(6月2日、エプソム・ダウンズ競馬場、三歳牡牝、12ハロン10ヤード。)
手元のリーダーズ・ダイジェスト日本語版1981年6月号を見たら、1979年のトロイ(父ペティンゴ)の7馬身差圧勝がカラーで載っていた。時は流れても、エプソムのダービーG1は、サラブレッド血統表に影響力を与え続けている。
今日のダービーは、過去10年の傾向から、次のようなレースである。
(ステップレース)
1)ダンテステークスG2(ヨーク、10ハロン85ヤード)をステップにした勝ち馬:
1997ベニーザディップ、2004ノースライト、2005モティヴェイター
2)ダービートライアルステークスG3(レパーズタウン、11ハロン)をステップ:
2000シンダー、2001ガリレオ、2002ハイシャパラル、
3)ダービートライアルステークスG3(リングフィールド、11ハロン)をステップ:
1998ハイライズ、
4)ディーステークスG外(チェスター、10.5ハロン)をステップ:
1999オース、2003クリスキン、
以上の9頭は、全てダービーの前走は勝っている。
5)2000ギニーG1(ニューマーケット、8ハロン)をステップ:
2006サーパーシー(2000ギニーは2着)。
(血統)
1)ミルリーフ系 ハイライズ(父ハイエステイト)、サーパーシー(父マークオブエスティーム)、
2)ロベルト系 ベニーザディップ(父シルバーホーク)、クリスキン(父クリスエス)、
3)ダンツィヒ系 シンダー(父グランドロッジ)、ノースライト(父デインヒル)、
4)サドラーズウェルス系 ガリレオ、ハイシャパラル、モティヴェイター(父モンジュー)、
5)その他のノーザンダンサー系 オース(父フェアリーキング)。
(調教国)
イギリス7頭、アイルランド3頭。
以上から、ダービーは、ダービー向きの血統を持った馬が、3歳初戦からダービーを狙ったレース選択(距離が近く、レベルが高い)で、しっかり勝つレースと言える。ダービー馬は血統表にダービー馬かダービー馬を量産する父祖を持っている。また、凱旋門賞G1と明らかに違って、ロベルト系の勝ち馬がいることから、硬めの馬場であることが想像される。両レース共に勝ち馬を量産するノーザンダンサー系は、やはりモンスターだ。
今年のメンバーで、以上に該当する馬を探せば、
アドミラルオブザフリート(父デインヒル) 前走ディーS勝ち、
アカリーム(父シンダー) 前走ダービートライアルS(リングフィールド)勝ち、
アーチペンコ(父キングマンボ) 前走ダービートライアルS(レパーズタウン)勝ち、
オーソライズド(父モンジュー) 前走ダンテS勝ち、2歳時レーシングポストトロフィーG1勝ち、
この中では、確かにデットーリ騎乗の、オーソライズドが底を見せてない魅力がある。他の馬は、2000ギニー路線で負けた馬がここに回ってきた感がある。今年は2000ギニーのレベルの方が、ダービーより高そうだ。また、フランス調教の有力馬がいないのは、このレースが英愛の局地戦にすぎないことを表してはいないか。
オブライエン厩舎ではアーチペンコだが、父キングマンボは直仔のダービー実績はない。してみると、この父はフランス向きの血統といえる。(6/2追記、ありゃりゃ、ライトシフト(父キングマンボ)が勝っちまった。この2行は削除)
残ったアカリームを今年のダービー馬に指名して、結果を待つ。