関する言葉(続き)

「ここにはおいしい料理もワインもある。およしなさいよ、競馬なんか」(野平祐二調教師。フランスの調教場か競馬場でのセリフ)

これよね、と思う。自分の職業に対して、このシャレた感覚。気取ったセリフがぜんぜん嫌味たらしくなく、かっこ良い(野平祐二だから)。こうありたい、と思う。全然違う表現方法で同じ効果を出したいな。(忘れてくださいね)

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2006年8月 4日 (金)

ハーツクライの”キングジョージ”

JRAの映像で本日観戦。スタート後とゴール前だが、ハーツクライはホント良く走ってる。このようなコースの慣れの差と、ルメール騎手のコメントの「4か月振り、」くらいの差にしか見えなかった。確かに最後疲れている。気力に脚力が追いつかない。残念だけど、彼と前の2頭の走りにぞくっとした。これがG1だと思う。

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2006年7月31日 (月)

”キングジョージ”

くそっ。

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2006年7月28日 (金)

”キングジョージ”枠順

1 エレクトロキューショニスト (牡5、英・L.デットーリ)

2 エンフォーサー(牡4、英・M.ドワイヤー)

3 ハーツクライ(牡5、栗東・C.ルメール)

4 ハリケーンラン(牡4、仏・C.スミヨン)

5 チェリーミックス(牡5、英・K.マケヴォイ)

6 マラーヘル(牡5、英・R.ヒルズ)

なんと3歳はいなくなった。それだけハーツクライ、ハリケーンラン、エレクトロキューショニストの3頭が抜けている。エンフォーサー、チェリーミックスを早めにかわしたハーツクライの逃げ込みがつかまらないことを信じよう。短波ラジオを調達することにします。

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2006年7月26日 (水)

”キングジョージ”登録馬

(馬名はJRAホームページから転載)

ベレノス(父知らない 牡4歳)

チェリーミックス(父リナミ(リファール系)牡5歳)2004年凱旋門賞(G1)2着(パゴ1着)

エレクトロキューショニスト(父レッドランサム 牡5歳)

エンフォーサー(父エフィシオ(フォルリ~ハイペリオン系)牡4歳)コロネーションカップ(G1)3着(シロッコ1着)

ハーツクライ(父サンデーサイレンス 牡5歳)

ハリケーンラン(父モンジュー 牡4歳)

マラーヘル(父アルザオ 牡5歳)昨年のインターナショナルS(G1)を3着(エレクトロキューショニスト1着、ゼンノロブロイ2着)

ソーピーデインジャー(父ダンツィヒ 牡3歳) 前走2400mG2まで3連勝。

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2006年7月23日 (日)

”キングジョージ”ハーツクライのライバル

エレクトロキューショニスト(父レッドランサム=ヘイルトゥリーズン系) 橋口調教師が「一番気になる」としている馬だが、大丈夫、英仏の2400mのG1では彼は足りない。斤量をこなしているが、それはイタリアのG1か2000m。

ハリケーンラン(父モンジュー=サドラーズウェルス系) カンカン泣きに期待。も一つ、21世紀の”キングジョージ”は前走ジャパンカップ(G1)で年明け初戦だったゴーランを除き、全て前走を勝っているが、この馬は前走2着。

ディラントーマス(父デインヒル=ダンツィヒ系) 出ればこわい3歳馬。アイルランドダービー(G1)からの連勝は多数。

ウィジャボード(父ケープクロス=ダンツィヒ系) 勝負付け済み。前走も敗退。

ペイパルブル(父モンジュー) ディラントーマスに次ぐ3歳馬。前走G2ながら圧勝。ただしいきなりこの馬が勝つほど今年の”キングジョージ”は手薄なメンバーではない。

ハーツクライ(父サンデーサイレンス=ヘイルトゥリーズン系)は1週前の状況も良さそうで、負かされるとしたら斤量と(出走した場合に)3歳ディラントーマスか。

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ブラックタイド

初ダートは0.7秒差の7着。池江調教師の談話は「慣れないダートを走らせて馬にはかわいそうなことをしました。」

このレースで判断したら、ご兄弟に失礼。

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2006年7月19日 (水)

ブラックタイドのダート戦

ディープインパクトの全兄ブラックタイドが23日のダート1800mオープン(関越ステークス)で復帰する。共に父サンデーサイレンス、母ウィンドインハーヘア、母の父アルザオ(その父リファール)。

血統はこういう場合の評価に使うべきだろう。この兄が復帰戦でダート競馬に達者なところを見せれば、(兄と弟とは違うけれど)先日の推論に基づき、ディープインパクトがフランスの馬場をこなせる可能性がでてくる。ブラックタイドは2年以上のブランクなので、勝てば文句なしだが、負けた場合でもダートが上手だったら大丈夫。レース後の談話も注目。

7/20余談 「ウィンドインハーヘア」とは、

風は君の髪を撫でて (「君がいなければ」佐野元春)

てな感じだろうか。いいな。

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2006年7月13日 (木)

フランスの馬場と日本のダート競馬

タイキシャトル(父デヴィルズバッグ)は安田記念の後、2か月後のジャックルマロワ賞(G1)に連れて行って1着。馬場を苦にした、という情報はないので彼のフットワークでこなせたのだろう。

タイキシャトルの戦歴で目立つのがダートを得意としていたこと(3戦不敗)。重賞勝ちもある。ヒントはこれ。日本の芝コースとダートコースで共に一流を証明した馬ならフランスに行って通用するフットワークを持っている、という推定はどうだろう。タイキシャトル以外にこの傾向にあてはまる馬はいただろうか?

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ラフオンテースのこと

昭和52年生まれ、父フィルモン母コマンチ(その父ムーティエ)、布施正厩舎、主戦騎手岩元市三。

(彼女の略歴)馬名はフランスの寓話作家ラフォンテーヌの誤記。フォンテーヌは「泉」の意。2歳の小倉でデビュー、5連勝して阪神三歳ステークスに牝馬の身で優勝(当時は牡牝混合。レース名も数え年齢表記)。そのような活躍をしたせいか、馬名は変更されなかった。

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2006年7月 8日 (土)

競馬に関する言葉(続き)

「これほどの名馬に軽い印はかえって失礼。だから無印」(松沢俊夫。昭和58年秋の天皇賞のラジオの解説で、有馬記念と春の天皇賞を勝っているアンバーシャダイについて。)

ここには、アンバーシャダイに対する敬意、ひいては競馬に対しての敬意があり、そして、予想はそれとは全く別なのだという、プロフェッショナルの自信がある。当時そこまで考えてはいなかったが、松沢俊夫のこの毅然としたスタンスが好きで、その予想が載っている競馬研究を買い続けていた。専門家の予想は、読者がそれに納得した時点で完結する。決してレースを待つ必要はない。

レースはスポーツ。最近の競馬との関わりはそこまで。

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2006年7月 6日 (木)

ハリケーンランは斤量に敏感?

サンクルー大賞典(G1)でハリケーンラン(父モンジュー)が6歳牝馬のプライド(父パントルセレブル)に頭差で敗れてニュースだが、彼が58キロでG1を勝ったことがない点は今後の参考になりそうだ。

馬場はやや重発表(参考http://csx.jp/~ahonoora/hurricane_run.html)で、着差はアタマ。初の左回りでもあり、キングジョージ6世&クインエリザベス・ダイヤモンドステークス(G1)に向けての試走として問題にはならない。

ただし、彼がしょってきた斤量は56キロから58キロで、過去のG1・3勝は56、57キロ。

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2006年6月25日 (日)

凱旋門賞(G1)と日本の競馬

ディープインパクトが凱旋門賞(G1)で全力を出し切れるか、について

(最近の結果)98年サクラローレル、前哨戦で脚を痛めて帰国。99年エルコンドルパサー、長期滞在して凱旋門賞は4戦目で2着。02年マンハッタンカフェ、着外。04年タップダンスシチー、着外。

この現実は、長期滞在してロンシャンの芝に適した走法にアレンジすべきだ、という根拠にできると思う。エルコンドルパサーはそうした唯一の成功例だ。前哨戦を使う、という程度では付け焼刃であり効果は期待できない。

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2006年6月17日 (土)

競馬に関する言葉(続き)

「無念を晴らすとかそういう考えで馬を扱ってはいない。言葉を慎みなさい。」(松山吉三郎調教師。モンテプリンス、アスワンの頃)

今目の前にいる馬、今朝の調教、今の馬の状態、食欲、歩様、これから使うレース。ここに今存在している馬が精一杯走れるように全力を尽くす。それが全て。

今の君は、過去の君の影じゃない。

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2006年6月16日 (金)

ハーツクライの60.3キロ

キングジョージ6世&クイン・エリザベスダイヤモンドステークス(G1、以下キングジョージ)出走のハーツクライが全力を出し切れるか、の考察。

(ドバイシーマクラシック(G1)との関連)2002年にG1認定されてからの勝ち馬で、同年のキングジョージで良績を挙げた馬は2頭。2002年のネイエフと2003年のスラマニ。いずれも2着。(他は不出走、着外各1頭) 芝コースの場合コンディションが競馬場により異なるので、その馬に合ったレースを選択するのが調教師の腕の見せどころとなるが、この2レースの関連性は高く、ハーツクライがコースを気にする心配は少ない。

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2006年6月10日 (土)

実況

競馬の実況は特に大切な要素で、実況とともに記憶しているレースも多くあります。

その逆に聞きたくない場合もあります。オークスの時は消音で見ました。

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2006年6月 4日 (日)

競馬に関する言葉

「競馬であてるのは人の心をあてるよりずっとむずかしいじゃありませんか。あなたは索引のついている人の心さえあててみようとなさらないのんきな方だのに。」(『三四郎』夏目漱石)

以前は、三四郎お前は何やってんだ、とこの主人公のぐずぐずが嫌いだったが、最近は、もしこんな風に言われたと